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南イタリアの世界遺産マテーラで大人気レストラン「ラ・ローパ」

2021-07-30

近年、南イタリアで注目の世界遺産マテーラ。洞窟住居が建ち並ぶこの街で、天然の洞窟を利用したレストラン「ラ・ローパ」が人気を集めています。
“マテーラの伝統料理”と“的確な接客”で上質な旅時間を提供してくれる優秀な一軒。名物であるマテーラパンや黒豚料理をはじめ、素朴なこの土地の素材を美しい見た目と極上の美味しさに仕上げるシェフの腕は確か。
旅人から絶大な人気を誇る「ラ・ローパ」で美味しい時間を!

人気の洞窟レストラン

写真:ケイコ ソリーノ

レストラン「ラ・ローパ」は、南イタリア・バジリカータ州にある世界遺産の街マテーラにあります。
マテーラは「2019年の欧州文化首都」に選ばれ近年その名を有名にし、さらに、2021年公開の映画「007」のロケ地としても話題です。
洞窟住居が建ち並ぶ絶景に心をさらわれる旅人が後を絶たない人気の観光地。特に「パスコリ広場」から眺める夜景は、一瞬でロマンチックな夜へと誘う魅惑の景色。必ず見て欲しいマテーラの夜の顔です。

写真:LA LOPA公式サイト

この広場から大通りを歩くこと3分、洞窟住居地区に建つ1軒が「ラ・ローパ」です。17世紀に裕福な一族が住んでいた洞窟住居をリメイクして2016年にオープン。
300以上の飲食店がしのぎを削るマテーラにおいて、今ではトリップアドバイザーをはじめ数々の口コミサイトで5本の指に入る超人気店に成長しました。
ちなみに、店名は井戸の落し物を拾う道具の名称です。

写真:LA LOPA公式サイト

店内は3層構造で、1階がレストラン、地下1階がワインバー、地下2階がシアタールーム。入口からすべて洞窟で深さは18メートルにも及びます。
インテリアは洞窟のむき出しの岩肌を活かし、テーブルや椅子などは木製の温かみのあるトーンで統一。無機質な空間にポッと灯りが点った印象です。

おもてなしの前菜

写真:ケイコ ソリーノ

レストランでは、最初に「マテーラ産のオリーブオイル」、「ブルスケッタ」の順にお通しが登場します。
オリーブオイルは小皿に注がれるので、名産のマテーラパンをたっぷりと浸して。味は程よい苦味がありデリケート。この土地の味を知ってもらう“最初のひと口”として絶好のセレクトです。

写真:ケイコ ソリーノ

ブルスケッタはムスカリの根のムースとオリーブのパテ。付合せには、バジリカータ州とお隣りカラブリア州の名産品である乾燥パプリカ「ペペローネ・クルスコ」を素揚げした一品が添えられています。

写真:ケイコ ソリーノ

そして、前菜として絶対に食べてもらいたいのが「チーズとサラミの盛合せ」。
チーズはリコッタとブッラータに熟成チーズが3種類。サラミは名産の黒豚のソーセージを含む豚肉のあらゆる部分を集めた計7種類。
特にパンチェッタ(バラ肉)は絶品!常温で適切な状態に脂身が溶け、トーストされた薄いマテーラパンにのせて食べると絶妙なハーモニーを奏でます。ご当地の赤ワインとも相性ピッタリ。

郷土の味が詰まったパスタ

写真:LA LOPA公式サイト

続いては、主食のパスタ。名物が黒豚なので、おすすめは「カヴァテッリ」というショートパスタに黒豚のソーセージと赤豆のペーストを合わせた一品。トッピングはドライトマトとパン粉。
周囲に小麦畑が広がるマテーラでは、古くなったパンをパン粉にして活用する生活の知恵が今でも根付いています。この料理はひと口頬張ると、ほっと落ち着ける素朴でやさしい味わいです。

写真:ケイコ ソリーノ

魚も食べたい!という方には、保存食としておなじみの「バッカラ」(塩漬けの乾燥鱈)にパッケリ(パスタ)と干しぶどう、松の実を合わせた一品が最適。
バッカラの味はあっさりとしてシンプルですが、生のタラとは全く違った深い旨味があるのが特徴。昔は貧困層の保存食として普及していたため、貧しい洞窟住居の住民でも手に入れやすい食材でした。

写真:ケイコ ソリーノ

軽めに済ませたい方やベジタリアンの方にはこちら!「そら豆のピューレと茹でチコリ」。トッピングにはペペローネ・クルスコが飾られています。食べる直前にオリーブオイルをたっぷりとかけて。
この料理、実はお隣りプーリア州を代表する郷土料理のひとつ。マテーラは17世紀までプーリア州の領土だっため、彼らの“昔ながらの味”にはプーリアの食文化を引き継いだものが多々あります。

黒豚を堪能するメインディッシュ

写真:LA LOPA公式サイト

お待ちかねのメインディッシュは「黒豚ソーセージとたまねぎの煮込み」を。お店で一番人気を争うメニューです。
地元産の瑞々しいたまねぎと脂身が多めのソーセージを土鍋でじっくり煮込んだ料理。しっかりと黒豚の旨みを満喫でき、お酒のお供としても絶品。

写真:ケイコ ソリーノ

名物の黒豚をさっぱり堪能したいなら、脂身が少ない頬肉を低温調理したお店イチ押しの一品を!
柔らかく仕上がったお肉はナイフが必要ないほど。ジューシーな頬肉にフルーティーなドライプルーンのソースが美味しさの相乗効果を生み出します。
見た目も鮮やかな付合せのチコリはほどよい苦味があり、消化を促す役割もあるお肉のベストパートナー。

写真:ケイコ ソリーノ

そして、お肉が苦手な方には、卵が主役のカラフルで野菜畑のようなメインデッシュを。
ズッキーニとアスパラガスのピューレに低温調理した卵をのせた変り種の一品。トッピングはタイム風味のマテーラパンと色とりどりの野菜たち。卵は放し飼いで育った鶏のものに限定。温野菜サラダのようにさっぱりといただけます。

名物パンのデザート

写真:ケイコ ソリーノ

最後のデザートは、名物のご当地パンをスポンジに見立てた「ティラミス」をどうぞ。
硬いことで有名なマテーラパンですが、コーヒーを滲み込ませ驚くほどしっとり。味は皆さんご存知のマスカルポーネとカカオの美味しさです。ちなみに、マルカルポーネにはマテーラ県名産の食後酒「アマロ・ルカーノ」が隠し味に。

写真:ケイコ ソリーノ

他には、地元産のドライイチジクとアーモンド、野生のウイキョウで作ったジェラートがあります。
仕上げに濃厚なイチジクシロップがかけられ、さっぱりとした味わいの中にも完熟の上品な甘さが広がります。デザートワインと一緒に楽しむデザートとしてもおすすめです。

写真:LA LOPA公式サイト

食事の後は、洞窟の奥底にある「シアタールーム」へ。15席ほどの小さな空間ですが“洞窟の街にいる”ことを実感させてくれる最高のロケーションです。
中世はワイン蔵であった空間が生まれ変わり、今は展示や映像のイベントを開催する場所として親しまれています。内容は開催スケジュールにより異なりますが、来店客は無料で楽しめます。

ラ・ローパの基本情報

住所:Via Bruno Buozzi 13,75100,Matera
電話番号:+39-0835-165-1370
営業時間:
ランチ 12時30分〜14時30分(土日のみ)
ディナー 19時30分〜23時
定休日:月曜日
アクセス:ジョヴァンニ・パスコリ広場から徒歩3分
※予約は公式サイト(ページ下の関連MEMO参照)からメールで可能
2021年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
LA LOPA公式サイト(外部リンク)
https://www.lalopa.com/
2019年の欧州文化首都!「マテーラ」南イタリアの洞窟住居
https://www.travel.co.jp/guide/article/39166/
映画「007」の舞台!南伊・世界遺産マテーラ絶景スポット5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/43173/
南イタリアの世界遺産「マテーラ」おすすめグルメスポット5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/42989/

【トラベルjp・ナビゲーター】
ケイコ ソリーノ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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