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「乳垢」はとるべき!?妊娠中、母乳のためのお手入れやマッサージは必要?

2021-06-24

妊娠中・臨月の妊婦のイメージ

妊娠中に母乳で育てたいと考えているママは、妊娠中におっぱいのお手入れをしておくと、産後に傷ができにくかったり、赤ちゃんが吸い付きやすくなる効果があります。臨月に入ったらやってもらいたい、おっぱいのお手入れやマッサージについてお話していきます。

乳首のマッサージをしておくメリット

妊娠中の乳首のマッサージは、産後の母乳分泌を増やすためには影響しないと言われています。産後の乳首が痛かったり、切れたりする原因は、赤ちゃんのおっぱいの吸い方が浅かったり、授乳姿勢が上手くできないことによると言われています。

しかし、乳首が硬かったり、伸びが悪かったりすると赤ちゃんが深く上手に吸いついていても、傷ができて痛みがでてしまうことがあります。妊娠中のおっぱいのお手入れで大切なのは、おっぱい全体のマッサージをするというより赤ちゃんが吸う乳首を吸いやすく、柔らかい状態にしておくことです。

お手入れやマッサージをするタイミング

おっぱいのお手入れを始めるタイミングは、妊娠後期(妊娠28週〜)といわれています。妊娠後期になってくると、母乳が滲んできたりして乳垢が乳頭に溜まってくることがあります。お風呂に入ったときや、ベビーオイルなどをつけてふやかしてからとるようにしましょう。乳首の先についている乳垢をとるだけでも乳口(母乳の出口)が開きやすくなります。

注意点としては、乳首のマッサージの刺激で分泌されるオキシトシンは子宮を収縮させる作用があります。念のため臨月(妊娠36週)以降に本格的に行うことをおすすめします。マッサージやお手入れは、お風呂上がりなど体が温まっているときにするのが効果的です。

乳首のマッサージの方法

お風呂上がりで体が温まっているときやお風呂に浸かりながらやるのがおすすめです。お風呂上がりの場合は、滑りが良くなるように、ベビーオイルやマッサージ用のオイル、クリームをつけても良いでしょう。使う前には、初回は腕の内側などでパッチテスト(十円玉ぐらいの大きさに塗ってしばらくおいて赤くならないかチェックする)をしましょう。

マッサージは、乳首を親指と人差し指の腹で圧迫します。強さの目安は、圧迫すると爪が白くなるぐらいですが、最初は痛い場合もあるので無理せずに徐々に力を加えていきましょう。縦・斜め・横方向と角度を変えながら圧迫して、慣れてきたら親指と人差しを横や縦にねじるようにします。乳首は耳たぶくらいの柔らかさになるのが目標です。透明や黄色の母乳が少し滲んでくることもあります。

乳首が凹んでいる場合のお手入れ方法は?

乳首が突出せずに凹んでいる状態を陥没乳頭といいます。産後の乳腺の発達や赤ちゃんが吸うことによって自然に突出してくる場合もあります。乳首が凹んでいる場合、乳垢がくぼみに溜まりやすいので優しくとっておくようにしましょう。

乳首が乳輪に陥没していても、冷感や乳頭マッサージの刺激で突出してくる場合は、痛くない程度に引っ張り出すようにしながら乳首のマッサージをしてください。乳首を引き出す用のスポイトなども、赤ちゃん用品の売り場で販売されています。引っ張ったりしても乳首が凹んでいて突出してこない場合は、乳輪の部分を乳頭マッサージと同じように圧迫して柔らかくすると良いと思います。また、痛みが強かったり、心配な場合は妊婦健診時などに助産師に相談してみましょう。

臨月の乳首のマッサージは、出産後の母乳育児に向けての乳首の準備だけではなく、「これから母乳で育てていこう」というママの気持ちの準備ともいわれています。必ずしもやらなくてはいけないという訳ではないので、妊娠中に体調がすぐれなかったり、マッサージの痛みが強くてあまりできなかったとしても、落ち込むことはありません。無理のない範囲で、試してみてくださいね。

※乳首のケアについては医師や病院によって異なります。必ずかかりつけの医師や助産師に相談してから始めましょう。

<参考>柳澤美香著/ペリネイタルケア 2009年夏季増刊「母乳育児支援ブック」『陥没・扁平乳頭』(メディカ出版)

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提供元:ベビーカレンダー

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