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緑にたたずむ歴史遺産!千葉・富津公園ヘリテージングツアー

2021.06.25

東京湾に突き出た形が特徴的な、千葉県富津市の富津岬。千葉県立富津公園として整備されており、岬の先端にある明治百年記念展望塔から東京湾を一望できる景勝地ですが、戦前は東京湾を守る要所でした。現在でも、公園内には旧日本軍の弾薬庫跡や、試射場としての痕跡があり、それらを巡る「ヘリテージングツアー」(明治から戦前の近代遺産を楽しむ観光)が人気を集めています。

まずは「戦争遺構ガイド」をチェック

写真:富津市観光協会

富津公園へは、JR内房線の青堀駅が最寄り駅。東京駅からの場合、電車で約1時間50分、高速バスは約1時間20分です。駅からは富津公園行きの路線バスに乗り換え、10分ほどで到着です。お車の場合、東京湾アクアラインから館山自動車道の木更津南ICを利用し、約20分で到着します。富津公園バス停の正面にある富津公園第1駐車場には、「富津岬 戦争遺構ガイド」の看板が立てられています。

「中の島」に残る弾薬庫跡

写真:富津市観光協会

緑豊かな公園には、お堀に囲まれた「中の島」があります。ここは「富津元洲堡塁砲台」の跡地で、8か所の砲座跡があります。明治時代には陸軍の歩兵中隊400名以上が配置されていました。その後、軍事技術が進むにつれて砲台は最新の設備ではなくなり、大正時代以降、この一帯は大砲や射撃の試射場となりました。

写真:カノオミツヒサ

中の島の東部にあるのが弾薬庫跡です。レンガが積まれた小さな部屋の中に、武器弾薬が保管されていました。また、内部には伝声管(金属管などを用いた通話装置)があり、各部署と連絡をとっていたと考えられています。電話や無線などがまだ未発達だったころ、兵士たちはどんな会話をしていたのでしょうか。

まるでロボット?命中精度を測る「監的所」

写真:富津市観光協会

中の島からお堀をはさんだ南側には、「監的所(かんてきじょ)」があります。砲台から放たれた火砲の命中試験の際には、この「監的所」の観測窓から着弾の様子を確認し、命中精度を測っていました。ほとんど当時のままの姿で残されており、全国的にも珍しい貴重な遺構です。

写真:カノオミツヒサ

こちらは富津公園ジャンボプール近くにある監的所。さきほどのものとは違い、地中に潜り込むようになっています。『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツのような外観です。砲弾の爆風を受けていた施設ですが、その役目を終えた今ではすっかり木々に囲まれてしまっており、まるで時が止まってしまったかのようです。

威力を測定。監的塀と射入窖(しゃにゅうこう)

写真:カノオミツヒサ

監的塀は、左右一対になっている鉄筋コンクリート製の防弾壁です。ここから50メートル先にある射入窖(しゃにゅうこう)に向けて、水中弾などを試射し、中央の観測窓から速度や威力を確認していました。

写真:カノオミツヒサ

トンネルのような形をしている射入窖。内部の壁の厚さが約130cmあり、鉄板の貫通試験など、監的塀から放たれる弾丸の威力を測っていました。公園内はとても静かで、聞こえるのは鳥の声くらいですが、当時は試射の轟音が響いていたことでしょう。
ジャンボプールや潮干狩りで遊べるほか、キャンプ場もある富津公園。ヘリテージングツアーはそこに新たな魅力を加えています。遺産のひとつひとつは、公園を歩いているだけでは少し見つけにくい場所にあります。しかしその分だけ、発見した時の感動があります。毎日新聞社のヘリテージング100選に選ばれた富津公園で、宝探しをするように、公園内を探索してみてください。
また、富津公園管理事務所に事前予約をすれば、ガイド付きツアー(5名様以上、おひとり様350円〜)に参加できます。詳しい説明を聞きながら、巡ってみてはいかがでしょうか?
みなさまもぜひ、富津公園で数々の遺産を発見してみてください。

富津公園の基本情報

住所:千葉県富津市富津2280(富津公園管理事務所)
電話番号:0439-87-8887(富津公園管理事務所)
アクセス:JR内房線・青堀駅から路線バス約10分
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
富津公園(外部リンク)
https://www.cue-net.or.jp/kouen/futtsu/
富津市観光協会・富津射場ヘリテージング(外部リンク)
https://www.futtsu-kanko.info/heri/

【トラベルjp・ナビゲーター】
カノオミツヒサ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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