ホーム 旅行&おでかけ > すすきの見頃も長い!桜、紅葉も!奈良・曽爾高原+αのハイキング

すすきの見頃も長い!桜、紅葉も!奈良・曽爾高原+αのハイキング

2021-09-16

奈良県の「曽爾(そに)高原」は、関西屈指のススキの名所で知られる観光スポット。日帰りハイキングも人気があり、亀山峠やお亀池、お亀の湯でのんびり過ごせます。でも、反対側にも、済浄坊(さいじょうぼう)の滝から、屏風岩公苑にまで行くハイキングコースが伸びています。屏風岩公苑は桜や紅葉の名所。曽爾高原から車でのアクセスも近い。曽爾高原にプラスして、桜や紅葉、新緑の渓谷・滝など+αの穴場ハイキングもいかが?

ススキの名所!曽爾(そに)高原

写真:沢木 慎太郎

“日本三百名山”にも選ばれている「倶留尊山(くろそやま)」。倶留尊山(標高1038メートル)の西麓から、亀の背のような亀山(標高849メートル)にかけて、眺望が開けた高原が広がっています。ここが、「曽爾高原(奈良県曽爾村)」。
毎年2月に山焼きが行われ、春から夏にかけては、青々と目に沁みるような草原が広がり、新緑が素晴らしく美しい。自然が好きな方にぜひおすすめのスポット。

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原の入り口には野口駐車場があり、曽爾高原ファームガーデンの駐車場からも徒歩15分とアクセスが抜群。子供や初心者が気軽に楽しめるハイキングコースが伸び、春や初夏のハイキングも爽やか。秋はススキがひときわ美しく、関西随一の“すすきの名所”で知られています。

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原のススキは、見ごろが長いこともでもおすすめ。ススキの穂が出る時期は例年9月中旬ごろ。薄紫色のススキが、10月にふわふわと白い穂に姿を変え、11月には美しい黄金色に染まっていきます。

ススキの見ごろは10月〜11月

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原のススキの見ごろ・時期は10月〜11月。陽射しの傾きによって、ガラスのように透き通り、金色や銀色の不思議な光を放ちます。特に夕日が素晴らしく、山の彼方へと消えてゆく日没の瞬間は絶景。最後の一瞬の光に呼応するように、無数のススキが金色の波となって大きく揺れます。
※奈良県の日没は、10月末〜11月中旬が17時前後

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原に行ったなら、ハイキングを楽しみましょう。曽爾高原から、亀山峠(かめやまとうげ)まで歩いて約20分。木道が整備され、子供連れのご家族や初心者にもおすすめのルート。登山の途中で振り返ると、すり鉢のような高原の谷間に、「お亀伝説」が残るお亀池が。曽爾高原をぐるりと見渡すことができます。
※お亀池を中心に点在する湧き水(曽爾高原湧水群)は、環境省の『名水百選』にも選ばれています。名水販売所もあるので、お土産にいかがでしょうか?

写真:沢木 慎太郎

亀山峠から倶留尊山へも登山道が整備されているので、体力に余裕があれば登ってみましょう(約60分)。山頂手前には二本ボソと呼ばれるピークがあり、入山料(500円)を支払います。
二本ボソに行く手前には、眺望が開けた峰(写真)があるので、この付近で休憩するのもおすすめ(無料)。国の天然記念物である「屏風岩(びょうぶいわ)」や「鎧岳(よろいだけ)」「兜岳(かぶとだけ)」など、奈良県だけでなく、三重県の山々まで絶景の大パノラマが広がります。

高原山灯り、お亀の湯もおすすめ

写真:沢木 慎太郎

お亀池(おかめいけ)のまわりには遊歩道が整備され、秋には「曽爾高原山灯り」が行われます。夕暮れのススキを照らす優しい灯りにウットリ。幻想的な山灯りと、美しい星空も楽しむことができます。
※曽爾高原山灯りの開催期間は例年9月中旬〜11月中旬ごろ(雨天開催、夕暮れより点灯)
<曽爾高原の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡曽爾村太良路
電話番号:0745-94-2106 (曽爾村観光協会)
アクセス:近鉄名張駅から三重交通山粕西行バス「太良路」下車、徒歩45分(10月〜11月は曽爾高原行き臨時バスあり)、名阪国道針I.Cから車で約45分

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原でハイキングを楽しんだら、高原リゾートの「曽爾高原ファームガーデン」に立ち寄りましょう。
敷地内には、日帰り温泉施設の「お亀の湯(おかめのゆ)」があるので、穴場の温泉で旅の疲れを癒すのにおすすめ。泉質はナトリウムー炭酸水素塩温泉。お肌が「しっとりする」の美人の湯は女性にも人気。「鎧岳」「兜岳」が眺められる絶景の露天風呂は絶対おすすめ。
<お亀の湯基本情報>
電話番号:0745-98-2615
営業時間:11:00〜21:00(変動あり)
定休日:水曜日、年末年始など

写真:沢木 慎太郎

「曽爾高原ファームガーデン」では、グルメやランチを楽しめるほか、オリジナルビール(曽爾高原ビール)もお土産に人気。観光案内所も入っているので、ハイキングコースのマップ(地図)を事前に手に入れましょう。曽爾高原から曽爾高原ファームガーデンを通り、ふもとの葛バス停まで東海自然歩道が伸びています。
<曽爾高原ファームガーデンの基本情報>
電話番号:0745-96-2888(曽爾高原ファームガーデン)
営業時間:10:00〜18:00 (変動あり)
休日:水曜日など
【曽爾高原ハイキングコース、所要時間約2時間35分】
葛バス停→約60分→国立曽爾青少年自然の家→約5分→曽爾高原→約15分→亀山峠→約20分→お亀池→約30分→曽爾高原ファームガーデン・曽爾高原温泉「お亀の湯」→約25分→太良路バス停

夏は涼しい!済浄坊の滝も行こう

写真:沢木 慎太郎

曽爾高原だけでなく、+αのハイキングもぜひ楽しみましょう。曽爾高原の反対側にも東海自然歩道が伸び、穴場の滝や川で遊ぶことができます。
ロングコースになりますが、「鎧岳(写真)」や「兜岳」のふもとにある宿泊施設の「サン・ビレッジ曽爾(奥香落オートキャンプ場)」を通り、国見山、住塚山を経て、「屏風岩公苑(びょうぶいわこうえん)」にまでハイキングコースが伸びています。

写真:沢木 慎太郎

コースには、「長走りの滝」といった穴場のスポットも。いつもと違ったハイキングを楽しみましょう。

写真:沢木 慎太郎

次に見えてくるのが、「済浄坊の滝」。神秘的な滝は、マイナスイオンたっぷりのパワースポット。エメラルドグリーンの滝つぼも美しい。
済浄坊渓谷沿いにも穴場のハイキングコースが伸びているので、夏を涼しく過ごしたい方にぜひおすすめ。
※川沿いでのバーベキュー(火を使った調理)は禁止されています。ゴミは持ち帰りましょう。

桜×紅葉の名所!屏風岩公苑は絶景

写真:沢木 慎太郎

続いての最大の見どころが、「屏風岩公苑」。岩壁が屏風を立てたように起立した景勝地。山肌が鋸の歯のように鋭くそびえています。
ふもとに広がる公苑は、秋は紅葉で彩られ、岩壁も錦のような美しさ。屏風岩公苑の入り口には駐車場があるので、車でアクセスすることもできます。
※紅葉の見ごろは例年11月中旬〜12月上旬ごろ

写真:沢木 慎太郎

屏風岩公苑は、春も美しいので、お花見も楽しみましょう。公苑には山桜が咲き誇り、空気までもがうっすらピンク色に染まります。高地にあるため、桜の開花が遅く、桜の見ごろは例年4月中旬ごろから。桜のライトアップも行われます。
※山桜のライトアップは例年4月〜5月上旬ごろ(日没〜21時ごろ)

写真:沢木 慎太郎

断崖絶壁の屏風岩ですが、頂上の「一ノ峰(標高940メートル)」まで登ることができるので、ぜひチャレンジしてください。野鳥の響きや森林も美しい。
写真は、屏風岩の頂上から、桜に染まる公苑を眺めた風景。柵がないので、身を乗り出さないように注意しましょう。
<屏風岩公苑の基本情報>
住所:奈良県宇陀郡曽爾村長野
電話番号:0745-94-2106(曽爾村観光協会)
アクセス:名阪国道針I.Cから車で45分
駐車場:あり
【屏風原公苑ハイキングコース、所要時間約4時間10分】
曽爾横輪バス停→約5分→門僕神社→約10分→サン・ビレッジ曽爾(奥香落オートキャンプ場)→約35分→済浄坊の滝→約45分→クマタワ峠→約40分→国見山→約40分→住塚山→約30分→屏風岩公苑→約45分→長野バス停

曽爾高原×屏風岩公苑を楽しむ旅

ご紹介した曽爾高原と、屏風岩公苑は、直線距離で約5キロメートル。どちらも駐車場があるので、車で手軽にアクセスできます。昼間は屏風岩公苑で紅葉を楽しみ、曽爾高原で夕日とススキを鑑賞するといった旅のプランもおすすめ。秋はかなり冷え込むので、服装に注意しましょう。
曽爾村には、青少年自然の家やキャンプ場といった宿泊施設が多く、宿泊して温泉を楽しみ、ハイキングコースを3つのスポット(曽爾高原、屏風岩公苑、済浄坊の滝)に分けて、ゆっくり散策してはいかがでしょうか? 夏休みの家族旅行にもぜひおすすめですよ。
なお、奈良県でおすすめのハイキングコースや登山ルートなどもまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに張り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
絶景の天空ハイキング!奈良県・大台ヶ原おすすめ登山ルート
https://www.travel.co.jp/guide/article/46576/
女人禁制の山修行!登山・覗きで死の疑似体験!奈良県大峯山
https://www.travel.co.jp/guide/article/46615/
龍王ヶ渕、深谷龍鎮渓谷も!奈良県宇陀のパワースポット4選
https://www.travel.co.jp/guide/article/46393/
果てしない大空と世界遺産の道!奈良県十津川村「果無集落」
https://www.travel.co.jp/guide/article/46289/
奈良県天川村「みたらい渓谷」でハイキング!新緑や紅葉の時期におすすめ
https://www.travel.co.jp/guide/article/20806/

【トラベルjp・ナビゲーター】
沢木 慎太郎

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R

eltha イチオシ特集

お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ