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道東の中心地「釧路」を歩いて巡る見どころ&食べどころ

2021-08-21

道東の中心地・釧路。阿寒湖や摩周湖、日本最大の釧路湿原、日本本土最東端の納沙布岬などへのゲートウェイですが、意外と釧路市街の観光は見過ごされているのではないでしょうか。
釧路駅から釧路川に至る中心街は碁盤の目の様に区画され、釧路川周辺には多くの観光スポットがあります。
また釧路港は北海道一の水揚げ量がある漁港で、新鮮な魚介類がたっぷり堪能出来るのも魅力。今回はそんな釧路の見どころをご紹介します。

釧路駅から幣舞(ぬさまい)橋へ

写真:大竹 進

観光のスタートは釧路の玄関・JR釧路駅から。滝川から延びる根室本線は、釧路から根室迄は花咲線という愛称が付けられ、2021年に全通100周年を迎えました。また釧路から網走間を走る釧網本線の発着駅でもあります。
駅前広場のモニュメントは釧路湿原のタンチョウをイメージしたものが設置されていますが、広場にはバスターミナルも設けられ、釧路市内並びに釧路空港や阿寒湖方面などを結ぶ交通機関の中心地となっています。

写真:大竹 進

駅前広場から釧路川へと一直線に伸びるメインストリートの北大通は、街灯やバス停のデザインにもタンチョウをイメージしたものが使われています。

写真:大竹 進

北大通を進んで来ると、釧路川に架かる幣舞橋が現れます。幣舞橋は日本初となる橋上に彫刻像を持つ橋で、北海道三大名橋の一つ。「道東の四季の像」として4人の著名な彫刻家、舟越保武、佐藤忠良、柳原義達、本郷新各氏による、春・夏・秋・冬と題された裸婦像が置かれていて、橋に一層の魅力を与えています。
春分や秋分の頃にはこの橋から河口の釧路港方向に夕日が沈み、絵になる光景が眺められます。絶好の夕日鑑賞スポットと言えるでしょう。
釧路川の両岸には広い遊歩道が設けられていますから、ここをそぞろ歩きするのも良いですね。

釧路フィッシャーマンズワーフMOO

写真:大竹 進

幣舞橋に隣接して建つ「釧路フィッシャーマンズワーフMOO(ムー)」。MOOは「Marine Our Oasis」の頭文字を取った造語で、釧路を代表する観光スポットです。
釧路出身の建築家、毛綱毅曠(もづな きこう)氏が設計し、釧路の豊かな自然と釧路の街の産業、建築物などをイメージした外観になっています。
釧路川沿いのエプロン広場では5月下旬から10月末まで「岸壁炉ばた」が営業していて、お好みのものをチョイスして自分で焼く炉端焼きが楽しめます。

写真:大竹 進

館内には地元の海産物が揃う釧路市場や、道内の銘菓を取り揃えたお土産を扱うショップ、飲食店の他、館内や釧路全体のインフォメーションを行うMOOガイドやアイヌ体験コーナーなどがあります。
郵便局ではMOOの外観が入った風景印を郵便物に押印してくれますから、旅先からの素敵な便りを出してみるのも良いですね。

写真:大竹 進

MOOの幣舞橋側にあるのは「EGG(屋内植物園)」です。「Ever・Green・Garden」の頭文字から名付けられました。ガラス張りの丸い形の建物でクスノキなどの常緑樹が植えられています。1年を通して森林浴気分を味わうことが出来、観光中ちょっと休憩するのにもお薦めです。
<MOOの基本情報>
住所:北海道釧路市錦町2-4
電話番号:0154-23-0661
アクセス:釧路駅から徒歩13分
営業時間:
・1階ショッピング・グルメ、2階観光交流コーナー 10:00〜19:00(7・8月9:00〜19:00)
・岸壁炉ばた 5月下旬〜10月末のみ営業 17:00〜21:00
・EGG 4月〜10月 6:00〜22:00、11月〜3月 7:00〜22:00
休業日:年末年始

まなぼっと幣舞と釧路川の夜景

写真:大竹 進

釧路川を見下ろす丘の上に「まなぼっと幣舞(釧路市生涯学習センター)」があります。
館内には釧路市立美術館や大ホールなど各種の施設の他、最上階には展望室が設けられ、その下の階には展望レストランがあって、景色を眺めながら食事やお茶が楽しめます。

写真:大竹 進

展望レストランからは釧路川やフィッシャーマンズワーフMOO、その遥か先には雌阿寒岳や雄阿寒岳が遠望出来ます。

写真:大竹 進

MOO前のエプロン広場から眺めた釧路川に架かる幣舞橋の夜景。橋がライトアップされ、街灯の灯りが川面に揺らぐ光景はムード満点です。
<まなぼっと幣舞の基本情報>
住所:北海道釧路市幣舞4-28
電話番号:0154-41-8181
アクセス:釧路駅から徒歩20分
開館時間:9:00〜22:00
休館日:月曜日、年末年始

釧路市立博物館

写真:大竹 進

幣舞橋から徒歩約25分、釧路市の南部にある春採(はるとり)湖を見下ろす丘の上に釧路市立博物館があります。タンチョウをモチーフにした斬新なデザインの建物ですが、これもフィッシャーマンズワーフMOOを設計した毛綱毅曠氏の作品です。
氏の作品は他に釧路市湿原展望台や市内のホテル、学校など幾つもあり、建築好きの方ならこれらの作品を巡るのも楽しいですね。

写真:大竹 進

釧路市立博物館のロビーにはマンモスの骨格標本が置かれていますが、北海道が数万年前にユーラシア大陸と陸続きだった頃、多くの動物とともにマンモスも北海道に渡って来たと言われています。巨大なマンモスがかつてこの地を闊歩していた事を夢想するのは楽しいですね。
館内は3つのフロアに分かれ、1階は釧路の大地の成り立ちや生物、2階は先史時代や近世と現代、4階はタンチョウとアイヌの人々の文化や歴史資料などが多数展示されていて、釧路の歴史や文化が良く判ります。

写真:大竹 進

釧路市立博物館前に広がる春採湖はかつては海であった海跡湖で、ヒブナの生息地として天然記念物に指定されています。
飛来する鳥類は130種以上、湖畔の植物は約400種に上るなど自然の豊かな周囲4.7kmの湖で、一周出来る遊歩道があります。博物館見学の後、湖畔を散策してみるのも良いですね。
<釧路市立博物館の基本情報>
住所:北海道釧路市春湖台1-7
電話番号:0154-41-5809
アクセス:幣舞橋から徒歩25分、釧路駅からバスで15分、市立病院下車徒歩5分
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月曜日、11月4日から3月末までの国民の祝日、年末年始
入館料:480円

和商市場の勝手どんぶり

写真:大竹 進

釧路駅近くにある和商市場。釧路港は北海道一の水揚げ量がある漁港で、この市場では新鮮な魚介類を多くの店が扱っていて、お土産にも好適です。魚介類以外にも野菜、果物、菓子類など様々なものを扱う釧路市民の台所です。

写真:大竹 進

和商市場名物の「勝手どんぶり」。美味しそうなネタをその場で選んで盛り付け、食べる事が出来ます。自分が食べたいものをその場であれこれ選ぶのは楽しいひと時です。

写真:大竹 進

勝手どんぶりは先ず市場内の総菜屋さんで希望のサイズのご飯を買って丼に盛って貰い、次いで自分が好きなネタを選び、盛り付けて貰ったものを中央のパティオに並べられたテーブルで直ぐに食べる事が出来ます。自分オリジナルの海鮮丼をどうぞご賞味下さい。
<和商市場の基本情報>
住所:北海道釧路市黒金町13-25
電話番号:0154-22-3226
アクセス:釧路駅から徒歩3分
営業時間:1月〜3月 8:00〜17:00、4月〜12月 8:00〜18:00
定休日:日曜日

歩いて回れる観光スポットと海鮮グルメが楽しめる釧路

釧路市街は幣舞橋周辺に観光スポットが集まっていて、歩いても充分回れます。北海道一の水揚げ量がある漁港から仕入れられた新鮮な魚介類は、グルメの皆さんも満足する事間違いなし。道東旅行の際、ちょっと1日を釧路の観光に当ててみませんか。
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。

■関連MEMO
釧路・阿寒湖公式サイト(外部リンク)
http://ja.kushiro-lakeakan.com/overview/292/

【トラベルjp・ナビゲーター】
大竹 進

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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