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奈良で開運!大神神社と穴場グルメを巡る旅のススメ

2021-06-10

奈良県桜井市の「大神神社」。神社がある三輪山そのものにご祭神が鎮まると言われ、強力なパワースポットとして知られています。また、酒造りが始まった地であることから「酒の神様」としての信仰も。本来は三輪山に登るのが正攻法ですが、麓にある拝殿を参拝するだけでもパワーを存分に感じられます。
今回は、大神神社を中心に、三輪そうめんの老舗や酒造を巡ってエネルギーチャージできる奈良の旅をご紹介します。

鳥居の向こうは別世界。パワー感じる日本最古の神社

写真:猫田 しげる

奈良県桜井市にある三輪山。その歴史は古代まで遡り、『古事記』『日本書紀』に「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、自らを三輪山に祀ることを望んだ」とあります。そのことから、三輪山は大物主大神が鎮まる神の山として信仰され、山そのものがご神体であると伝えられ続けています。
その麓に構えるのが大神(おおみわ)神社。本殿はなく、参拝者は三輪山に入山するのが一般的なお参りの方法となっています。
ただ、三輪山は標高が467mあり勾配もきついので、登頂には相当な覚悟が必要。でも「山に登らないと参拝できないの?」と諦めることなかれ。拝殿のみの参拝者も多く、それだけでも壮大な自然のエネルギーを感じることができます。

写真:猫田 しげる

一の鳥居は拝殿からかなり離れた場所にあります。そこからしばらく車道を進むと二の鳥居があり、拝殿へ続く林道がここからスタートします。
鳥居をくぐると、そこは別世界。松、杉、ヒノキなどの大樹がそびえ、その荘厳な雰囲気に心がスッと研ぎ澄まされるような感覚になります。実は三輪山は、樹の一本、草の一草に至るまで神が宿るものとして尊ばれており、植物を取って持ち帰ることは許されていません。木漏れ日の中を歩いて自然のパワーとマイナスイオンをたっぷり浴びておきましょう。

写真:猫田 しげる

皆さん!見落とされがちですが「祓戸神社」でお参りするのを忘れないように。ニの鳥居から参道を歩くと最初にあるこの神社は、罪と穢れを祓い清めるとされる「瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)」「速秋津姫神(はやさすらひめのかみ)」「気吹戸主神(いぶきどぬしのかみ)」「速佐須良姫神(はやさすらひめのかみ)」の4柱の神様を祀る大神神社末社です。拝殿に行く前に必ずここで心身を清めておきましょう。

拝殿の向こうは聖地。その奥にはお酒の神様も

写真:猫田 しげる

二の鳥居から10分ほど歩くと拝殿に着きます。現在の社宮は寛文四年(1664)徳川四代将軍家綱公によって再建されたもの。建築様式は切妻造で、正面には唐破風の大きな向拝を備えています。江戸時代の豪壮な社殿建築として国の重要文化財に指定されています。

写真:猫田 しげる

実は拝殿の奥には「三ツ鳥居」があり、ここが禁足地である三輪山と拝殿を区切る神聖な境界とされています。三ツ鳥居とは明神鳥居(両端がそりあがり曲線になっている鳥居)の両脇に鳥居を持つ珍しい作りで、国の重要指定文化財にも。ただ現在(2021年5月)は拝観不可となっています。
また三輪山の中にはお酒の神様を祀る「活日社(いくひしゃ)」という摂社もあります。これも『日本書紀』に記述が残り、疫病が流行した6世紀末ごろ、大物主大神のお告げで杜氏の高橋活日命(たかはしいくひのみこと)が神酒を醸造し、奉納したことに由来。以降、三輪は酒造り発祥の地として酒造関係者から尊ばれています。

写真:猫田 しげる

大神神社境内を歩くと、あちこちで「杉の木」が祀られていることに気がつくでしょう。大物主大神の化身の白蛇が棲むという言い伝えから名付けられたご神木「巳の神杉(みのかみすぎ)」や、僧侶が三輪の神様の化身に与えた衣が掛かっていたという伝説に由来する「衣掛杉(ころもがけのすぎ)」。衣掛杉は株だけが大切に保存されています。このように自然を神と崇め、守り続ける古来からの精神を私たちにも教示してくれているのです。
今回は登拝せずにお参りするコースをご紹介しましたが、もし山に登る場合は、公式ホームページの注意書きをよく読み、しかるべき手続きと十分な準備をして臨んでください。あくまでも観光や一般の登山・ハイキングとは異なることを理解した上で、参拝目的であることを心に留めて入山しましょう。
<大神神社の基本情報>
住所:奈良県桜井市三輪1422
電話番号:0744-42-6633
アクセス:JR三輪駅から徒歩5分

神社周辺にも見どころ&隠れた名所が

写真:猫田 しげる

では大神神社を後にして、周辺の見どころをご案内しましょう。写真は1984年の昭和天皇御親拝を記念して1986年に建てられた大鳥居。高さ32.2m、柱間23mのビックサイズで、その下に車道が通っています。鳥居越しに見る三輪山の稜線も素晴らしいですね!
<大鳥居の基本情報>
住所:奈良県桜井市三輪
アクセス:JR三輪駅から徒歩6分

写真:猫田 しげる

大神教本院の「三柱鳥居」にも注目を。大きな通りから外れた、大神神社駐車場の手前にひっそりと佇んでいます。大神教とは大神神社から明治の国家神道に伴い分離した寺院。案内板には「宇宙の元霊神の三つの神理に参入する特殊な鳥居であります」と書かれ、通り抜けることでご神縁に結ばれると言われています。
<大神教本院の基本情報>
住所:奈良県桜井市三輪
アクセス:JR三輪駅から徒歩5分

酒の神様のお膝元で唯一現存する「今西酒造」

写真:猫田 しげる

大神神社から徒歩5分ほどの場所にある「今西酒造」。1660年創業、350年の長きにわたって日本酒造りの歴史を紡いできました。仕込み水は、創業以来途切れることなく自家の井戸から湧き出る三輪山の伏流水。やや軟水でやわらかい口当たりが特徴です。また米も三輪産にこだわり、仕込み水の湧く水脈上で契約農家とともに育てた酒造好適米を使用。「三輪テロワール」を大切に、日本酒発祥の地の冠を背負った銘酒を造り続けています。

写真:猫田 しげる

代表銘柄は「三諸杉」と「みむろ杉」。 地元流通である「三諸杉」は、ふくよかな味わいと芳醇な香りが特徴。特に辛口ファンに人気なのは「三諸杉 辛口 純米酒 切辛」 で、奈良県に古来から伝わる幻の酒米「露葉風」を使った、キレのある純米酒です。全国展開する「みむろ杉」は、華やかな香りとフレッシュさが特徴。中でも2012年スタートした限定流通の「ろまんシリーズ」は日本酒が苦手な人でもすんなり飲み進められる軽やかな飲み口で、甘くジューシーなお酒として女性に好まれています。
商品は今西酒造のオンラインショップで購入できるほか、三輪周辺や奈良市内の飲食店でも提供しています。ただ季節限定販売のお酒もあるので訪問時に出合ったら迷わず購入を。
<今西酒造の基本情報>
住所:奈良県桜井市三輪510
電話番号:0744-42-6022
アクセス:JR三輪駅から徒歩3分

神様に奉納する「三輪そうめん」で開運の締めくくり!

写真:猫田 しげる

三輪でもう一つ忘れてはいけないのが、「三輪そうめん」。実はそうめんも三輪が発祥とされ、1200年以上前に大神神社の宮司子息が三輪山の伏流水で小麦を育ててそうめんを作ったのが始まりと言われています。今でも大神神社では、一年の営みを無事に過ごすことができた喜びを夏の感謝祭の「そうめん踊り」に表わし、ご神前に奉納されています。
その三輪そうめんの老舗が、嘉永3(1850)年に創業した「池利(いけり)」。そうめんメーカーとして製造販売を行っていますが、直営レストラン「千寿亭」で伝統のそうめんを味わうことができます。
一番人気は、写真の「和牛と彩り素麺」(2020円)。トマトやカボチャ、ホウレンソウを練り込んだものなど5種のそうめんを、トマトだれ、くるみだれ、和風だれで楽しめるメニューです。できたてのそうめんは喉越しと弾力感が格別! 和牛のローストビーフは柔らかくしっとり。ちまき、季節の小鉢なども付いて食べ応え満点です!
<千寿亭の基本情報>
住所:奈良県桜井市芝293
電話: 0744-45-0626
アクセス:JR三輪駅から徒歩15分

奈良の大神神社へ。お酒と三輪そうめんでパワーUP

パワースポットとして知られる三輪山、大神神社。JR奈良駅から電車で約30分、三輪駅からも近いので車がなくても気軽に出かけられるのが魅力。周辺には、大神神社にゆかりのある日本酒や三輪そうめんのお店もあるので、ご利益アップのグルメ巡りも楽しめますよ!
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
大神神社(外部リンク)
http://oomiwa.or.jp/
今西酒造(外部リンク)
https://imanishisyuzou.com/
池利<千寿亭>(外部リンク)
https://www.ikeri.co.jp/senjyutei/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
猫田 しげる

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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