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ヴェネツィア共和国が築いたイタリア湖水地方の小さな要塞都市

2021.01.16

イタリア北部のガルダ湖はリゾート地として知られ、湖畔にはヴェネツィア共和国が要塞を築いたぺスキエーラ・デル・ガルダの美しい町並みが広がっています。五角形の要塞都市を二分するように運河が横断し、町全体を水が包みこむような独特の景観をご紹介します。

ヴェネツィア共和国の要塞群は世界遺産

写真:藪内 成基

ヴェネツィアといえばカーニバルや映画祭、世界遺産の美しい町並みで有名です。
一方で、ヴェネツィアを本拠地としたヴェネチア共和国が、15〜17世紀に建造した要塞群もイタリア、クロアチア、モンテネグロにわたって世界遺産に登録されています。

世界遺産ペスキエーラ・デル・ガルダ

写真:藪内 成基

世界遺産に登録された要塞都市のひとつペスキエーラ・デル・ガルダ(Peschiera del Garda)は、「イタリアの湖水地方」とよばれるガルダ湖の南東部にある小さな町。
世界遺産都市ヴェローナ(Verona)から路線バスで約30分、ミラノやヴェネチアからも列車で約1時間30分でアクセスできます。

写真:藪内 成基

ミンチョ川(Mincio)河口に位置するペスキエーラ・デル・ガルダは、古代ローマの学者やダンテの書にも登場する歴史ある町です。
16世紀にヴェネツィア共和国が五角形の要塞を建造し、その後もナポレオンやオーストリアが改修増設しながら要塞都市として発展しました。

五稜郭のような星型の町並み

写真:藪内 成基

要塞の形を実感しやすいのが、北東のサンマルコ堡塁(Bastione San Marco)と南西のトニョン堡塁(Bastione Tognon)です。
堡塁とは石や土砂で構築した陣地で、くさび形に飛び出させた堡塁が五角形を形成し、日本の五稜郭(北海道函館市)とよく似ています。

写真:藪内 成基

北東のサンマルコ要塞は1553年に築かれました。堡塁をふちどるように土手に沿って歩くと、天然の水堀の役割を果たすミンチェ川の雄大な流れが望め、軍事上重要なヴェローナ門(Porta Verona)へとつながります。
<サンマルコ要塞の基本情報>
住所:37019 Peschiera del Garda
アクセス:ペスキエーラ停留所(Peschiera)から徒歩10分

写真:藪内 成基

南西のトニョン堡塁は1552年に造られました。現在はグラウンドとして活用されていますが、堡塁の形ははっきりと残しており、土手の上からは大きな堀やガルダ湖の眺めを楽しめます。
<トニョン要塞の基本情報>
住所:37019 Peschiera del Garda
アクセス:ペスキエーラ停留所(Peschiera)から徒歩2分

五角形のなかを横断する運河

写真:藪内 成基

ペスキエーラ・デル・ガルダが日本の五稜郭と決定的に異なる特徴は、五角形を二分する運河が流れている点です。この運河はカナーレ・デル・メッツォ(Canale di Mezzo)とよばれます。
カナーレ・デル・メッツォに架かるヴォルトーニ橋(Ponte Dei Voltoni)は16世紀に建造されました。テラコッタのあたたかみと5つのアーチが特徴的で、カモたちが気持ちよさそうに泳いでいます。

写真:藪内 成基

ヴォルトーニ橋と南側で合流するフェルディナンド・ディ・サヴォイア広場(Piazza Ferdinando di Savoia)は、サンマルティーノ教会(Duomo di San Martino)を中心にした広場です。1世紀頃まで歴史をさかのぼる古代ローマ住居跡の遺跡(Abitato Romano Di Peschiera)が、サンマルティーノ教会に隣接しています。
<古代ローマ住居跡の基本情報>
住所:Piazza Ferdinando di Savoia, 37019
アクセス:ペスキエーラ停留所(Peschiera)から徒歩7分

イタリア湖水地方で歴史散策

古くから人々が暮らし、中世には五角形の要塞都市が築かれ、現在も美しい姿を残しているペスキエーラ・デル・ガルダ。
美しい景観のなかで歴史散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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藪内 成基

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