ホーム 旅行&おでかけ > 時空を超えて太古の時代へ!埼玉県ジオパーク秩父で地球の鼓動を体感

時空を超えて太古の時代へ!埼玉県ジオパーク秩父で地球の鼓動を体感

2021.01.15

東京から至近の観光地として人気の秩父エリアですが、じつは「地質学発祥の地」と言われ、約3億年前からの日本列島の歴史を辿る地層の宝庫なんですよ!日本に43地域ある「ジオパーク(大地の公園)」にも登録されているんです。ちょっと難しく感じる地形や地質の話ですが、旅の楽しみや深みがぐっと増すことでしょう。豊かな自然や歴史ある寺社を巡りながら、太古からの地球の鼓動を体感する旅に出てみましょう!

約8000万年前の地層が隆起した「長瀞の石畳」

写真:野口 まさゆき

観光地としても有名な長瀞の石畳は秩父鉄道長瀞駅から徒歩5分の距離にあります。荒川沿いの川岸にまるで「パイ生地」のような岩肌が段丘状に幅約50メートル、長さ約600メートル続いています。
これは今から約8000万年前の白亜紀時代、地下20km〜30kmの深さの火山噴出物が低温高圧で変成することによって、薄く面状に積み重なりできた「結晶片岩」という岩石。その後、地上に隆起し荒川の流れで侵食されて今の造形美が生まれたのです。国指定の名勝・天然記念物で、様々な色のついた結晶片岩が見られることから「地球の窓」とも呼ばれています。
多くの地質学者はもちろん、地質学に関心があったという宮沢賢治もここを訪れ短歌を詠んでいます。

写真:野口 まさゆき

この岩畳の中ほどの位置に「ポットホール」があります。過去に川の水位がかった頃、流されてきた小石が窪みで回転し、長い年月をかけて岩を削ったものです。大きさは直径約1.5メートルもあり、まるでドリルで岩盤を削ったように見えるのは驚きです。
岩畳は気軽に歩ける周遊コースがあるので、マップを見ながらビューポイントを楽しんでください。
<岩畳の基本情報>
所在地:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞
駐車場:周辺に有料駐車場あり

石灰岩の鍾乳洞から湧き出す「長命水」で長生きできる!?

写真:野口 まさゆき

長瀞駅から車で県道284号を走り約20分。秩父34観音霊場の最後の札所として有名な水潜寺があります。境内の裏山にある石灰岩体は遥か遠くの南洋の海底で生まれた堆積層で、何千万年という年月の海洋プレートの移動によってこの地に到達したものなんです。

写真:野口 まさゆき

中腹に「水潜りの岩屋」と呼ばれる鍾乳洞があり、かつて巡礼を終えた人々はここで身を清めて俗界に戻ったと言われ、この鍾乳洞から流れ出る水は「長命水」として長生きすることができると伝えられています。
<水潜寺の基本情報>
住所:埼玉県秩父郡皆野町大字下日野沢3522
駐車場:有

小さな廃校跡「天空の楽校」で絶景を眺めながらひと休み

写真:野口 まさゆき

ジオパーク巡りの途中で、お食事&ドリンクで一息つきましょう。
水潜寺から県道284号を上って行くと小さな廃校跡のカフェがあります。秩父山地の絶景を味わえるその名も「天空の楽校」。旧皆野町立立沢分校を活用したもので、東京から移住してきたという女性オーナーが切り盛りしています。山里の小さな校舎は昭和のノスタルジーを感じられて心が癒されますよ。

写真:野口 まさゆき

山の中でもメニューが豊富で「天空のちまき」「天空バーガー」「給食セット」、その他スイーツやおつまみ、ドリンクなど!ちょっとした空腹感を満たすことができます。
しかしなんといっても、このお店の売りはテラス席からの絶景です。折り重なるような秩父の山並みと美しく色づいた木々。記念写真にもピッタリです。
<天空の楽校の基本情報>
住所:埼玉県秩父郡皆野町上日野沢652
電話番号:0494-62-5431
営業時間:3月中旬〜12月上旬 平日11時〜17時 日祭日10時〜18時 水曜定休

1500万年前は海だった!巨大地層「ようばけ」

写真:野口 まさゆき

天空の楽校からさらに県道284号を小鹿野町方面に下っていくと「おがの化石館」があります。ここに車を止めて徒歩10分。
「ようばけ」とは「陽の当たる崖」という意味で、今から約1500万年前、古秩父湾が浅い海だった頃の堆積層で、高さ100メートル、幅400メートルにおよぶ大きな地層です。その後隆起した地層が赤平川の浸食で姿を現しました。これだけスケールの大きな地層はなかなか見ることはできません。

写真:野口 まさゆき

この地層からは浅い海だった時代に生息していたクジラや、サメ、カニ、貝類の貴重な化石が数多く発見されています。
「古秩父湾堆積層および海棲哺乳類化石群」として国指定天然記念物となっていて、日本の地層百選にも選ばれています。
<ようばけの基本情報>
所在地:埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野
駐車場:おがの化石館を利用

橋立鍾乳洞で武甲山の石灰岩地層に潜入!

写真:野口 まさゆき

ジオパーク巡りの最後は「橋立鍾乳洞」に向かいましょう。国道140号を長瀞方面に戻り浦山ダムを過ぎたところに標識があります。
まず圧倒されるのが札所28番橋立堂の背後にそびえる高さ50メートルもある石灰岩体。ここはセメントの材料となる石灰岩を産出した武甲山の西端に位置します。今から約2憶年前に南洋の海底で堆積したサンゴ層が海洋プレートとともに移動し、隆起、侵食を繰り返して今の形になったんです。
石灰岩体の中は竪穴式の珍しい鍾乳洞があります。下から上へと狭い階段や梯子で登って行きます。所要時間は約10分ですが、狭い空間を身をかがめて進むのは冒険心をくすぐります。残念ながら写真撮影は禁止なので、自分の目で確かめてくださいね!
<橋立鍾乳洞の基本情報>
住所:埼玉県秩父市上影森675
営業時間:3月〜12月上旬 8時〜17時
駐車場:有

ジオスポットは108か所!自分のお好みコースを作ろう

ジオパーク秩父は秩父エリアの1市4町にまたがり、見所ポイント(ジオポイント)は108か所もあります。今回は美しい自然の中をドライブを楽しみながら巡るコースを紹介しました。秩父地方は地質・地形だけでなく、古代からの歴史的なストーリーや近代の産業発展のテーマも豊富です。ジオパーク秩父のホームページを参考に、ご自分の興味のあるスポットを見つけながら巡るのも楽しいでしょう。
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ジオパーク秩父(外部リンク)
https://www.chichibu-geo.com/
天空の楽校(外部リンク)
https://www.tenku-school.com/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
野口 まさゆき

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

シェア

あなたにおすすめの記事

P R

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ