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保育園で大人気! 現役保育士がおすすめするトイレの絵本4選

2021-01-18

保育士がおすすめするトイレの絵本

こんにちは、保育士の中田馨です。1歳半を過ぎたころから少しずつ意識しはじめることの一つとして「トイレトレーニング」があると思います。今回は、そんなトイレにまつわるおすすめ絵本を紹介します。

絵本を通じてトイレのイメージを楽しくする

急におむつはずしをスタートすると、戸惑ってしまう子ももちろんいるでしょう。トイレってどんな感じ? 下着を履くってどんな感じ? というのを絵本を通して伝えることもできます。

また、機嫌よくトイレに座ってくれるときはいいけれど、「断固拒否!」という時期もあります。また、調子よく過ごしていたのに、「紙おむつがいい!」と下着を拒否する時期もあります。そんなときでも、トイレが楽しい場所であることを絵本を通じて感じてもらえるといいですね。

『おトイレさん』(教育画劇)

『おトイレさん』(教育画劇)

きたがわめぐみさんの絵本です。本屋で初めて見たときに、おトイレさんのイラストに衝撃を受け思わず手に取りました。「おトイレさんの おトイレで おトイレをする こ どこにいるかな? おトイレに こまったら いつでも いらっしゃーい!」と、おトイレさんは歩いています。

トイレをしたいリスやヘビは、おトイレさんに「おしっこさせて」とやってきてはスッキリいい気持ち。きりんのぼうやは、まだおトイレしたことがないんだけど…とストーリーが続きます。随所にちりばめられた、ダジャレがまたクスッと笑えます。

楽しい絵とリズム感のあるこの本を読むと「トイレって楽しいな!」と思えてきます。子どもがおトイレさんを好きになったら、便器のフタに画用紙などで作ったおトイレさんの顔を貼り付けてもいいですね。「おトイレさんが○○ちゃんを応援しているね!」なんてお話しながら、楽しんでトイレができそうです。大人がクスッと笑える「おトイレしんぶん」も絵本にこっそり挟まっていますよ。

『ひとりでうんちできるかな』(偕成社)

『ひとりでうんちできるかな』(偕成社)

きむらゆういちさんの「あかちゃんのあそびえほん」シリーズの1つです。絵本にはいつものメンバー、ネコのミケ、ことりのピイちゃん、こいぬのコロ、かいじゅうさん、ゆうちゃんが出てきます。それぞれが「うーん、うーん」と頑張って便を出すお話です。この絵本はしかけ絵本になっていますので、しかけをめくるときは、いつも以上に少し間をあけて、めくったら「おや!」と元気な声色で読むと子どもが引き付けられるようです。

「なかなかトイレで便ができないから、きっかけになれば」と思って読むこともあると思います。でも、絵本を読んだあとに「○○ちゃんもトイレでしてね」などの声かけをするとかえって子どもにプレッシャーになります。絵本はあくまで遊びの1つととらえ、読んだあとは「みんなスッキリしたねー」程度の感想にしておきましょう。

『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)

『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)

tupera tuperaさんの絵本。私の保育所では2歳児の誕生日プレゼントとしても定番の絵本です。「どこにいったんだろう」と下着をなくして困っているしろくまさんと、心配したねずみさんが一緒になって探しに行く絵本です。まず見つけたのは、カラフルなシマシマ模様の下着。その次はお菓子の絵がいっぱい書かれたもの。花柄に「I ? ねずみ」と書かれたものなど。行く先々でいろいろな下着と出会います。はたしてしろくまさんの下着は見つかるのか?

この絵本は、のぞき窓があるしかけ絵本になっています。のぞき窓から見える下着がしろくまさんのものじゃないと分かったら、「じゃあ、だれのかな?」と問いかけて、一度子どもの顔を見てあけましょう。子どもの期待に満ちた表情を確認したあとにパッとページをめくり、履いている動物を紹介して、その下着と動物の絵を一緒に楽しみます。

何度も読んでいると、子どもたちに「だれのパンツ?」と聞くだけで、「ねこ〜!」などと教えてくれます。ねこと分かっていても、ページをめくってねこが出てくるとやっぱり楽しくて、ウキウキ体を揺らしながら読んでいる子もいます。

『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)

『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)

ヨシタケシンスケさんの絵本です。絵本に出てくる「ボク」は、おしっこをする前かした後に、いつもちょっぴりもれて、いつもお母さんに怒られます。でも、しばらくすると乾くから、お母さんに見つからないように少しだけ冒険に出かけます。

きっと、ぼく以外にももれたろうがいるのではないか? と思って、出会った困った顔をしている子どもたちに「ねえ、キミ、もしかして もれたろう?」と聞いて回ります。

この絵本では、「おしっこがもれても大丈夫なんだよ」ということも伝えたいと思って読んでいます。子どものなかには、おしっこや便を漏らすと隠そうとする子もいます。私たち大人が「それくらい平気、平気!」と大らかな気持ちで子どもを受け入れられるきっかけになる絵本でもあるかもしれません。

最後にもれたろうのおじいちゃんのひとことと、それを聞いているお母さんの表情。思わず吹き出してしまいますよ!

トイレに関する絵本を読むときに気を付けたいことは、しつけの教育をするわけではないということ。あくまで遊びの一環として取り入れることです。「トイレってこんな感じなんだよ」と、トイレへ明るいイメージを与えるきっかけ作りとして取り入れてみてくださいね。

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提供元:ベビーカレンダー

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