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奈良の豊かな食を楽しむ“口福”のオーベルジュステイ〜土地の恵みをフレンチと和のコラボで〜

2021.01.23

四方を山に囲まれた奈良盆地、吉野川・十津川の渓谷、金剛山や吉野山など、変化に富んだ地形と長い歴史がもたらした奈良の食材と食文化。今回ご案内するのは、桜井市と曽爾高原近くに佇むオーベルジュで、食だけではなく歴史や地形、そこに暮らす人々の営みを感じられる2つの滞在スタイルです。
“日本の食文化発祥の地”で、旅慣れた大人や美食家にも新たな発見をもたらす“口福”な美食ステイをお楽しみください。(AD)

“やまとは国のまほろば“ 奈良で楽しむ食と歴史

写真:東郷 カオル

奈良で食を楽しむことを目的としたオーベルジュ(宿泊設備のあるレストラン)に滞在するなら、チェックインの前やチェックアウトの後に食に関連するスポットを訪ねるプランを組むと更に思い出に残る旅になるでしょう。
日本最古の歴史書『古事記』の中で「やまとは国のまほろば…(やまとは国の中でもっとも素晴らしいところだ)」と称される大和朝廷があった現在の桜井市周辺。市街地から少し車を走らせると出会える、どこか懐かしさを感じる素朴でありながらも美しい風景は、まさに“まほろば”という言葉がぴったり。日本の棚田百選にも選ばれている稲渕の棚田をはじめ、傾斜地に田畑が広がる様子は、昔から変わらない日本らしさを感じられる田園風景です。
のんびりとした時間が流れる棚田の景色や歴史ロマンあふれる明日香村の古墳めぐりを楽しむなら、2人乗りのMICHIMOという超小型モビリティ(要普免)を飛鳥駅で借りるといいでしょう。電気自動車なので面倒なガソリン満タン返しも不要です。

写真:東郷 カオル

旅先の楽しみとして近年注目されているのが、生産者と消費者を繋げる道の駅や直売所。JAならけんが運営する「まほろばキッチン橿原店」には全国最大級の売り場面積を有する農産物直売所があり、広い店内に新鮮な野菜がズラリ!直売所ならではのお得な価格だけではなく、野菜の種類の多さにも驚かされること間違いなしです。
“日本の食文化発祥の地”といわれる奈良。特に大和の伝統野菜は要チェック。この土地ならではの農産物なので、旅の帰りに立ち寄って持ち帰るのもいいでしょう。次でご紹介する「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」のシェフも、時間がある時は毎朝立ち寄って野菜を選ぶというのですから、クオリティはお墨付きです。
※大和の伝統野菜…戦前から奈良県内で生産が確認されている品目で、地域の歴史・文化を受け継いだ独特の栽培方法等により「味・香り・形態・来歴」などに特徴を持つもの。

写真:なら食と農の魅力創造国際大学校

古くから育まれてきた豊かな食文化を県内外に発信し、同時に「食」の担い手と「農」の担い手を育てる教育研修施設「なら食と農の魅力創造国際大学校(通称NAFIC)」が桜井市の丘の上に2016年に開校しました。県立の学校ですが、名誉校長は高級フランス料理“ひらまつ”の創業者・平松博利氏が務められています。
コンセプトは“Farm to Table〜農場から食卓へ〜”。少人数制の中身の濃いカリキュラムと恵まれた設備・講師陣による実践的な授業内容は卒業後の即戦力に繋がり、中には奈良県下でカフェやオーベルジュを開業した卒業生も。
今回ご紹介する「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」はこの学校と同じ敷地内にあり、学校の“実践オーベルジュ棟”としての役割も担っているのです。

奈良県と“ひらまつ”が奈良の食を発信 「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」

写真:東郷 カオル

「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」はわずか9室の落ち着いた雰囲気の宿。女性が「一度は泊まりたい」と憧れる上質で個性豊かなホテルを各地で展開する“ひらまつ”の運営です。燕尾服に身を包んだホテルマンに出迎えられ、まるでフランスの田園地帯の丘の上に佇むオーベルジュに来たかのような錯覚すら覚えます。
レセプションではフランスの四ツ星・五ツ星ホテルの多くで愛されるアラン・ミリアのウェルカムドリンクのおもてなし。シャルドネ種のグレープジュースは、はちみつのような自然な甘みが感じられ、フルーツ本来の豊かな味わいが口の中にが広がります。ジュースでありながらまるで高級ワインのよう。
建物と室内は木のぬくもりが感じられ、大きな窓から見える景色との調和が感じられるデザインになっています。

写真:東郷 カオル

レストランはガラス張りの2面から雄大な景色が楽しめる開放的な造り。テーブルとテーブルの間隔もゆったりと配置されていて、他のゲストの存在が気にならないレイアウトです。
オーベルジュでお料理と同じくらい楽しみなのが、ソムリエによるこだわりのワイン。ここではフランスの醸造家から直接仕入れたひらまつ厳選のワインが楽しめます。オーベルジュでのお料理とワインは「家に帰らなくては…」という心配がなく、いつもより開放的に楽しめるのが利点でもあります

写真:東郷 カオル

オードブルは、山の豊かな実りを感じさせる立体感のある楽しいプレート。繊細な細工の木の葉のチップス一つひとつにもしっかりと素材の味が感じられ、これから始まるコースのお料理の期待へと繋がります。
ポワソンは、魚料理とは思えない美しい色合いと、意外性のある食材の取り合わせ。秋鯖と秋茄子という旬の食材に、シャインマスカットの皮のパリッ、キャビアのプチっとした食感、チーズとガーリックのクリームの驚くべき相性に思わず笑みがこぼれます。
食材には奈良の野菜や大和牛を使い、フレンチの中に和のテイストが織り込まれています。
プレデセールには奈良らしく柿の食べ比べが。それぞれに特徴の違う柿が楽しめます。奈良旅行のお土産に柿を買って帰る予定の人にはとても参考になりますね。
コース料理の他にフランス産チーズ(別料金)も用意されていますので、ワインと一緒に心ゆくまで楽しみましょう。
食後の飲み物と小菓子は場所を変えて別室のラウンジでゆったりといただけます。
【コース料理 一例】
秋の吉野 〜山の散歩〜(写真右上)
大和牛コンソメ 大和芋とトリュフのボール
秋鯖 シャインマスカット 秋茄子(写真左上)
フォアグラとセップ茸のパイ包み 栗とセロリのスープ
甘鯛のグリエ 焼きリゾット 十津川村のゆうべしの香り(ゆうべし:十津川村に古くから伝わる、柚子を使った保存食)
大和牛ロースの炭火焼き モリーユ茸のソース
プレデセール(写真下)
温かい栗のビスキュイ
コーヒー 小菓子
※メニューは季節やその日の仕入れによって異なります

遅めの朝食で“急がない旅”を楽しむ

写真:東郷 カオル

各部屋にはウッドデッキのテラスが付いています。朝はテラスでハーブティーをいただきながらのんびりとスタートさせましょう。スケジュールに追われる毎日を過ごす現代人。たまには時間に追われない“急がない旅”を楽しみましょう。すぐそばに昔ながらの田園風景が広がる奈良では、そんなゆったりとした旅がぴったりです。ひんやりとした空気、鳥のさえずり、草木の匂い。都会の生活で鈍くなった五感がリセットされるような清々しい朝が迎えられます。

写真:東郷 カオル

昨晩のディナーとワインが美味しすぎてまだお腹がすいていない人もいるでしょう。そんな時には少し外を散歩してみませんか?高台にあるオーベルジュから見渡すとこんもりとした小さな山々が沢山あります。地元の人に聞くと「おそらくほとんど古墳では…」とのこと。さほど遠くない距離に卑弥呼の墓という説もある箸墓古墳(はしはかこふん)も見てとれます。
敷地内にはNAFICの学生が育てる実習農場があり、季節によっては朝露に光る農産物の様子も見られるかもしれません。この寒暖の差が奈良の美味しい野菜を育てるのです。

写真:東郷 カオル

朝食は野菜の旨味がギュッと詰まった濃厚なスープと新鮮なサラダ、パン、卵料理、ソーセージ、自家製コンフィチュール、ヨーグルト、フレッシュジュース、コーヒー、紅茶など、ボリュームたっぷり。オーベルジュらしいヨーロッパスタイルの朝食が用意されます。
お天気が良ければレストランの外のテラスで風を感じながら楽しむのもおすすめです。
<オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井の基本情報>
住所:奈良県桜井市高家2217番
電話番号:0744-49-0880
アクセス:近鉄・JR桜井駅より車で約10分、近鉄・橿原神宮前駅より車で約15分

一日一組だけの贅沢「森のオーベルジュ星咲〜きらら〜」

写真:東郷 カオル

一言にオーベルジュと言っても形態はさまざま。次にご紹介する「森のオーベルジュ星咲〜きらら〜」は、奈良県と三重県の県境付近に広がる曽爾高原(そにこうげん)近くに2019年7月にオープンしたオーベルジュで、お迎えするのは一日に一組だけ。村を見下ろす山の中腹に建ち、すぐ近くまで野生動物が顔を出したり、季節によっては眼下に広がる村が雲海に包まれる神秘的な景色が見られることも。
木と暖炉のぬくもりが感じられるこの開放的なダイニングルームも他のゲストに気を遣うことなく占有でき、まるで親しい友人夫妻の家に遊びに来たような寛いだ時間を過ごすことができます。寝室とバスルームにも大きな窓があり、曽爾の自然が楽しめます。食に特化しているだけではなくどこで過ごしても開放的で居心地のいい空間は、オーナーご夫妻の人柄そのものだと感じられるでしょう。

写真:東郷 カオル

夕食はフランス料理をベースに奈良県産の食材、曽爾の野菜をたっぷりと使用した里山フレンチ。“渓流の女王”と称されるあまごやヤマトポーク、大和牛などを使った地産地消、“Farm to Table”で土地の恵みを思う存分味わえる内容です。
ワインは、ソムリエの資格も持つオーナーにお任せするといいでしょう。その日のお料理にぴったりのワインを選んでくれます。
【コース料理 一例】
フラン 〜ずわいがにのあんかけ〜
あまごのコンフィ ラビゴットソース(写真右上)
ヤマトポークのパテドカンパーニュ(写真下)
さつまいもスープ(写真左上)
天然天草車えびと真鯛のヴァプール 〜アメリケーヌソース〜
大和牛のソテー 〜マディラソース〜
自家製パン
デザート コーヒーor紅茶
※メニューは季節やその日の仕入れによって異なります

写真:東郷 カオル

夕食の後はそのままダイニングルームで美味しかったお料理の余韻にゆったりと浸るのもいいでしょう。本棚からお気に入りの一冊を見つけるのもいいですし、デザートワインを楽しむのも素敵な過ごし方の一つ。
また、ゲストルームの前にはテラスがあり椅子も用意されていますので、腰かけて心ゆくまで曽爾の澄んだ星空を眺めることができます。ダイニングルームは22時まで利用することができますが、星空観測をするならライトを消してもらいましょう。望遠鏡を借りて、星空のアプリや部屋にある星見表などを使いながら楽しむのもおすすめです。

オーダーメイドのパーソナルサービスは一組限定の宿だからこそ

写真:東郷 カオル

平飼い卵を使ったオムレツや曽爾の野菜たっぷりの朝食は、奈良の豊かな自然の恵みを感じられる内容。オーベルジュの下には畑があって、ここで作られる野菜も朝食や夕食に登場します。興味のある人は畑を見学させてもらうといいでしょう。畑の状態によっては一緒に収穫作業ができるかもしれません。

写真:東郷 カオル

「森のオーベルジュ星咲〜きらら〜」では、ゲストの希望にあわせてオーナーご夫妻がさまざまな工夫を凝らされています。近くの曽爾高原も希望すれば案内してくれます。春から夏は緑の絨毯、秋はススキの穂が太陽に照らされて美しく輝く姿がとても印象的です。お亀池に伝わる伝説やダイナミックな山焼きのお話など、地元ならではのお話も聞けるかもしれません。また、曽爾高原にある温泉「お亀の湯」は泉質が良いことで“美人の湯”として知られています。
ゲストの要望はさまざま。お料理に使われている器の工房見学、屏風を立てたような姿が特徴の屏風岩など曽爾村の観光スポットも希望として多いようです。

写真:東郷 カオル

曽爾村出身でNAFIC卒業生のオーナーが奥様と二人三脚で営む「森のオーベルジュ星咲〜きらら〜」。お二人の人柄によるアットホームな雰囲気と、"Farm to Table"が目の前で体感できる曽爾の豊かな自然は、他にはない魅力。
他のゲストに気を遣わずのんびりと休日を過ごしたい人、小さなお子さんがいてオーベルジュに宿泊することがためらわれるご家族、地産地消の宿に興味のある人。ぜひ一度足を運んでみてください。奈良県に住んでいる友人夫妻ができたような気分になれるオーベルジュです。
<森のオーベルジュ星咲〜きらら〜の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡曽爾村小長尾658 -1
電話番号:0745-88-9155
アクセス:近鉄榛原駅から車で約30分

奈良の食の魅力に触れる、オーベルジュという滞在スタイルのすすめ

ホテルにするか、旅館にするか。旅の計画を立てる時に宿泊スタイルを迷う人も多いのではないでしょうか。奈良を旅する際にはホテルと旅館の他に、ぜひオーベルジュという選択肢も入れてみてください。奈良の豊かな食と変化に富んだ地形がもたらす豊かな滞在は、旅の充実度をグッと深めてくれることでしょう。
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【この記事は、奈良県豊かな食と農の振興課とのタイアップです】

■関連MEMO
オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井(外部リンク)
https://www.travel.co.jp/clkcnt.asp?p=225594
森のオーベルジュ星咲〜きらら〜(外部リンク)
https://www.travel.co.jp/clkcnt.asp?p=225595

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
東郷 カオル

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提供元:LINEトラベルjp 旅行ガイド

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