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伊アブルッツォ州「ラ・カザレッチャ」新鮮魚介がてんこ盛り

2021-08-12

イタリア中部のアブルッツォ州は、国立公園や保護動物の生息地がある自然豊かな土地柄。日本ではあまり馴染みがないですが、海沿いでは美しいビーチ、山間部ではトレッキングやスキー等を楽しめます。
そんなアブルッツォ州の小さな港町サン・ヴィート・キエティーノでは、地元の人々で賑わうトラットリア「ラ・カザレッチャ」がおすすめ!新鮮シーフードが、お値段以上の価値で提供。夏は特に、海辺でのランチにピッタリです。

イタリア中部の港町サン・ヴィート・キエティーノ

写真:Etsuko Ciao

イタリア中部のアブルッツォ州は、首都ローマのあるラツィオ州の反対側のアドリア海に面しています。イタリア最高峰の山塊グランサッソが有名な土地で山のイメージがありますが、海も非常に美しく、国際認証であるバンディエラ・ブルー(Bandiera Blu)認定のビーチが続く地域です。

写真:Etsuko Ciao

アブルッツォ州キエティ県の港町サン・ヴィート・キエティーノは、観光地というよりは地元の人々が暮らす静かな町です。夏にビーチを楽しみたいなら、混雑せずにのんびりと過ごすことが出来ます。町にはジェラテリア、バール、トラットリアがあるので、ビーチの後に立ち寄ってゆったりと休憩するのもいいですね。

格安シーフードで大人気「ラ・カザレッチャ」へ

写真:Etsuko Ciao

静かな町中で、一際賑やかなトラットリアが「ラ・カザレッチャ」です。このお店の前に来ると人の出入りが急に増え、静けさはどこへやら。家族で、友人同士で続々と来店していく姿が見られます。
イタリアでのランチタイムの混雑時間は、日本より遅め。13時半過ぎから14時半位が混みあうことが多く、15時過ぎまで続々と来店していることも。落ち着いて食事をされたい方は、早めの来店がおすすめです。店内のテーブル席は少し間隔が狭いので、外のテラス席で開放的に食事をされる方がいいかもしれません。

写真:Etsuko Ciao

「ラ・カザレッチャ」の人気の秘密は、懐に優しいシーフード料理の数々!店内に入ると、ショーケース内には大量に作られたお惣菜がズラリ勢揃い。サーモン、イカ、たこ、エビ、ムール貝等、シーフード好きには嬉しいカジュアルなトラットリアです。
店内で食事をしている人達の中には、海での仕事を終えた漁師らしき方々の姿も。港町を感じます。

食べきれる?ボリューム満点!名物パスタ「キタ―ラ」も

写真:Etsuko Ciao

一皿のボリュームが本当に多いので、テーブルへ運ばれるとその量に驚くかもしれません。小食な女性なら一皿を二人でシェアしてちょうどよいかもしれませんよ。
写真は漁師風リゾット(Risotto alla pescatora)で、お値段6ユーロ。ムール貝、エビ、イカの旨味がお米にギュッと詰まったリゾットです。リゾットを作る際、魚介は火を入れすぎると固くなりますがこちらは柔らかく仕上がっています。

写真:Etsuko Ciao

イタリアは20州全土で独自の郷土料理があり、なかでもパスタの種類が豊富です。アブルッツォ州名物パスタの一つに、キタリーナ(chitarrina)があります。卵を使った細麺タイプのパスタです。アブルッツォの味を召し上がってみませんか?
写真はキタリーナ・アッロ・スコッリョ(chitarrina allo scoglio)お値段6ユーロ、シーフードミックスのパスタです。冷えた白ワインとご一緒に。

写真:Etsuko Ciao

プリモ(一皿目)の後は、セコンド(二皿目)をいただきましょう。メニューにはチキンカツもありますがここは港町、せっかくですからシーフードで!写真はイカのフライで、イタリア語のメニュー名は、フリットゥーラ・ディ・カラマーリ(frittura di calamari)です。
カラマーリはヤリイカのこと。ヤリイカは身が柔らかくて良質なたんぱく質が含まれています。揚げたて柔らかでとてもジューシー!添えられたレモンをギュッと絞って召し上がれ!
二皿目として他には、イカとエビのミックスフライや、漁師風トリッパもありますよ(各6ユーロ)。

アブルッツォ州の名物漁師小屋「トラボッキ」見学へ!

写真:Etsuko Ciao

ひっそりとしたこの町には、実は訪れるべき珍しい建物があります。トラボッキ(trabocchi)と呼ばれる漁師小屋で、特にアブルッツォ州のキエーティ県に多く見られ、トラボッキ海岸(costa dei trabocchi)とも呼ばれています。
トラボッキの語源は、イタリア語のトラボケット(trabochetto)からきていると言われ、意味は「罠」。まさに網漁にしっくりきますね。トラボッキは複数形の言い方で、単数形はトラボッコ(trabocco)になります。
遡ると18世紀頃、海に入らず漁をすることができないか?と考えられて作られた網漁の小屋なのです。魚が網に入ったら網を引き揚げる、とてもシンプルな漁法です。この網漁は4人で行われていました。

写真:Etsuko Ciao

トラボッキは近年では、網漁にはあまり使われなくなり、レストランとしても利用されるようになりました。ランチ後にお散歩がてらサン・ヴィート海岸を訪ねてみてはいかが?
サン・ヴィート海岸へは、サン・ヴィート・キエティーノの町の最寄り駅であるサン・ヴィート・ランチャーノ駅(San Vito-Lanciano)から徒歩で10分位で行くことができます。

ラ・カザレッチャ(Trattoria La Casereccia)の基本情報

住所:Via Frentana, 15, 66038, San Vito Chietino CH, Italia
電話番号:+39-346-406-6821
営業時間:11:30-16:00、17:30-23:00
定休日:火曜日
最寄り駅:San Vito Lanciano
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
Trattoria La Casereccia(外部リンク)
https://www.facebook.com/Trattoria-La-Casereccia-213442288685884
アブルッツォ州概要イタリア政府観光局(外部リンク)
https://visitaly.jp/region/abruzzo-2/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Etsuko Ciao

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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