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登り窯がシンボル!島根「温泉津やきものの里」で特産の陶器を体感

2021.02.15

島根県大田市温泉津町(ゆのつちょう)は、江戸時代の初めに世界の産出銀の約3分の1を占めたといわれる石見銀山から車で30分程の距離に位置する港町。その町なかにある「温泉津やきものの里」は、温泉津焼の総合的な紹介施設として昭和63年にオープンしたスポットです。
丈夫で温かみのある温泉津焼と迫力のある登り窯は見どころ十分。ぜひ足を運んでみてください。

歴史ロマンに溢れる港町

写真:島塚 渓

温泉津町は大量の銀を世界に向けて積み出す港町として発展してきました。江戸時代には北前船の寄港地として栄え、名産の焼き物を日本各地に運び出す役割を担ってきました。

写真:島塚 渓

また、最盛期には30軒もの廻船問屋が軒を連ねた歴史ロマンに溢れる町でもあります。古くからの商家、旅籠といった建物が今でも残されており、温泉地としては初めて国の重要伝統的建築物群に指定されています。
山側に延びる温泉街の一画には、大正初期に建てられた木造洋館などレトロな町並みを眺めることができます。

実用性に優れた温泉津焼

写真:島塚 渓

温泉津焼の始まりは、江戸時代の宝永年間(1704年から1711年)に3つの窯が開かれたのがきっかけと考えられています。この地域一帯では、古くからきめが細かく、高温の焼成にも耐えられる良質な粘土が採れました。そのため、丈夫で水漏れのしづらい焼き物を生産することができ、すり鉢やお皿などの日用雑器が多く作られました。
なかでも「はんど」と呼ばれる大型の水瓶は、温泉津を代表する商品として大ヒットし、遠く離れた山形県酒田市や北海道松前町の旧家から「はんど」が見つかっています。

写真:島塚 渓

温泉街の東側の丘に位置する「温泉津やきものの里」では、温泉津焼の展示、販売、陶芸体験が行われています。展示室には歴史的に価値のある焼き物や作陶のための道具が展示されているのに加え、温泉津焼きを紹介するビデオ上映も行われています。
また、創作体験ではろくろを使い粘土から形を作る「手びねり体験コース」と器に絵や文字を描く「絵付け体験コース」があります。どちらもスタッフさんが丁寧に指導してくれるので、初心者でも気軽に挑戦できるようになっています。

登り窯は必見

写真:島塚 渓

やきものの里に着いてまず目に飛び込んでくるのが、巨大な2基の登り窯。なかでも手前に位置する「笹屋窯」は全長30メートルもあり、昭和40年代までは現役で活躍していました。
登り窯は複数の窯が階段状に連なった形をしており、下の段で燃やした温度が次の窯へ伝わり、効率よく大量の陶器を焼くことができる仕組みになっています。この登り窯は15段もの小さな窯が連なっていて、かつては20数段もあったと推定されています。

写真:島塚 渓

例年、春と秋の年2回開催されている「やきもの祭り」(詳しくは公式ホームページでご確認ください)では、実際に2基あるうちの1基の登り窯が使用されています。
ここで使われている20メートルの登り窯で焼かれた陶器は、実際に購入することができるので、自分のお気に入りの作品を探し出してみてください。

温泉津やきものの里の基本情報

住所:島根県大田市温泉津町温泉津イ22-2
開館時間:9:00から17:00まで
定休日:毎週水曜日、年末年始(12月29日から1月3日)
観覧料:無料
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
温泉津やきものの里公式ホームページ(外部リンク)
http://yakimono.yunotsu.org/

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島塚 渓

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