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徳之島は奄美群島の中でも異質!バラエティ豊かな自然美を楽しもう

2021-04-30

奄美大島や与論島が人気の奄美群島ですが、二つの島の間にある徳之島も、見所に溢れた離島です。特に、自然景観の見応えがスポットごとに違っているのが、徳之島の大きな魅力。
風雨の侵食で形成された「犬の門蓋」や「ムシロ瀬」に加え、「金見崎ソテツトンネル」などの南国植物が見られるスポットと、バラエティ豊かな絶景が楽しめます。ぜひ徳之島を巡って、様々な自然美を堪能してみてください。

「犬の門蓋」に見る徳之島の荒々しい絶景

写真:岡本 大樹

島の西側中央部に位置している「犬の門蓋(いんのじょうぶた)」。駐車場のすぐそばには展望台もあり、西側の海を広く眺められるスポットとなっています。
海側には遊歩道が続いていて、さらなる見所があります。

写真:岡本 大樹

その見所というのが、こちらの「メガネ岩」と呼ばれる奇岩。この一帯は隆起したサンゴ礁でできていますが、海風や雨の侵食を受けて、かなり削られている場所でもあります。
このメガネのような二つの穴もその一つ。人工的にくりぬいたような穴はかなり大きく、人がすんなり下をくぐることができるほど。

写真:岡本 大樹

海側の景色にもぜひご注目ください。サンゴ礁が侵食によってトゲトゲになっている様子は、まるで地獄の様相を呈しています。
足場は海側に近づけば近づくほど悪くなるので、できればサンダルではなくスニーカーなどを履いた上で、足元には十分注意して散策しましょう。
<犬の門蓋の基本情報>
住所:鹿児島県大島郡天城町兼久
アクセス:徳之島子宝空港から車10分

南国感満点の「金見崎ソテツトンネル」

写真:岡本 大樹

南国の植物であるソテツがズラッと並ぶ道が、徳之島の北東部にあります。約200mも続くこの「金見崎ソテツトンネル」に並ぶソテツは、樹齢が300〜350年のものとされています。
そもそもは、畑の境界をわかりやすく示すためと、暴風に対する風除けの機能を考えて作られたものでしたが、大きく育ち自然とアーチ状になったため、観光スポットになったというもの。

写真:岡本 大樹

トンネルを抜けた先には「金見崎展望所」が建てられていて、360度のパノラマを楽しめます。しかも、東側には太平洋を、西側には東シナ海という、二つの海を眺められるスポットでもあります。
天気がいい日であれば、奄美大島のすぐ南に位置する、加計呂麻島(かけろまじま)や与路島まで見渡すことも可能。
東側のすぐ下には美しいグラデーションの「金見海岸」も広がっていて、見所に溢れていますよ。
<金見崎ソテツトンネルの基本情報>
住所:鹿児島県大島郡徳之島町金見
アクセス:徳之島子宝空港より車で約30分

「ムシロ瀬」に広がる花崗岩にも注目

写真:岡本 大樹

犬の門蓋のような、荒々しい景色とは少し違った自然美を楽しめるのが、島の北西部に位置する「ムシロ瀬」です。
奄美群島は、多くの部分がサンゴ礁の隆起でできているため、風雨の侵食を受ける場所では、ゴツゴツとした岩が目立ちます。それに対して、ムシロ瀬で見られる岩は、どちらかというと丸みを帯びています。
ムシロ瀬に広がっているのは、石材としても使われることの多い花崗岩(石材の場合は御影石と呼ばれます)。他のスポットと見比べて、その違いを楽しみましょう。

写真:岡本 大樹

ムシロ瀬の中でも、特に変わった形をしている岩は、案内板に紹介が載っています。例えば、こちらの写真の左右にある二つの岩、何に見えるでしょうか。
案内板に書かれているのは、右が「女性の横顔」で、左が「カメ」です。なんとなく、言わんとすることがわかりますよね。訪問の際には、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

写真:岡本 大樹

ものによっては尖った部分が印象的な岩もあります。こちらは「ろうそく岩」と呼ばれるもの。
形がロウソクのように見えるので、思わず納得。と思いきや、それだけで名付けられたわけではありません。タイミング次第では、この尖った部分の向こうに夕日が落ちる夕景を見られるのです。こちらもかなり納得のいくネーミングですね。
ご紹介したもの以外にも、いくつか名前がつけられている岩があり、それを見て回るだけでも楽しめますが、自分で何に見えるか考えながら散策してみると、さらに新しい発見があるかもしれませんよ。
<ムシロ瀬の基本情報>
住所:鹿児島県大島郡天城町与名間字大石クジン1-3
アクセス:徳之島子宝空港から車15分

夕日の名所「犬田布岬」もチェック

写真:岡本 大樹

犬田布岬(いぬたぶみさき)があるのは、島の南西部。西側の海を望めるスポットのため、夕日を見るにも最適です。
東シナ海に三角形に突き出る形の岬は、琉球石灰岩でできています。犬の門蓋と似ていて、歩くこともできないくらいの荒々しい自然が広がっていて、その向こうに夕日が落ちていく様子は、まさに絶景といえます。

写真:岡本 大樹

岬の先端少し手前は、芝生の広場となっていて、一際目を引く大きな塔が建てられています。この塔は、戦艦大和の慰霊塔。
第二次世界大戦末期に建造され、世界最大の戦艦として知られる大和。映画や歴史ドラマなどにも度々登場する名前ですが、その最期は海に沈んでしまいました。
その沈んだ場所が、元乗組員の証言から、徳之島の沖合いだということで、ここに慰霊塔が建てられたのです。(のちに、実際に船が沈んでいるのは、もっと鹿児島の枕崎寄りだと判明しています)

写真:岡本 大樹

駐車場のそばには展望台もあり、そこからは徳之島の西側の断崖絶壁が広がっている様子を見ることができます。
<犬田布岬の基本情報>
住所:鹿児島県大島郡伊仙町犬田布
アクセス:徳之島子宝空港より車で35分・亀徳港より車で40分

内陸部の自然は、まるで東南アジア?

写真:岡本 大樹

徳之島の自然スポット、ここまでは海側ばかりをご紹介してきましたが、実は内陸部にも注目してほしいポイントがあります。
というのも、徳之島の鬱蒼と茂る山々の風景は、東南アジアを思わせるものが多く、異国情緒が満点なのです。場所によっては、道路もあまり整備されていなかったりと、ドライブしていると東南アジアの国で走っているような錯覚を覚えるほど。
脇見運転は危険ですが、ちょっと日本らしくない景色を味わいながらの移動も楽しんでください。

写真:岡本 大樹

内陸部には、巨木を見られるスポットも点在しています。
板根(ばんこん)といわれる板状の根っこが特徴的な「オキナワウラジロガシ」(写真のもの)や、南国の植物として有名な「ガジュマル」など、樹齢が100年を超えているものもあり、迫力抜群ですよ。

個性的な徳之島の自然を巡ろう

徳之島は闘牛で有名な島ですが、実は個性的な自然美を堪能できる場所でもあります。しかも、その自然の見所がそれぞれ違うので、最初から最後まで飽きることなく楽しむことが可能。
徳之島をドライブしながら、あなたの好きな絶景を探してみてくださいね。
2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
徳之島観光連盟(外部リンク)
http://www.tokunoshima-kanko.com

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岡本 大樹

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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