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高尾山を歩いて登るならお薦め!森と水コース6号路徹底ガイド

2021-05-19

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星に認定され、年間登山者数300万人は世界一と言われる高尾山。
都心から1時間で行ける便利な場所にあり、ケーブルカーやリフトを使って手軽に登れる山ですが、高尾山をより楽しむには歩いて登る事をお薦めします。
高尾山口からの登山道は表参道の1号路、尾根伝いの稲荷山コースもありますが、今回は森と水にたっぷり触れ合えるお薦めの6号路についてご紹介致します。

高尾山口駅から6号路のスタート地点へ

写真:大竹 進

高尾山へのゲートウェイである京王電鉄高尾山口駅。2015年に隈研吾氏によるデザインで、高尾山の杉並木に因んで杉材を使用し、大幅にリニューアルされました。
高尾山への道は改札口を出て右側ですが、左側に「むささびハウス」と名付けられた観光案内所があります。ここで高尾山のマップなどの資料を手に入れたり、ルート上で見られる花々のインフォメーションを受けておくと、山歩きもより楽しいものになるでしょう。
高尾山の情報を手に入れたら、いざスタート!

写真:大竹 進

高尾山口駅から約400m程で標高201mのケーブルカー清滝駅に着きます。このケーブルカーは31度18分という日本一の急勾配で有名ですが、所要6分で標高472mのケーブルカー高尾山駅へ到着します。
往路歩いて登山し、帰り道にこのケーブルカーやリフトなどを利用するのも有りですね。6号路はこの駅の左側がスタート地点ですが、山頂までトイレはありませんから、駅でトイレを済ませておきましょう。

写真:大竹 進

清滝駅左手から舗装道路が延び、ケーブルカーを右手に見ながら暫く進んで行くと、途中に可愛らしい七福神を始めとする洗心地蔵尊の石像が並んでいます。これからの登山の安全を祈願して行くと良いですね。

6号路の特徴と魅力

写真:大竹 進

七福神に安全祈願して更に進んで行くと、春は新緑、秋は紅葉の美しいもみじの並木道が続きます。

写真:大竹 進

清滝駅から400m程進むと、いよいよ山道開始。6号路は全長3.3km、山頂までの標準タイムは約90分ですが、ご自身の体力や体調に合わせて歩いて行きましょう。
6号路の正式名称は自然研究路6号路と言いますが、その山道の入口にルートマップが掲示されています。これから歩くルートをチェックしてからスタートすると良いですね。
また6号路にはルート上で見られる野鳥や動植物、昆虫、岩石など様々な事柄に関してのインフォメーション・ボードが全部で14ヵ所設置されています。ルート上に設置されたボードの説明を一つ一つ読みながら登って行くと、高尾山に関してかなりの知識が増え、より親しみが湧く事間違いありません。

写真:大竹 進

6号路は森と水のコースと言われる様に、前の沢の渓流沿いに登って行くルート。小川の心地良いせせらぎの音を聴きながら登れるのは6号路ならではの魅力です。
沢沿いの木陰の中を歩くので、暑い季節でも直射日光を浴びずに登山出来ます。
渓流に下りられる場所もあちこちにありますから、休憩がてら渓流に手を浸してみるのも良いですね。小鳥のさえずりを聴きながら、緑あふれる道を歩くのはとても気持ちの良いものです。
高尾山で見られる植物は何と1300種類以上という、日本でも有数の植物の宝庫で、他の山よりもずっと多くの植物に出会えます。四季折々に見られる様々な花々を愛でながら山道を登るのは楽しさいっぱい!

岩屋大師と琵琶滝

写真:大竹 進

緩やかな山道を登って行くと、対岸に岸壁をくり抜いた岩屋大師が見えて来ます。
弘法大師に因む伝説も残されている所ですから、ちょっと立ち寄って参拝して行くのも良いと思います。

写真:大竹 進

岩屋大師を過ぎ更に登って行くと、琵琶滝が見えて来ます。ここは高尾山薬王院の水行道場の一つで、一般の方も事前に予約を行えば滝行を行う事は可能ですから、ご希望の方は体験してみては如何でしょうか。
自然以外の事柄にも触れられるのが6号路のもう一つの魅力です。

写真:大竹 進

6号路は基本的には整備された道が続きますが、所々にこの様な道一面に木の根が広がっていたり、岩が剥き出していたりする箇所があります。ですので、登山に当たってはトレッキングシューズがお薦め。
整備された道だけではなく、この様な自然にあふれた野性的な道、そして後半には沢伝いの道や長い階段と、様々なタイプの道を歩けるのも6号路の楽しい所です。

最後は沢登りと長い階段

写真:大竹 進

6号路は前の沢の渓流に沿って登って来るコースですが、最後はその沢の中を通って行きます。ここは一見登山道ではない様に見え、稲荷山コースへの分かれ道にもなっていますから、標識をしっかり確認してルートを間違えない様に注意しましょう。
高尾山マップでは「とび石」と記載されている区間ですが、2019年の台風による大雨で沢が土砂で埋まり、水量も減ってしまいました。ちょっと沢歩きの雰囲気を味わってみましょう。

写真:大竹 進

とび石の区間を終えるとルートは沢を離れ、最後にこの長い階段が現れます。一瞬、ワーっと声を上げそうになる光景ですね。以前は斜面に丸太を置いた形でしたが、2021年に新しく木製の階段が設けられました。一段毎の段差が低いので、長い割には登り易い階段です。

写真:大竹 進

長い階段を登り切ると、頂上はもう直ぐです。ここには多くのベンチがありますから、山頂が混んでいる様な時にはここでランチしたり、休憩するのも良いですね。

いよいよ山頂へ

写真:大竹 進

高尾山には多くの登山道やハイキングルートがあり、その多くが山頂付近に集中しているので、初めて訪れた人は分かれ道に来た時にやや戸惑うかも知れません。ですが、何処にも標識がしっかり立てられていますから、それを確認して行けば問題ありません。
6号路の終点は山頂下を一周する5号路との合流点で、ここから山頂へは標識に従って5号路を進み、1号路へ出たら左手に進むと山頂です。1号路との合流点には洗浄機付きの快適なトイレと、水飲み場があります。

写真:大竹 進

遂に山頂到着です。
山頂にはビジターセンターがあり、常駐の解説員がいますから、途中で見掛けた草花の名前が判らない時などは写真を見せてスタッフに聞いてみましょう。センター内には高尾山の自然を紹介する展示や、野草のガイドブックも置いてあります。名前が判るとより親しみが湧くでしょう。
センターでは解説員と一緒に森に出かけるガイドウォークなども開催していますから、興味のある方は参加してみては如何でしょうか。

写真:大竹 進

山頂からはお天気が良ければやはり「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星に認定されている富士山が望めます。この光景を見れば長い階段を登って来た疲れも吹き飛びますね。
ケーブルカーやリフトを使って登るよりも、より深く高尾山を知り親しむ事の出来る魅力いっぱいの素敵なルート6号路を通って、あなたも高尾山に登ってみませんか。

高尾山6号路の基本情報

アクセス:京王線高尾山口駅から徒歩約400m、ケーブルカー清滝駅が起点
6号路の距離:3.3km
所要時間:約90分
高低差:約400m
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
高尾ビジターセンター公式サイト(外部リンク)
https://www.ces-net.jp/takaovc/

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大竹 進

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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