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奈良・水の神様を祀るパワースポット!「丹生川上神社中社」

2021-04-04

奈良県東吉野村にある「丹生川上神社中社」は、675年(天武天皇4年)の創建とされる由緒ある神社で、主祭神は、水に関する一切を司る罔象女神(みづはのめのかみ)です。ここは神武天皇が、戦勝祈願した地という伝承や天武朝以降、度々行われた吉野行幸の離宮跡地との説もあり、歴史の重みを感じさせてくれます。東吉野村屈指のパワースポット丹生川上神社中社をお詣りして、水と水神の持つ力、生命力をいただいてみませんか?

「丹生川上神社」に上社・中社・下社の3つがある理由

写真:モノホシ ダン

飛鳥時代からの歴史を誇る「丹生川上神社」は、古くから水を司る祈雨祈願の神社として、朝廷や地元の人々により篤い崇敬を受けてきました。また朝廷の奉幣にあたり、干ばつの際の祈雨には黒毛の馬を、長雨の際の止雨には白毛の馬を献ずることが絵馬の起源ともなりました。
写真は、朱色が鮮やかな丹生川上神社中社の両部鳥居と社号標です。

写真:モノホシ ダン

両部鳥居をくぐると、左手に龍の造形が美しい手水舎があります。ところで、吉野の山中にある「丹生川上神社」には、上社・中社・下社の3つがあります。本来のものは中社ですがこれには以下のような理由があります。
それは、戦国時代の騒乱で祈雨祈願・止雨祈願が廃絶され、ついには神社の所在地さえ不明になってしまったことです。やがて明治を迎えると、丹生川上神社は何処かという研究調査が行われ、1871年(明治4年)に現在の下市町の神社が、1896年(明治29年)には川上村の神社がそれと推定され、それぞれ下社・上社となりました。
しかし、その後の研究により1922年(大正11年)、東吉野村の蟻通神社こそが丹生川上神社だと判明。「中社」と称し、3社をあわせて「官幣大社丹生川上神社」として社務所が置かれました。戦後、神社制度の変遷により、3社はそれぞれ別の神社になりましたが、中社は「丹生川上神社」と登記されています。

写真:モノホシ ダン

入母屋造平入の拝殿は、1829年(文政12年)より1830年(天保元年)にかけて造替されたものです。拝殿には、自祓いの祓串(はらいぐし)や、お願い事の用紙が備え付けられ、祭典・ご祈祷などもここで執り行われます。

遙かな歴史を感じさせる厳かな拝殿と本殿

写真:モノホシ ダン

拝殿内の正面に飾られている「祈雨止雨祈願絵馬」は、1963年(昭和38年)10月16日例祭当日、“世紀の大事業”といわれた黒部ダム竣工を記念し、東京電力株式会社、関西電力株式会社より奉納されたものです。
これは、御祭神の罔象女神が祈雨・止雨のみならず、安定した電力配給の水源をもたらす神様でもあるためです。

写真:モノホシ ダン

拝殿から、短い石段の先が本殿です。本殿の両脇には配祀神を祀る東殿・西殿があります。三社はいずれも1828年(文政11年)から約12年の歳月をかけて造替されたもので、桧皮葺の流れ造りです。東殿の前には重要文化財に指定されている「弘長の石灯籠」があります。
また、西殿脇の「相生の杉」付近からは、本殿を横から拝むことができます。

写真:モノホシ ダン

丹生川上神社は、水の神様ということで「水」にまつわる縁起ものがたくさんあります。拝殿の「恋うらない」(300円)は、水に浸すと占いが浮き上がってきます。

罔象女神の力と恩恵を受けた御神水「丹生の真名井」

写真:モノホシ ダン

拝殿の並びにある「丹生の真名井」は、御本殿裏手の小牟漏岳(おむろがだけ)を水源とし、罔象女神(水の神様)の力と恩恵を受けた御神水。
お賽銭を納めると、昔ながらの釣瓶(つるべ)を使って井戸から誰でも御神水をいただくことができます。また持ち帰り希望の方は、社務所に500ミリリットルの容器(200円)が用意されています。もちろん持参の容器に御神水を詰めても構いません。

写真:モノホシ ダン

丹生の真名井の右手にある「丹生のなでふくろう」は、山桜の樹齢約200年の老木に彫刻したもので、頭、体、足などを撫でて御神徳をいただくことができます。ふくろうは「不苦労」「福来朗」「幸福ろう」と書き、物事を察知し先を見通し知恵豊かな、幸せをもたらす霊鳥として親しまれています。
社務所では、那智黒石にて謹製の「丹生のなでふくろう」と「ふくろう守り」を授与しています。

写真:モノホシ ダン

神社の境内には、「相生の杉」と「叶えの大杉」という2本の有名な御神木があります。相生の杉は、樹齢約800年の相対するようにそびえ立つ杉の大木で、“夫婦杉”とも呼称し、夫婦円満・延命長寿の御加護があると信仰されています。
叶えの大杉(写真)は、樹齢約1000年の杉の古木で、大杉の幹に両手を当てて、心願を口唱すれば、御神威が授かると言われています。

龍神様をデフォルメした「龍みくじ」が可愛い

写真:モノホシ ダン

おみくじでは、龍神様をデフォルメした「龍みくじ」(300円)が楽しい。底からおみくじを取り出したあとは、お部屋に置いておくと、龍神様が開運・厄除け・恋愛などをよい方向に導いてくれます。
御守りでは、「うまくいく守」(1000円)がおすすめ。祈雨祈願の黒うま、止雨祈願の白うまにちなんだもので、開運厄除・諸願成就のお守りです。うまくいく守には、本水晶とつげの2種類があります。

写真:モノホシ ダン

丹生川上神社中社の御朱印は、上社と下社の御朱印とは違い、中社との記載はありません。清流・高見川(丹生川)の近くに鎮座するお社らしく鮎の印がかわいらしいです。ほかにも、旧官幣大社、壺型で祈雨の印や水神宗社の文字など、特徴があって興味深いです。

写真:モノホシ ダン

丹生川上神社中社のお詣りの後は、神社から徒歩5分ほどのところにあるパワースポット「東の瀧」に行ってみましょう。滝へは木津川に架かる真っ赤な吊り橋「ゆめはし」を渡って行きます。
すぐ近くには、「東吉野キャンプ場」もあって美しい自然の中でキャンプを楽しむことができます。

龍神が棲むパワースポット「東の滝」

写真:モノホシ ダン

東の瀧(ひむかしのたき)は、別名「秋津野の瀧」「龍神の瀧」ともいい、龍神が棲むといわれ、その神秘に触れようと大勢の参拝者が訪れます。日裏川が夢淵に流下する場所にある小滝で、名前の由来は、吉野離宮の東にある滝ということによります。
左右に分かれた水が、滝の中ほどで交差しているのが特徴です。滝の正面には注連縄が張られ、万葉集に「東の滝の御門に侍へど 昨日も今日も召すこともなし」(草壁皇子)と詠われた由緒ある滝でもあります。

写真:モノホシ ダン

滝のお詣りでは、丹生川上神社中社の拝殿にある「龍玉(りゅうだま」(300円)がおすすめ。龍神の御力にて穢れを取り去り、運気を開きます。心の願いを玉に込めて、龍玉の底の穴に息を三度吹き入れ、東の瀧に投げ入れましょう。

写真:モノホシ ダン

丹生川上神社中社から少し上流の「蟻通橋」に、高見川(丹生川)・日裏川・四郷川の3つの川が合流する深淵があり「夢淵」と呼ばれています。エメラルドグリーンの水の色が美しいこの場所は遙か昔、神武天皇が、大和平定のため戦勝祈願をされた所とも伝えられています。
丹生川上神社中社で、厳かな空気に包まれ、マイナスイオンたっぷりの東吉野村の水の美しさを実感してください。

丹生川上神社中社の基本情報

住所:奈良県吉野郡東吉野村大字小968
電話番号:0746-42-0032
拝観料:境内自由
アクセス:
(平日の場合) 近鉄大阪線「榛原駅」から、奈良交通バス「東吉野村役場行」乗車「東吉野村役場」下車。東吉野村役場からコミュニティバス「小川大又線」乗車、「蟻通」下車。
(休日の場合 )近鉄大阪線「榛原」下車、奈良交通バス「菟田野行」乗車、「菟田野」下車。菟田野からコミュニティバス(小型タクシー)「大又菟田野線」乗車、「蟻通」下車。
※休日のコミュニティバスをご利用の場合は、事前予約が必要です。
車利用の場合は、無料駐車場利用
2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
丹生川上神社中社(外部リンク)
https://niukawakami-jinja.jp/

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モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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