ホーム 旅行&おでかけ > 北信州・山ノ内町の桜の里「宇木の古代桜」で遅い春を楽しむ

北信州・山ノ内町の桜の里「宇木の古代桜」で遅い春を楽しむ

2021-04-04

雪深い北信州の冬を乗り越えてゆっくりと春の訪れる山ノ内町。透き通るような青空に咲く満開の古代桜や山々の斜面に点在する山桜、素朴な風景の中に揺れるしだれ桜などを回る“桜めぐり”に出かけませんか。中でも山ノ内町の宇木地区には、樹齢数百年にもなる名木・古木があり、それぞれにいわれがあります。
その姿は、これぞ「宇木の古代桜」といえる美しさ。訪れるたびに表情豊かに変化する一本桜を巡ってみませんか。

のどかな山里の春を彩る北信州山ノ内町の「宇木の古代桜」

写真:和山 光一

北信州・志賀高原の玄関口にあたる山ノ内町。東に志賀高原、北に別名高井富士とも呼ばれる高社山(こうしゃさん)の南に位置する夜間瀬宇木地区には、樹齢数百年にもなる名木、古木があります。樹齢150年以上の古桜も数本あり、その桜の総称が「宇木の古代桜」です。
高社山の山裾に広がる果樹園ののどかな風景の中、多くの雪に覆われた冬から春を迎える喜びで咲き誇る桜。そんな桜を巡るコース約65分(約4.2km)が整備されています。どの古木もみんな個性があり違った枝ぶりと樹形の美しさ、淡いピンク色の花が見事です。

歩いて巡る桜コ-スの出発地は「隆谷寺の桜」

写真:和山 光一

上信越自動車道・信州中野ICから志賀中野有料道路(全車種100円)を抜け、国道403号線を途中県道434号に左折するとまもなく案内看板があり、「隆谷寺」近くに臨時駐車場(約20台)があります。ここで車を停めて、一周約4.2km、約65分で歩いて巡る「宇木の古代桜」コースに出発します。
約200mの坂を上ること約3分、一つめの「隆谷寺のしだれ桜」に到着します。標高495m、古刹「隆谷寺」は明治初期の廃仏毀釈を逃れたお寺で、境内入口の赤い屋根の下に祀られた六地蔵が目をひきます。
隆谷寺境内にある樹齢推定400年のしだれ桜で お寺の正面入り口の石垣の上に、まるで訪れる人を歓迎するかのように立っています。青空と高社山をバックに枝を広げて堂々と花を咲かせる姿は、シダレザクラの原種といわれ、全国の桜スポットの特集記事にも度々掲載される名木です。
<隆谷寺の桜の基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬2129-6

宇木地区の高台にそびえ立つ「大久保の桜」

写真:和山 光一

隆谷寺から約1200m、約20分かけて細い農道を上って行くと、リンゴ畑の中に「宇木の古代桜」の中ではもっとも高台(標高550m)にある「大久保のしだれ桜」に到着します。桜のある場所からは北信五岳(飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山)が望め、眼下には中野市外が一望できる非常に眺めの良い場所にあります。 桜の周囲にはお墓があるので、墓守桜として植えられたのでしょうか。
樹高は約12mで、樹齢150年と「宇木の古代桜」の中では一番若い枝垂れ桜なので花付きもよく、傘の様な整った樹冠です。
<大久保の桜の基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬

宇木の古代桜のハイライト「千歳桜」

写真:和山 光一

なだらかに下ること約20分、約1300m先にあるのが最大の目玉「宇木の千歳桜」です。千歳桜は長野県の天然記念物に指定されていて、県内でも一、二の推定樹齢850年と伝えられるエドヒガンザクラです。地上2m付近から枝がたくさん伸びていて、均整のとれた樹冠を作り上げています。かつては月見桜、見返り桜と呼ばれていましたが、昭和3年(1928)の天皇御大典を記念して「千歳桜」と命名された幹の周囲が6m以上にもなる巨木です。
県道434号沿い、周囲を林檎畑に囲まれる見晴らしの良い小高い場所にあり、近くで見ると迫力十分でどっしりと大地に根を張る力強さが感じられます。
<宇木の千歳桜の基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬637

写真:和山 光一

さらに300m、徒歩約4分程、県道434号沿いに進むと、標高530mにあるのが「大日庵の源平しだれ桜」です。 かつてこの地にあった大日庵という尼寺には、紅白2本の枝垂桜があったことから「源平しだれ桜」と呼ばれています。
現在、紅花(平家)の桜は枯れ、白桜(源氏)のみが残っています。現在残っている白花は樹齢推定300年で周囲3.6M、樹高11.5M、古い記録にある紅花は目通周囲3.4M、樹高9M程度であったと伝えられています。
<宇木の千歳桜の基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬1119

ゴールでは楽しみも待っている「区民会館前の桜」

写真:和山 光一

県道434号の平坦な道を約800mを歩くこと約12分で最後の桜、「区民会館前のしだれ桜」に着きます。標高480mにある宇木区民会館の道向かいの墓地の中にあり、墓守のごとくお墓を覆うようにたくさんの花を咲かせています。 樹高は約11m、樹齢は350年程度で桜の根元にはお地蔵様があります。
宇木区民会館では地元名産品の販売や、きのこ汁、ちまき、リンゴジュース等が無料で振る舞われており、地元の方々の話しを聞きながら楽しいひと時を過ごせますよ。※残念ながら2021年の桜まつりは中止です。
ここから駐車場までは約400m歩いて約6分で戻れますよ。最寄りの夜間瀬駅から湯田中駅には電車で6分の距離ですので桜と湯田中温泉でのんびりというのもいかがですか。

写真:和山 光一

こちらの写真は北側の細い道からの撮影で、桜を見上げるように撮ることができます。全体を撮るとお墓はどうしても写ってしまいますね。どの桜もそうですが撮影する位置や時間帯によって逆光になったりします。
<宇木区民会館前の桜の基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬1287-イ

宇木の古代桜めぐりの基本情報

住所:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬宇木地区
電話番号:0269-33-2138(山ノ内町観光連盟)
期間:4月中旬から下旬
所要時間:一周約65分(約4200m)
交通アクセス:自動車の場合、上信越自動車道信州中野ICで降りて志賀中野有料道路を利用して約10kmです。電車利用の場合は、JR長野駅から長野電鉄に乗換え夜間瀬駅下車(普通列車で約1時間15分)、隆谷寺まで約1.2Kmの上り坂です。
2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
長野県山ノ内町公式ウエブサイト(外部リンク)
http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/
The Snow Monkey Town 山ノ内町(外部リンク)
https://www.info-yamanouchi.net/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
和山 光一

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ