花が彩る映えスポットが街中に!埼玉「行田花手水week」

神社やお寺の手水鉢に花を飾る花手水。美しく華やかで写真映えもするので、インスタなどのSNSで大人気になっています。2020年春から始まった、埼玉県行田市の行田八幡神社の花手水もSNSで話題となり、ついに花手水は神社を超えて、街中に登場! 毎月、期間限定で「行田花手水week」が開催され、お店や民家の前に飾られた花手水が訪れる人を楽しませています。月に一度の幻想的なライトアップもありますよ!

季節の花が街を飾る「行田花手水week」

行田市の花手水が話題になったのは、行田八幡神社の花手水が始まりです。
2020年の春は自粛生活が続くなど苦しい時期でしたが、そんなときにも参拝に訪れる方々に癒しを提供したい、という思いから、行田八幡神社では2020年4月から花手水を始めました。その繊細な美しさがインスタグラムなどのSNSで話題となり、たくさんの人が美しい眺めを楽しみました。

花手水を楽しみに訪れる人々の声を受けて、行田市では2020年10月より、神社だけでなく商店や民家の軒先にも花手水を飾る「行田花手水week」を、毎月1日〜14日(1月・11月は15日〜末日)の期間限定で開催するようになりました。
メイン会場は、行田八幡神社と前玉(さきたま)神社の2つの神社、忍城(おしじょう)址とその周辺、そして秩父鉄道行田市駅から行田八幡神社付近までの八幡通り周辺。忍城址周辺や八幡通りエリアでは、店舗や会社、また個人のお家の前に花手水が展示されています。

花手水は、各店舗や民家の方がそれぞれ作製しています。そのためお店の個性や季節感が感じられるのも楽しみの1つ。12月にはサンタクロースが登場したり、3月には優しいパステルカラーのお花がたくさん使われたり。
花手水のデザインは自由ですが、花は行田市内の花屋か花農家のものを使用しています。花手水を見ながら楽しく散策することが、展示しているお店や会場周辺だけでなく、広く行田市の活性化にもつながる取り組みになっています。

宝探しのような楽しさ!各種イベントも開催

お店や民家の軒先に水鉢や水瓶を見つけたら、ぜひ中を覗いてみてください。大きさやデザインもさまざまで、お花の並べ方が凝っていたり、可愛い小道具が添えられていたりと工夫がいっぱい。宝探しをしているような楽しさも味わえますよ。
花手水はほとんどがお店などの前に出されているので、鑑賞も撮影も自由にできます。ただし、お店の休業日などは店頭に出されていないこともあります。

八幡通りだけでなく、八幡通りと交差する通りや、西側の古墳通りなどにも花手水スポットがあります。「行田花手水week」公式サイト内にわかりやすい地図があるので、そちらをご参照ください。下の関連MEMOにも公式サイトへのリンクがあります。
八幡通周辺には、土蔵造りの建物や昭和初期の住宅、ドラマ「陸王」にも登場した旧足袋工場などの見どころもあるので、花手水と一緒に町並み散策も楽しめます。
また、2021年10月1日〜14日、11月15日〜12月14日は「黄金の浮き球を探せ」イベントを開催。市内60カ所以上の花手水のうち、5カ所に黄金の浮き球が隠されています。その浮き球を撮影し、行田おもてなし観光局の公式インスタグラムアカウントをフォローのうえ、指定のハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿することで、賞品が当たる抽選に参加できます。詳細は公式サイトをご覧ください。

日曜日には、行田の豊かな農産物や食材をテーマにした「行田はちまんマルシェ」を開催しています。市内で収穫された農産物や、市内事業者の販売するお菓子や加工品・クラフト品などが出品され、行田の名産品や旬に触れることができます。
会場は八幡通りに面した若葉保育園の駐車場。開催のない週もあるので、こちらも公式サイトでご確認ください。

行田八幡神社の花手水は最高にインスタ映え!

メイン会場の1つであり、行田市の花手水人気の火付け役にもなった行田八幡神社はやはり大人気。境内の景観とも相まってとても風情があり、インスタ映えもばっちりです。

境内社の愛宕神社鳥居前の小さな手水鉢には、二段にお花があしらわれていて可愛らしく、特に人気を集めています。写真のような二重の花手水のほか、すぐそばにもみじが植えられていて、夏は青もみじと、秋は紅葉と一緒になど、工夫次第でいろんな撮り方ができるので、スマホやカメラを構える人が後を絶ちません。

花手水は春〜夏や紅葉の頃など、季節限定で実施するところが多いのですが、「行田花手水week」は年間を通して開催されています。花と一緒に季節を閉じ込めた写真をぜひ撮影してみてくださいね。

限定御朱印も素敵!幻想的なライトアップも

行田八幡神社は、正確な創建については史料焼失のため定かではありませんが、平安時代中期に源頼義・義家により勧請されたと伝わる由緒ある神社です。“浮き城”の異名で知られる忍城(おしじょう)の城下総鎮守でもあり、古くから地域の崇敬を集めてきました。神社前の通りが“八幡通り”と呼ばれていることからも、その歴史が感じられます。

こちらでは季節限定の御朱印もいただけます(右が通常御朱印、左が限定御朱印)。花があしらわれた華やかな限定御朱印は季節ごとに変わります。
「封じの宮」として知られ、“癌封じ”や“ぼけ封じ”、“難病封じ”などの特別祈願も受け付けています。眼病封じの「目の神社(かみしゃ)」や、美肌の神様「瘡守稲荷社(かさもりいなりしゃ)」など、身体に関するさまざまな神様が祀られているので、ぜひお参りもしっかりしていきましょう。
＜行田八幡神社の基本情報＞
住所:埼玉県行田市行田16-23
電話番号:048-554-5926
アクセス:秩父鉄道行田市駅から徒歩約7分

また月に一日、ライトアップイベント「希望の光」が開催されます。花手水が美しく浮かび上がる境内は、別世界に入り込んだかのような幽玄な雰囲気に。
「希望の光」は行田八幡神社のほか、忍城址、前玉神社をメイン会場に実施され、忍城址・行田八幡神社周辺の店舗等の花手水も美しくライトアップされます。花と光の競演がつくり出す一夜の光景はとても幻想的。

縁結びの前玉神社にもぜひ足を延ばして

最後にご紹介するのは、八幡通りから少し離れたところにある前玉(さきたま)神社。埼玉古墳群のある「さきたま古墳公園」に近く、埼玉県の県名の由来となったともいわれる古社です。
古墳時代の西暦400年代後半〜500年代前半に祀られたとの説もあり、そのご本殿が建てられているのはなんと古墳の上。「幸魂(さいわいのみたま)神社」ともいわれ、近年は縁結びのパワースポットとしても人気を集めています。恋愛成就や夫婦円満にご利益がある神社です。

手水舎の手水鉢は溢れんばかりの花でいっぱい。手水鉢の前には使われている花の名称やその花ことばなどの説明書きもあるので、楽しみながらゆっくりご覧くださいね。
手水舎だけでなく、そのほかの水鉢などでも花手水が見られます。月ごとに、花はもちろん、その飾り方や飾る場所が変わり、その変化を楽しめるのが、生花を使った花手水の最大の魅力かもしれません。

あら? 端っこには可愛い猫ちゃんがいますね。前玉神社は4匹の猫がいることでも知られ、猫をあしらった限定御朱印も大変な人気。猫のチャームのついた可愛らしいお守りもあり、猫好きの心をくすぐります。
＜前玉神社の基本情報＞
住所:埼玉県行田市大字埼玉字宮前5450
電話番号:048-559-0464
アクセス:行田市内循環バス観光拠点循環コース「前玉神社前」下車、徒歩約3分

行田花手水weekの基本情報

＜花手水week＞
開催場所:忍城址、行田八幡神社、前玉神社、八幡通り周辺を中心とする市内各所
開催期間:毎月1日〜14日(1月・11月は15日〜末日)
※日程が変更になる場合があるので、公式サイトでスケジュールをご確認ください。
また、花の入替えなどにより、開催期間中でも花が見られないことがあります。
＜花手水weekライトアップイベント「希望の光」＞
メイン会場:忍城址、行田八幡神社、前玉神社
その他の会場:忍城址および行田八幡神社周辺エリアの商店・民家、観光物産館「ぶらっと♪ぎょうだ」
開催日程:2021年10月2日(土)、11月20日(土)、12月4日(土)、2022年1月15日(土)、2月5日(土)、3月5日(土)
開催時間:日没後〜20時
※天候その他の事情により中止することがあります。
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
行田花手水week(外部リンク)
https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/hanachozu.html
行田観光NAVI(外部リンク)
https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/
行田八幡神社(外部リンク)
https://www.gyodahachiman.jp/
前玉神社(外部リンク)
https://sakitama-jinja.com/
行田花手水 黄金の浮き球を探せ(外部リンク)
https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/wp-content/uploads/2021/09/campaign-fall2021.pdf

【トラベルjp・ナビゲーター】
やた 香歩里