2021-06-08
沖縄本島南部にある「慶座絶壁(ギーザバンタ)」をご存知でしょうか?一般的なガイドブックにはなかなか載らないためマイナーな扱いですが、雄大な景観が広がる慶座絶壁は一見の価値あり!沖縄でいて沖縄らしくない、穴場の絶景スポットをご紹介します。
「バンタ」といえば崖を意味する沖縄の言葉。観光客に比較的知られているのは沖縄本島北部にある「茅打ちバンタ」でしょうか。近年では海中道路の先、宮城島にある「果報バンタ」も人気を集めていますが、これらはいずれも断崖の絶景スポットとして知られています。
そして観光客にはあまり知られていない「バンタ」はまだあるのです!
その名は「慶座絶壁(ギーザバンタ)」。沖縄本島南部八重瀬町の海岸沿い、平和祈念公園とは車で5分ほどの距離にあります。メジャーな観光スポットの近くにありながらも、ガイドブックには載るようなスポットではないため観光客にはそれほど知られていません。沖縄らしい青い海が・・・というわけではなく荒々しい断崖美を堪能するスポットです。
ギーザバンタは高さ40mを超えるという断崖絶壁を誇ります。そしてこのギーザバンタは、崖の上から眺めるだけでないというのがポイント。ここを訪れる人は崖を降りて行く人が多いのです。
ギーザバンタには崖の下へ向かって遊歩道が伸びています。が、最終的に海面近くではゴツゴツした岩場になっていますので、海まで降りてみたい方は靴選びにご注意を。サンダルではちょっと危険で、マリンシューズがあればベターでしょう。
ギーザバンタでは観光客ではない地元民らしき人たちも数多く見かけるのですが、そんな方々は釣りをしたりカニなどの魚介類を捕ったりしています。海人たちにとってはここは穴場のポイントのようです。
海面の高さから見上げるギーザバンタの崖の迫力は圧倒的!視界いっぱいに続く高い壁のような崖は大地のパワーを感じ、まるで北海道の知床岬のように雄大。沖縄にいることを忘れてしまいそうなほどです。
そしてギーザバンタの特徴のひとつは滝の存在で、その名も「ギーザバンタの滝」と呼ばれています。かなり立派な滝で見ごたえ抜群なのですが、そもそも沖縄で滝を見るというイメージがないため、観光客にとっては珍しい光景かもしれません。そして不思議なのはこのあたりで海に注いでいる川はないということ。川がないのに滝が海に流れ込んでいるのです。
ギーザバンタ周辺の台地は琉球石灰岩でできています。雨が降っても海に流れ出てしまうという地質で、その保水性の乏しさから農業用水などで苦労してきた経緯があります。そこで作られたのが地下ダム!
地下ダムとは石灰岩の地層に止水壁を打ち込み、地下水の流れをせき止めるという仕組みの、いわば「見えないダム」なのです。それほど貯水力がないため、雨が多く降ると余った水を放流しているのですが、その水こそがギーザバンタの滝の水源となっています。よく見ると遊歩道の脇にある放水路にも気が付くことでしょう。
ギーザバンタの滝はいわば人工の滝ともいえる存在ですが、流れ落ちる水流は様々な方向へ流れ落ちておりとてもワイルドです。沖縄の意外な一面を楽しめるギーザバンタ。沖縄本島南部を観光するならば、コースに入れてみてはいかがでしょうか?
住所:沖縄県島尻郡八重瀬町安里
駐車スペース:あり
アクセス:那覇空港から車で約35分
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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