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『ブラタモリ』のガイドと行く!本格的洞窟探検「青木ヶ原樹海と富士風穴」

2021.08.27

猛暑の夏を大自然の中で涼しく過ごしたい!そんな人におすすめなのが富士山麓の「青木ヶ原樹海」の散策と、年中0℃が保たれている洞窟「富士風穴」の探検です。
『ブラタモリ』でタモリさんを案内したべテランガイドとともに本格的地底探検を楽しみましょう。暗闇の中ヘッドライトの明かりだけを頼りに、凍りついた岩場の洞窟を手をつきながら進むのはスリル満点です。

有名ガイド、栗林さんと合流

写真:澁澤 りべか

かつて自殺の名所とされた青木ヶ原樹海は、シロウトが不用意に足を踏み入れれば一生出ることができない天然の迷路。その樹海の中に風穴や氷穴が無数に点在しており、人が立ち入りを許されているものは限られています。
樹海や風穴の探検は必ず専門のガイドさんと一緒に楽しみましょう。河口湖駅(写真上)または道の駅なるさわに集合し、ガイドさんと合流します。
こちらでご紹介するのは「富士エコツアーサービス」さん主催のBコース「青木ヶ原樹海ミステリーコース」。そしてガイドはなんと!人気テレビ番組『ブラタモリ』でタモリさんをガイドした超のつくべテラン、栗林秀旭(くりばやししゅうき)さん!(写真下)
富士河口湖町公認ネイチャーガイドで写真家。精進湖畔在住。2004年にはご自身の富士山写真を展示するギャラリーも開設されています。

写真:澁澤 りべか

富士山は約1万年前に誕生した成層火山です。およそ300年周期で噴火を繰り返しており、1707年に噴火したのが最後(宝永の大噴火)。1707に300を足すと…?
そう、富士山はもはやいつ噴火してもおかしくないのです。
道の駅なるさわでは栗林さんご持参の立体地図で今日のルートを確認。富士山周辺の地形や地質、植生がどのように形成されたかの案内があります。
道の駅なるさわには無料の富士山博物館(写真下)があるので、樹海に入る前にここでお手洗いを済ませましょう。この先、約4時間トイレはありません。
ちなみに夏場の場合、今回のルートで日中に富士山が見えることはほぼありません。山頂は厚い雲に覆われています。もし近くで1泊するのであれば、夕食後か夜明け前の空気が澄んでいるときが山頂を拝むチャンスです。

写真:澁澤 りべか

いざ、樹海にひそむ火山洞窟へ

写真:澁澤 りべか

車を降り、いよいよ3キロ余りの旅の始まりです。樹海の中の遊歩道はあってないようなもの。道からそれることなく、しっかりとガイドの後ろについて歩きましょう。
富士の樹海では方位磁針が狂ってグルグル回る、と聞いたことはありませんか?しかしそれは都市伝説。実際にコンパスを持って行ってみてください。回りません。
ただし溶岩が固まるときに強い磁気を帯びることがあり(磁鉄鉱)、そのような石の上にコンパスを置いた場合は、本当にグルグル回ります。しかし手に持って歩いている分には異常はありません。
倒木や朽ち木もそのままの大自然。時々少しマスクをずらして森の香りを嗅ぎ、マイナスイオンを吸い込みながら進むとやがて第一の洞窟が現れます。

写真:澁澤 りべか

このツアーでは3つの洞窟に入ります。
1つ目は楽勝の「なるさわコウモリ穴」、2つ目はちょっと手ごわい「本栖氷穴」(上の写真)、3つ目はかなりヤバイ「富士風穴」。徐々に難易度が上がっていきます。
※環境保護および事故防止のため、各所の具体的な場所は非公開となっており、以下の写真地図ではすべて「青木ヶ原樹海」が表示されています。
ヘルメットにヘッドライトを取り付け、手袋をしていよいよ中へ(装具はすべて借りられます)。富士山が噴火したさいに流れ出た溶岩流により形成された火山洞窟。当然、上も下も壁もすべてが溶岩。ライトを当てると黒い岩肌がキラキラと光るのが印象的です。

写真:澁澤 りべか

樹齢400年の巨木にパワーをもらう

写真:澁澤 りべか

2つの洞窟に入ってしばらく歩くと森の雰囲気が変わり、神々しい2本の巨木が現れます。1つはミズナラ。もう1つはブナの木で、いずれも樹齢400年程度。その幹にそっと触れてパワーを授かりましょう!
この辺りは大室山という小さな山のふもとにあたり、地面に土があるためブナなどの広葉樹が生えています。モグラが作った土饅頭もそこここに。しかし本来、青木ヶ原樹海はヒノキとツガを中心とする針葉樹林がほとんど。固い溶岩の上にできた森で、養分があまりないからです。
ヒノキ、ツガ、ブナ、それぞれ種の形も違っていて、「サッカーボール」「森のエビフライ」などとあだ名されるものも。栗林さんの樹木についての解説は面白くてためになるトリビア満載!さすが人気ガイドです。

写真:澁澤 りべか

そろそろお昼時。少しひらけたところで、苔むした倒木に腰かけてランチタイムです。昼食(おにぎり)とお茶はツアー代金に含まれています。
苔に興味がある方は雨上がりに訪れるのが良いでしょう。苔が開き、緑も一段と鮮やかになります。ルーペもあるといいですね。
さて、もし途中で用を足したくなった場合は、このランチ休憩のときに人目の届かないところでどうぞ。姿を消す前に、男性は「キジ撃ちに行く」、女性は「お花摘みに行く」と伝えてくださいね、とユーモアたっぷりに話す栗林さん。

気温0度!富士風穴で地底探検

写真:澁澤 りべか

最後の洞窟は天然記念物「富士風穴」。ここに入るには事前許可が必要で、ガイドと一緒でなければなりません。
※手すりや照明などがある「富岳風穴」とは異なります。
この「富士風穴」は7世紀の貞観噴火で流れ出た溶岩流によって形成されました。溶岩流の外側は外気に触れ冷えて固まります。しかし内側は流れ続けるため、最後はトンネルのような空洞ができるのです。
まず地面から8メートルばかり下がったところにある円形テラスに降ります。ここで気温がぐっと下がります。
明治の末から昭和初期にかけて、この空間には数件の民家がありました。というのも、風穴のなかで蚕の卵(蚕種)を冷凍保存しており、その管理をする人々がここで暮らしていたのです。

写真:澁澤 りべか

テラスの一角にぱっくりと口をあけた穴を、はしごも使いながら10メートルほど降りると、今度はゆるい下り坂の横穴が数十メートル続きます。
洞窟の中は大きな岩がごろごろしているので、両手も使って4本足で進まないと危険です。そして自分のヘッドライトだけでは心もとないくらい、どこまで行っても真っ暗。奥へ進むほどに足元の岩が凍りついていて、つるつるとよく滑ります。観光用に整備などされていない、ほぼ自然のままの洞窟です。

写真:澁澤 りべか

ようやくスケートリンクのような広く平らな空間にくると、そこが突き当り。足下には数メートルの分厚い氷の層があり、年間を通じて気温が0℃ほどに保たれています。ここが人気テレビ番組『ブラタモリ』でタモリさんも立った場所です。
辺りをよく見ると、床の氷に木の柱がささったようなところがあります。これが蚕の卵を保管していた小屋の跡です。
ここでのお楽しみは真っ暗闇体験。参加者全員が一斉にヘッドライトを消すと、目を開けていても漆黒の闇しか見えません。
次は大声体験。全員で壁に向かって、あらん限りの声で叫んでみましょう。さて、何がおきるでしょうか。
実際にやってみてくださいね。

青木ヶ原樹海ミステリーコースの基本情報

富士エコツアーサービス(Bコース)
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町富士ケ嶺821-5
電話番号:0555-89-2020
アクセス:
バス・電車の場合、JR河口湖駅集合
マイカーの場合、「道の駅なるさわ」集合
Bコース参加費:大人一人8500円
(小中学生も参加可能。参加費はお問合せ下さい)
集合から解散まで:所要6時間半程度
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

■関連MEMO
富士エコツアーサービス(外部リンク)
https://fuji-eco.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
澁澤 りべか

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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