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これぞ日本の原風景!眼下に広がる世界文化遺産の長崎「春日集落」

2021-08-25

2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。幅広いエリアの12のスポットからなる遺産のひとつが、平戸の聖地と集落の「春日集落と安満岳」です。その春日集落の谷にある丸尾山という小高い丘から見下ろす景色は、見事な棚田が広がるまさに日本の原風景。また、ここはかつての潜伏キリシタンの痕跡が残る重要な場所でもあります。

まずは春日集落の案内所「かたりな」に立ち寄ろう

写真:ふるかわ かずみ

春日集落に向かう前に、まずはその歴史を知ってからをオススメします。
平戸大橋から生月島方面に向かう手前、19号線を南に下った進む道中に「かたりな」という案内所があります。
愛称は全国から募集して決定したそうですが、「語りを通じた交流」という施設のコンセプトと「活動に加わる」という方言の意味合いから名付けられたようです。

写真:ふるかわ かずみ

建物内はお土産ものをはじめ、奥の部屋では、世界遺産に関連する映像を見たり、各種パンフレットなども入手できるエリアとなっています。
お土産でおすすめはズバリ、清らかな水と豊かな棚田で作られたお米!自宅用、あるいはお土産にもいかがでしょうか。
また周辺の散策に便利な「電動アシスト自転車」の貸出しもあります。
※4時間500円/台 要予約(計5台)

写真:ふるかわ かずみ

春日集落を初めて見聞きする方も、事前にパネルを見ながら、ガイドの方が歴史や背景なども説明してくれるので、より理解も深まり、実際に現地に行った際には感慨深い景色として映るでしょう。

ホッと一息スペース&安満岳のお水も無料で持ち帰り可

写真:ふるかわ かずみ

さらにその横の建物も交流部屋として、地元の人たちが交代でおもてなしをしてくれています。休憩やくつろぎのスペースとしてはもちろん、地元の人と直接交流できたり、触れあいができるスペースです。

写真:ふるかわ かずみ

中に入ると、こちらも畳の小上がりの座敷となっており、お茶やお菓子のサービスがうけられます(無料)。ここでも現地の方々との交流やお話など直接聞けるので、時間があればゆっくりされてみてはいかがでしょうか。あまりに居心地がいいので、ついつい長居してしまいそうです。

写真:ふるかわ かずみ

嬉しいサービスはもう1つ。世界遺産にも登録されている霊山「安満岳(やすまんだけ)」ですが、春日集落の東に位置し、このあたり一帯の住民は昔から現在まで変わらずこの安満岳のお水を使用しているそう。
住民が管理して大切に使っているお水ですが、「かたりな」ではそのお水を、持参のペットボトルに無料で入れてくれて持ち帰ることができるサービスも。
仮にペットボトルがなくても、写真の焼酎用のボトルに入れてくれるという大サービスです!
<春日集落案内所「かたりな」 の基本情報>
住所:長崎県平戸師春日町166-1
電話番号:0950-22-7020
開館時間:8時30分〜17時30分
駐車場:あり(無料)
休館日:12月31日〜1月3日

アクセス、駐車場など事前に要チェックを!

写真:ふるかわ かずみ

さて、いよいよお目当ての棚田ですが、場所はさきほどのかたりなから車で約1分ほど走った先になりますが、棚田近辺には残念ながら整備された駐車場がありません。
近くまでいくことは可能ですが、それも繁忙期の4〜5月、8月〜9月は車での侵入はNGとなっています。なので、約10分ほど歩くことになりますが、無料駐車場で止めて頑張って歩きましょう。
※状況については事前に案内所でご確認ください

写真:ふるかわ かずみ

県道19号線を道なりに進むと、左手に「丸尾山」「春日の棚田展望ポイント」と書かれた看板が見えます。
そこを左折してさらに登っていくと、柵が見えてきます。普段は猪などの侵入禁止のため閉められていますが、手動で入れるようになっているのでこちらから入っていきます。

写真:ふるかわ かずみ

道なりを進みます。途中幅の狭い階段も続くので歩きやすい靴で行かれたくださいね。

360度見渡せる美しい棚田の風景

写真:ふるかわ かずみ

登り切った先に眼下に広がるのが、綺麗に形づくられた棚田の風景です。まるで日本おとぎ話にでてきそうな、昔にタイムスリップしたような、まさに日本の原風景が広がります。
正面には安満岳、そして右手には入り江と共に海が見え、この場所に立つと心が洗われる気分になります。

写真:ふるかわ かずみ

さらにこの丸尾山の丘の上には、潜伏キリシタンが大事に祀ってきた石塔があります。発掘調査により、近辺にはキリシタン時代(江戸時代中期)のものと思われる墓地の形跡が多数残っていることから、この丘の上にも十字架が建てられていたのではと推測されています。
厳しい弾圧のもと、それでも自分たちの信仰を守り続けてきた想いが凝縮された場所でもあり、当時の面影を残す重要な場所でもあります。
<春日集落の基本情報>
住所:長崎県平戸市春日町
駐車場:あり(無料)

春日集落周辺を巡るならまずは「かたりな」で情報収集を!

風光明媚なこの棚田の景観を堪能するなら、その歴史的背景や情報を知ってからいくことで、さらに感慨深くなるのではないでしょうか。
そのため、まずは冒頭で紹介した春日集落案内所の「かたりな」にまず立ち寄ってからをオススメします。この場所に立つと、景色とともに、かつての潜伏キリシタンの想いも感じる時間になるかもしれません。
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
平戸観光協会(外部リンク)
https://www.hirado-net.com/
かたりな(外部リンク)
https://www.hirado-net.com/?page_id=5528

【トラベルjp・ナビゲーター】
ふるかわ かずみ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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