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沖縄「トゥマイグシク」は大地のパワーを感じる奇岩スポット

2021-08-15

沖縄本島中部、読谷村にある「トゥマイグシク」をご存じでしょうか。観光ガイドブックには載らないような穴場ですが、美しい渡具知(とぐち)ビーチに隣接し、迫力ある奇岩の光景が広がる景勝地!沖縄らしい風景が楽しめるスポットをご紹介します。

観光客は知らない?トゥマイグシク

写真:bow

読谷村といえば、残波岬や世界遺産の座喜味城跡などの観光スポットが知られています。が、それ以外には目立った観光スポットはあまり知られていません。事実、ガイドブックにはそれぐらいしか掲載されていないということもあります。ご紹介する「トゥマイグシク」も観光客の姿はほとんど見かけない穴場スポットといえるでしょう。

地元民の憩いの場 泊城公園

写真:bow

トゥマイグシクがあるのは読谷村の南端に位置する泊城公園の一角。比謝川河口の北側で、東シナ海に面しています。ピンと来た方もいるとは思いますが、泊城公園の名の由来はトゥマイグシクから。

写真:bow

泊城公園は大きな滑り台や子供向きの遊具があるスペースもあり親子連れの姿も多く、観光客というよりは地元民に愛されているスポットといえます。

写真:写真AC

泊城公園の北側には渡具知ビーチが広がっていますが、こちらも観光客よりも地元民に親しまれているビーチ。水の底は白砂ではなく岩っぽいので泳ぐよりは磯遊びに向いていますが、それでも美しい海の色はさすが沖縄のビーチといったところ。

トゥマイグシクを散策しよう

写真:bow

トゥマイグシクはそんな泊城公園の一角にあります。公園の駐車場から南側へ歩けばすぐに見えてきます。案内看板もありますのでまず迷ったりすることはないでしょう。

写真:bow

ほどなくして見えてくる、海に面した巨大な岩こそがトゥマイグシク。クマイグシク、トゥーマイグスクなどと呼ばれてもいる史跡なのです。
ここはその昔、本部大王の謀反により今帰仁城を追い出された千代松(のちの丘春)がここトゥマイグシクまで逃げのび、仇討ちの機会をうかがったという話が伝わる地。近くの崖には丘春を葬ったと伝わる墓もあり、遠く琉球王国時代の歴史ロマンを感じるスポットなのです。

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さてこのトゥマイグシク、案内板の立つ場所には岩のアーチがあります。しかしそこには柵がされていて先に進めないようになっていて、「見られる部分はこれだけなのかな?」とここで引き返してしまいそうになりますが、ちょっと待ってください!実はこの先にも進むことができるので、右手にある石段を登ってこの岩の向こう側へと行ってみましょう。

まるでダンジョン!?広がる奇岩ワールド

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石段を越えた先にはトゥマイグシクの内部ともいえる、波によって浸食を受けた岩々たちに囲まれた広場があります。トゥマイグシクは昔からムラアシビ(農閑期における集落あげての舞踏会)の時期には地元の若者たちの歌や踊りの恰好の練習場となっていたそうですが、それも納得。ちょっと隠れて集まるにはちょうどいいスペースに思えます。

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周囲には波で削られてできたトンネル状の洞窟が、まるでRPGのダンジョンの入口のようにポッカリと口を開けています。

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波打ち際に近い場所にもトンネルがたくさんあり、ちょっとカッコイイ写真が撮れそうなスポットが点在!潮位によってはトンネルの内部にまで波が入り込んできます。頭上には十分注意しながら探検気分を楽しみましょう。

平和の大切さも知ろう

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トゥマイグシクのある泊城公園には、かつて太平洋戦争中に米軍が初めて上陸した地点を示すモニュメントも置かれています。ここから悲惨な沖縄戦が始まったとされた地でもあり、碑には「もう二度とこの美しい海岸が如何なる軍隊の上陸のちとならないことを祈念する」と記されています。この場を訪れて、改めて平和の大事さも考えなおすきっかけにしてはどうでしょうか。

写真:写真AC

そして東シナ海を一望できることもあり、泊城公園一帯は夕日が美しいスポットでもあるのです。心を打たれる沖縄のサンセットタイムを過ごしてみては?

トゥマイグシクの基本情報

住所:沖縄県中頭郡読谷村渡具知228
駐車場:あり(無料)
アクセス:那覇空港から約50分
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【トラベルjp・ナビゲーター】
bow

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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