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真夏でも涼しい!奈良・御杖村の不動の滝と岡田の谷の半夏生園

2021-07-04

奈良県御杖村の「不動の滝」は、真夏でも涼しいマイナスイオンたっぷりの滝です。いっぽう同じ村内の「岡田の谷の半夏生園」では、例年7月上旬から下旬にかけて「半夏生(はんげしょう)」の群生が見られます。夏の御杖村で、清廉な流れの不動の滝と、白い絨毯を敷いたような半夏生で、下界の暑さから開放されたような涼しさと極楽浄土のような風景を満喫してみませんか?

「不動の滝」は三峰山の麓、高さ21メートルの優美な滝

写真:モノホシ ダン

御杖村の絶景スポットでもある「不動の滝」は、日本三百名山の一つとされる標高1235メートルの三峰山(みうねやま)の麓にあります。
不動の滝へは、三峰山の登山道「不動滝ルート」から入ります。登山道に入る直前の舗装路は狭いですが、分岐点にはトイレがあり、駐車できるスペースもあります。

写真:モノホシ ダン

登山道に入ってから10分ほどで不動堂が見えてきて、その裏手に不動の滝があります。滝の右手の赤い橋を渡って行くと、三峰山の山頂方面への登山道が続きます。

写真:モノホシ ダン

不動の滝は、高さ21メートル、幅10メートルの美しい滝で、滝のそばには不動明王が祀ってあります。厳寒期には、滝の一部が氷結することがあり、神秘的な風景を見ようと多くのハイカーが訪れます。

滝口付近から美しい滝の流れを間近に見よう

写真:モノホシ ダン

不動の滝は、それほど大きな滝ではありませんが、近づいて見るとかなりの迫力を感じます。山奥に静かに流れ落ちる滝の様子はとても優しく感じられ、見る者に安らぎを与えてくれます。

写真:モノホシ ダン

不動の滝は、滝の上部まで行くことができます。間近から見る滝は飛沫によるマイナスイオン効果もたっぷりで、清涼感に溢れています。奈良県が指定する清澄な水“やまとの水31選”に選ばれているのも頷けます。

写真:モノホシ ダン

滝口には注連縄が張られ、地元の人々に信仰されていることが良く分かります。また、滝の傍らには不動明王が祀られ、お詣りする人々の願いを叶えてくれるといわれています。なお滝口までの道は、水しぶきで濡れていて滑りやすくなっているところもありますので足元にはお気を付けください。
<不動の滝の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末
電話番号:0745-95-2070(御杖村観光協会)
アクセス:近鉄榛原駅より奥宇陀わくわくバスの「掛西口」バス停下車、御杖ふれあいバスに乗り換え「三峰山登山口」バス停下車徒歩約60分
車利用の場合は、名阪国道針ICから国道369号線宇陀市経由で約60分

清らかな白い群生!「岡田の谷の半夏生園」

写真:モノホシ ダン

不動の滝の見学のあとは「岡田の谷の半夏生園」に行ってみましょう。岡田の谷の半夏生園は、奈良県の東部に位置する御杖村の神末(こうずえ)地区にあります。
不動の滝からは、車で約30分です。また車利用の方は、村立の神末中央集落センターの駐車場が利用できます。半夏生園までは徒歩約10分です。
案内板に従ってのどかな道を歩いて行くと、害獣除けのゲートが現れます。ただし通ったあとは必ず扉を閉めて鍵をかけるようにしてください。

写真:モノホシ ダン

半夏生は、年々生育に適した土地が減少していることから、奈良県のレッドデータブックで希少種に指定されています。「岡田の谷の半夏生園」では、約3000平方メートルに亘って半夏生が広がる光景が見られます。

写真:モノホシ ダン

半夏生はドクダミ科の多年草で、ここでは休耕田を埋め尽くすように群生していて、まるで緑の上に白い絨毯を敷いた様な美しい光景が広がります。とくに青空の下、半夏生が織りなす鮮やかな色彩は、夏の暑さにオアシスを思わせるひとときの涼を与えてくれます。

御杖村の村名の由来となった「御杖神社」

写真:モノホシ ダン

半夏生の名前の由来は、半夏生(太陽の黄経が100度になる日)の頃の花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説とがあります。
また、葉の片面(表面)だけが白くなることから、古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれています。

写真:モノホシ ダン

岡田の谷の半夏生園は、「奈良県景観資産(水辺の景観)」にも登録されています。ぐるりと一周できるようになっている遊歩道からは色々なアングルから半夏生園を眺められます。半夏生のほかにカエルやトンボなどの生物も見られ、御杖村の豊かな自然を満喫できます。
<岡田の谷の半夏生園の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末2735
電話番号:0745-95-2070(御杖村観光協会)
アクセス:近鉄榛原駅より奥宇陀わくわくバス「曽爾村役場」行きにて「掛西口」バス停下車、御杖ふれあいバスに乗り換え「神末東町」バス停下車徒歩約10分
車利用の場合は、名阪国道針ICから国道369号線宇陀市経由で約60分、神末中央集落センター駐車場利用

写真:モノホシ ダン

岡田の谷の半夏生園の近くには、御杖村の村名の由来となった「御杖神社」があります。御杖神社は、第11代垂仁天皇の第4皇女「倭姫命(やまとひめのみこと)」が、大和国から天照大神の鎮座地を求めて諸国を巡幸した際に、候補地のしるしとして杖(御杖)を残したという伝承の地です。
本殿は素木(しらき)の神明造、拝殿は入母屋造で、久那斗神(くなどのかみ)を主神に、八衢比古神(やちまたひこのかみ)・八衢比女神(やちまたひめのかみ)が祀られています。
拝殿の両脇には「上津江杉(かみつえすぎ)」と呼ばれる樹齢600年以上の御神木があり、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
<御杖神社の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末1020
電話番号:0745-95-2070(御杖村観光協会)
アクセス:近鉄榛原駅から奥宇陀わくわくバス「掛西口」バス停下車、御杖ふれあいバスに乗り換え「神末中村」バス停下車徒歩約10分
車利用の場合は、名阪国道針ICから国道369号線宇陀市経由で約60分、専用駐車場利用

道の駅・伊勢本街道「御杖」で旅の疲れを癒そう

写真:モノホシ ダン

御杖村の絶景スポットを巡ったら、道の駅・伊勢本街道「御杖」に立ち寄ってみましょう。道の駅では、みつえ温泉「姫石の湯」や、お食事処「山桜」、特産品が並ぶ農産物直売所「街道市場みつえ」、御杖村の魅力を発信する「御杖村観光案内所」などの施設があり、旅の疲れを癒しながらゆったりとくつろぐことができます。
<道の駅・伊勢本街道 御杖の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末6330
電話番号:0745-95-2641
アクセス:近鉄榛原駅より奥宇陀わくわくバスの「掛西口」バス停で下車、御杖ふれあいバスに乗り換え「神末敷津」バス停で下車徒歩約1分。
車利用の場合は、名阪国道針ICより国道369号線で宇陀市榛原経由で約60分

写真:モノホシ ダン

日帰り入浴施設「姫石(ひめし)の湯」は、木を基調とした「三峰」と、石を基調とした「大洞(おおぼら)」の2つの大浴場があり、男湯と女湯を日替わりで入浴することができます。
道の駅・伊勢本街道「御杖」で、旅の汗を流してさっぱりとし、ついでにお腹も満たしてみてはいかがでしょうか。
<姫石の湯の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡御杖村神末6330
電話番号:0745-95-2641
時間:11:00〜20:00(最終受付19:30)
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)元旦
料金:大人700円 小人350円(各種割引あり)

御杖村「不動の滝」と「岡田の谷の半夏生」で真夏の涼を満喫

いかがでしたか。御杖村は、奈良県の東端、三重県との県境に位置し、室生赤目青山国定公園に指定される雄大な山々と、四季を彩る美しい自然に囲まれた山間の村です。
御杖村の絶景スポット「不動の滝」と「岡田の谷の半夏生」で、日々の喧噪を忘れ、真夏の涼を満喫してみてはいかがでしょうか。
2022年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
御杖村・観光情報(外部リンク)
https://www.vill.mitsue.nara.jp/kurashi/kanko/index.html
岡田の谷の半夏生(外部リンク)
http://mitsue-kanko.jp/sightseeing/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E3%81%AE%E8%B0%B7%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%A4%8F%E7%94%9F%E5%9C%92/
不動の滝(外部リンク)
http://mitsue-kanko.jp/sightseeing/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E3%81%AE%E6%BB%9D/
御杖神社(外部リンク)
http://mitsue-kanko.jp/sightseeing/%E5%BE%A1%E6%9D%96%E7%A5%9E%E7%A4%BE/
道の駅・伊勢本街道「御杖」(外部リンク)
https://mitsue.life/services/station/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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