ホーム 旅行&おでかけ > 茨城・古河市の老舗茶園!「吉田茶園」でお茶ツーリズム体験

茨城・古河市の老舗茶園!「吉田茶園」でお茶ツーリズム体験

2021-07-01

JR古河駅から車で10分。牧歌的な風景が広がる茨木県古河市にある「吉田茶園」。1839年創業の由緒ある茶園で、カスタムメイドの見学ツアーができるってご存知でしたか?豊かな森を背景に広がる美しい茶畑と、歴史ある煉瓦造りの蔵に築90年の工場を見学した後は、直売ショップでお買い物。続いて直営カフェでおいしいお茶とお茶スイーツに舌鼓。東京から1時間強で足を運べる日帰りお出かけスポットとしてもおすすめです。

都心から日帰りで足を延ばせるお茶ツーリズムスポット

写真:坂元 美鈴

最寄り駅のJR湘南新宿ライン古河駅からは、タクシーで10分ほど。車の場合は敷地内に駐車可能です。1839年創業の吉田茶園は、美味しい緑茶・和紅茶(国産紅茶)を生産するさしま茶産地の老舗茶園。広大な敷地内に茶畑と茶工場、茶倉庫、直売ショップのほか、ハーブ園や田んぼも有しています。

写真:坂元 美鈴

日本茶アワードや国際紅茶グランプリなど多くの受賞経験を持つ吉田茶園のお茶。優しい味わいの「はるみどり」や、爽やかな渋味の「ほくめい」、うまみとまろやかさが際立つオリジナル品種の「美紗希」などの緑茶に加え、国際紅茶グランプリで金賞を受賞した幻の品種「いずみ」をはじめとする和紅茶も高い評価を得ています。肥沃なさしま茶産地の土に合った有機質肥料を用い、伝統を守りながら品種ごとの個性を大切にした製茶を行っています。

写真:坂元 美鈴

見学ツアーをナビゲートしてくれるのは、6代目の吉田浩樹さん。見学予約はリクエストベースなので、メールや電話で希望日時を伝えれば調整してくれます。基本的に敷地内の案内、茶畑、工場、ショップと、順番に案内してくれますが、見学内容はゲストに合わせたカスタムメイド。見たい箇所や知りたい部分、体験したい工程をその都度リクエストすれば、可能な範囲で対応してくれます。

広大な茶畑に趣ある煉瓦倉庫など見どころ満載

写真:坂元 美鈴

まずは敷地内の散策から。夏ミカンやヤシの木など多種多様な植栽と、茶壷や先代のコレクションである、世界のオブジェが所々に配された庭は、まるで外国の植物園のよう。そんなボタニカルな空間に、倉庫や工房が点在しています。東京駅の煉瓦と同じ工房で作られた煉瓦を使った銘茶倉庫や、石造りの倉庫は100年近く前に建てられたもの。建築物としても価値のある建物や多彩な植物の鑑賞も楽しめます。

写真:坂元 美鈴

続いて茶園へ。目の前に広がるお茶の木の美しいグリーンは、まるで緑のじゅうたんのよう。参加者からは思わず「キレイ!」と感嘆の声が上がります。写真の5月半ばは、ちょうど新芽が出そろう収穫の季節。実際に刈り取り機で収穫する様子も少し見せてくれます。刈り取り機に座って記念撮影もOKです。

写真:坂元 美鈴

美しく仕立てられたお茶の木は、よくよく見ると、「はるみどり」「ほくめい」など、品種によって葉の形状や柔らかさ、生え方もそれぞれ個性豊か。生育スピードも異なるため、収穫のタイミングも考え、それぞれの品種を植え分けています。実際の茶葉に触れながら、そして時には口に含みながら(!)、お茶の木のあれこれを教われるなんて、なかなかできない体験。希望者は茶摘み体験もできますよ。

茶葉の香り漂う工房でお茶の製造過程を見学

写真:坂元 美鈴

いよいよ製造工程の見学です。こちらの写真は朝摘みとったばかりの「はるみどり」。鮮度を保持できる専用のコンテナで保管され、午後には製茶開始です。
「フレッシュな状態で味見してみます?」と、摘みたての新芽をぱくり。ほんのりビターで青々とした味わいは、まるでルッコラのようで生食も出来るんだとびっくり。実際吉田さん宅の食卓には、サラダとして登場することもあるそうです。ちなみにこの築90年の木造の工場は、現存している同様の建物としては大変珍しく、建築物としても一見の価値ありです。

写真:坂元 美鈴

お茶の製造工程は、大まかにいうと蒸し→揉み→乾燥。というわけで、まずは蒸しの工程へ。専用の蒸し器のなかで蒸しあがった茶葉からは心地よい青い香りが立ち上っています。この蒸し時間の長さによって「味・香り・色味」が決まってくるため、長年の経験とセンスがものをいうところです。

写真:坂元 美鈴

蒸した茶葉を冷却し、葉打ち・粗揉(乾燥した熱風を加えながら打圧を加えること)、そして揉捻機で本格的な揉みの工程を経て乾燥機にかけられます。こちらの写真は蒸した後、揉捻機にかけた後、そして製茶後のもの。茶畑の生葉から製品へと変貌を遂げる過程を実際に目にすると、ふだん口にするお茶もより深く味わえそうです。

カフェメニューにも登場!5代目の奥様が育てるハーブ

写真:坂元 美鈴

敷地内にはハーブ園や畑、田んぼもあり、こちらも見学可能。ハーブ園には5代目の奥様が育てるカモミールやミント、三つ葉など、多彩なハーブが生い茂っています。ハーブティーに加工するほか、直営カフェのランチメニューに登場するピクルスにも使われています。また、ランチメニューのご飯も敷地内の田んぼで採れる自家栽培米です。

写真:坂元 美鈴

また、敷地内の一角で存在感を放っているのが、事務所兼住居として使われている日本家屋。中に入ることはできませんが、眺めていると、周りの生い茂る木々と相まって、まるで古き良き日本の田舎にタイムスリップしたような気分に。都会の喧騒を忘れて、非日常感に浸ることができますよ。

写真:坂元 美鈴

見学ツアーの最後は直営ショップでショッピング。小売りサイズの茶葉のほか、センスの良い茶器も多数ラインナップしています。オンラインショップでも購入できるのでぜひのぞいてみてくださいね。

古民家カフェで香り高いお茶とお茶スイーツに舌鼓

写真:坂元 美鈴

茶園見学が終わったらぜひ足を運びたいのが吉田茶園がプロデュースする古民家カフェ「room’z tea」。古河駅から徒歩5分の場所にあるので帰路につく前のティータイムにぴったりです。茶室を再現した和室と、グリーンに彩られたソファスペースが調和したセンスあふれる店内は、ついつい長居したくなるリラックス空間です。

写真:坂元 美鈴

前述の自家製ランチのほか、お茶を使ったスイーツも秀逸。お茶の香りとうま味を閉じ込めた「濃厚抹茶ブラウニー」は、しっとりなめらかでリッチな食感ながら、甘さ控えめで軽やかな食べ心地です。

写真:坂元 美鈴

フレンチシェフ監修の「和紅茶クレームブリュレ」は吉田茶園の幻の品種「いずみ」を贅沢に使用した自慢の一品。香り高い茶葉のコクとうま味が生クリームと玉子と優しく溶け合います。吉田茶園の和紅茶、日本茶とも全種類ラインナップしているので、各スイーツとのマリアージュを楽しんでくださいね。
茶の木から製茶になるまで、お茶の製造工程をまるごと知ることができる吉田茶園の見学ツアー。リクエストベースのカスタマイズツアーなので、好みに合わせた内容で楽しむことができるのも魅力です。お茶好きの方はもちろん、自然を体感したい方、非日常に身を置きたい方にもおすすめ。問い合わせやお申し込みは、吉田茶園HPのお問い合わせフォームでお気軽に!

吉田茶園の基本情報

住所:茨城県古河市大堤1181
電話番号:0280-31-8827
アクセス:JR古河駅より車で10分
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
吉田茶園(外部リンク)
https://www.yoshida-chaen.com/
room’z tea(外部リンク)
https://www.roomz-tea.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
坂元 美鈴

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ