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愛称かっぽしテラス!掛川「粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス」の絶景

2021-06-30

「粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス(かっぽしテラス)」は、静岡県屈指の茶産地・掛川市の粟ヶ岳山頂にある休憩施設。粟ヶ岳は標高532mあり、テラスからの眺めは最高で、広大な茶園や大井川・南アルプス・富士山などが見渡せます。カフェが併設されており、絶景の中、地元のお茶や食材を使ったメニューを堪能する贅沢も!
すぐ近くには、遠州七不思議の「無間の井戸跡」や「磐座」で知られる「阿波々神社」が鎮座しています。

茶文字の山・粟ヶ岳のかっぽしテラスに行ってみよう!

写真:波奈 美月

新幹線や東名高速道路で掛川市を通る時、巨大な「茶」文字がある山を見かけませんか?それが粟ヶ岳(あわがたけ)です。
「粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス(愛称:かっぽしテラス)」は、その粟ヶ岳山頂に位置する休憩施設。ユニークな建物の形は、「茶草場」で刈った草を干して束ねた「かっぽし(刈干し)」をイメージしており、インパクト抜群です。

写真:波奈 美月

テラスのすぐ下まで普通車で行けますが、道幅が狭くカーブが多いので、安全運転を心掛けましょう。山麓の休憩所「東山いっぷく処」にある駐車場(無料)まで車やバスで来て、そこから景色を楽しみながら、約1時間のハイキングで登頂するのもお薦めです。

写真:波奈 美月

テラスの前で、悠々と大茶園を眺める座像は、「茶祖」として知られる栄西禅師。鎌倉時代の建久3年(1191年)に中国から茶種を持ち帰り、日本に茶栽培や喫茶の法を普及させました。
よく見ると、像の土台に、弟子の明恵上人が説いた、お茶を飲むことの効用である「茶の十徳」が刻まれています。

グラステラスで絶景と地元食材を楽しもう!

写真:波奈 美月

かっぽしテラスは、1階の「グラステラス」と2階の「パノラマテラス」、2つのテラスを貫く2つの棟(かっぽし)で構成されています。
1階の「グラステラス」は、芝生と繋がっているボーダーレスな構造で、前方に遮るものは何も無く、開放感は抜群!カフェが併設されており、山麓の大茶園をはじめ、遠く大井川や静岡空港、富士山・遠州灘などを眺めながら、食事やお茶を楽しむことができますよ。

写真:波奈 美月

1階のかっぽしの中にある「展示・多目的スペース」では、世界農業遺産に認定された「静岡の茶草場農法」やお茶に関する情報を、映像や展示で紹介しています。
「静岡の茶草場農法」とは、粟ヶ岳がある東山地区をはじめ、県中西部で行われている伝統農法。茶草場で刈ったススキやササを茶園の畝間に敷くことで、美味しくて香りが良いお茶が育つといわれています。眼下の大茶園は、この茶草場農法によって培われてきました。

写真:波奈 美月

カフェの名物は、静岡のブランド豚・金豚王などの地元食材を使用した「かっぽしランチ」。かっぽしをイメージした、2色のご飯が可愛いですよ。(※数量限定)
茶草場農法で作られた東山茶をいただきたい人は、「くつろぎセット」がお薦め。緑茶セットと抹茶セットがあり、お茶うけを茶文字まんじゅう・緑茶ようかん・ほうじ茶ようかんの3種類から選べます。緑茶セットの場合、美味しいお茶の入れ方を教えていただけるのが嬉しいところ!写真は緑茶セットです。(※10:00〜11:00・14:00〜16:00の時間限定)

パノラマテラスでのんびり景色を堪能!

写真:波奈 美月

2階の「パノラマテラス」にはベンチが設置され、広々とした空間でゆっくり景色を楽しめるように配慮されています。1階より高さがある分、より雄大なスケールの景色を堪能できますよ。
2階にある2つのかっぽしの内部は、富士山を眺めるための窓を設けた「フジテラス」と、吹き抜けの天井から空を仰げる「スカイテラス」になっています。いろいろな視点から、景色を楽しむ工夫がされているのが面白いですね。

写真:波奈 美月

木のぬくもりを感じる「フジテラス」の内部は、小さなギャラリースペースになっています。らせん階段を上ると富士山の方向に窓があり、そこから眺める富士山は、まるで一枚の絵画のよう。

写真:波奈 美月

パノラマテラスのフェンスは透明で、おしゃれな上に開放感抜群!「南アルプス」や「伊豆半島」など、その方向にどんな景色が見えるか示されています。
どの季節に訪れても素晴らしい所ですが、もっとも眺望が良くなるのは、空気が澄んだ冬。富士山が見える確率も高くなりますよ。

遠州七不思議に県内最大級の磐座!神秘の阿波々神社

写真:波奈 美月

山頂にあるもうひとつの見どころが「阿波々(あわわ)神社」。ご祭神の阿波比売命(あわわひめのみこと)は、子授け・安産成就の神様です。奈良時代の天平8年(736年)創建と伝えられる由緒ある神社ですよ。
境内に、遠州七不思議のひとつ「無間(むげん)の鐘」の舞台である「無間の井戸跡」や、県を代表する「磐座(いわくら)」があることで知られています。参拝をすませたら、ぜひ見学してみましょう。

写真:波奈 美月

有名な「無間の井戸跡」は、社殿の左奥にあります。
井戸にまつわる「無間の鐘」伝説とは、“昔、粟ヶ岳山頂近くにある無間山観音寺(現在は廃寺)に、つくと願いは成就するが、死後は地獄に落ちるといわれる鐘があった。欲深い人が押し寄せ、多くの人が難に遭ったため、住職はその鐘を山頂の井戸に投げ込み埋めてしまった”というもの。欲をかくのは良くないことだという教訓が含まれています。
無間の井戸跡のすぐ左奥には、粟ヶ岳の最高地点があります。記念に足を延ばしてはいかがでしょうか?

写真:波奈 美月

社殿の手前の道を下ってすぐの所には、県の天然記念物である鎮守の森に囲まれた巨岩群があります。これらは「磐座」と呼ばれる古代の祭祀跡。神様が降臨されると考えられていた神聖な場所です。境内の磐座は県内最大級!近年はパワースポットとして注目されています。
巨石群の間には、「地獄穴」と呼ばれる2つの小さな岩の割れ目があります。いまだその奥を知る人は無く、地獄に通じていると伝承されてますが、あなたは中を覗く勇気がありますか?
<阿波々神社の基本情報>
住所:静岡県掛川市初馬5419
電話番号:0537-27-1089
社務時間:10:00〜16:00

茶文字ビューポイントにも行ってみよう!

写真:波奈 美月

阿波々神社の名物といえば、写真の「開運 阿波々もち」(1個160円)。かっぽしテラスのカフェのほか、山麓の「東山いっぷく処」や「道の駅 掛川」で販売しています。中はういろう生地に小豆を乗せた水無月と呼ばれる和菓子で、金粉がほどこしてあり、見た目も綺麗ですよ。
願い事を書いて境内に結びつけられるように、おみくじ風の用紙が付いているのが特徴。購入したら、その足で神社に向かうのがお薦めです。

写真:写真AC

栗ヶ岳に訪れたからには、山に描かれた「茶」文字をベストポジションで眺めたいものですね。
「茶」文字は縦横約130mあり、ヒノキの植樹によって描かれています。東山の住民によって最初に描かれたのは、100年前の昭和7年(当初は松の植樹)。以来、地域のランドマークとして親しまれています。
山麓にある東山茶業組合沿いの道には、「茶文字ビューポイント(茶草場農法ビューポイント)」が3箇所設置されています。駐車スペースもあるので、かっぽしテラスに訪れた折に寄ってみてはいかがでしょうか?特に「ビューポイント3」がお薦めです。

写真:波奈 美月

粟ヶ岳は桜の名所として有名!3月下旬〜4月上旬頃は、約500本の山桜・八重桜・ソメイヨシノが咲き誇ります。12月下旬頃には、かっぽしテラス前に茶草で作った「ジャンボ干支」が登場し、例年2月頃まで展示されますよ。
山頂までの道路が狭いため、連休などの混み合う時期は、交通規制を実施する場合があります。期間などの詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」より、「掛川市役所 公式サイト」にてご確認くださいね。

粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス(かっぽしテラス)の基本情報

住所:静岡県掛川市東山1051-1
電話番号:0537-27-0845
休館日:月曜日・雨天時
※パノラマテラス・グラステラス・トイレ等の一部は常時利用可能
カフェ営業時間:10:00〜16:00(ラストーオーダー15:00)
駐車場:ふもと普通車約30台、山頂普通車約50台・無料
アクセス:
(車)
・東名掛川ICより約35分
・東名菊川ICより約35分
・新東名島田金谷ICより約30分
(交通機関)
東山側ふもとまで
・JR掛川駅よりバスで約40分(駅北口7番のりば)
※掛川バスサービス東山線東山行き終点「東山」下車
倉真側ふもとまで
・JR掛川駅よりバスで約30分(駅北口6番のりば)
※掛川バスサービス倉真線倉真温泉行き終点「倉真温泉」下車
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
掛川市役所 公式サイト(外部リンク)
https://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kanko/spot-list/12456.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
波奈 美月

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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