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奈良公園周辺でおすすめ!食べておくべき「奈良グルメ」5選

2021-09-19

いくつもの寺社が世界遺産に登録されている奈良。歴史ある建造物を思い浮かべる方も多いでしょう。では、奈良の「食」で思い浮かぶのは?
大阪の粉もんに京都の抹茶、神戸スイーツ等、ほかの関西勢に押されてあまり知られていないかもしれません。しかし、奈良だからこそ味わえる美味しいものがあります!
奈良観光で一番人気は、東大寺や興福寺など奈良公園を中心にした辺り。そのエリアでおすすめの奈良グルメをご紹介します。

「柿の葉寿司」は昼食でも夕食でも

写真:万葉 りえ

京都や大阪、そして神戸からでも、アクセスしやすい奈良市内。そしてJRでも近鉄でも、奈良駅から歩いて行ける奈良公園を中心としたエリアは奈良の旅で一番人気です。なぜなら、ここには東大寺や興福寺、春日大社など世界遺産の有名寺社が集まっており、とても観光がしやすいのです。
そんな人気の場所に、美味しくて奈良らしいものが味わえる店もあることはあまり知られていません。

写真:万葉 りえ

奈良の楽しみにぜひ加えてほしい店として、まずご紹介したいのは山里の知恵で生まれた柿の葉寿司です。現代のように交通網が発達するまで、山里では遠くから運ばれてくる海産物は貴重品でした。その塩漬けされた海産物を大事に食べるために、江戸時代には五條や吉野川流域の各家庭で作られていた柿の葉寿司。
道の駅などにも置かれていて奈良ではポピュラーなこのお寿司。近鉄奈良駅近くにある「たなか」や大仏殿交差点に近い夢風ひろばの「ゐざさ」なども専門店としてわかりやすいでしょう。
そして、こちらの文久元年創業の老舗「平宗(ひらそう)」も人気店。奈良市内では猿沢池近くに店舗があります。

写真:万葉 りえ

祭りなど“ハレの日のご馳走”だった柿の葉寿司。店によって少しずつ味が違い、お土産にもお勧めです。なお、平宗はあっさりめの味付け。法隆寺門前にも店舗があります。
<平宗・奈良店の基本情報>
住所:奈良県奈良市今御門町30-1
電話番号:0742-22-0866

吉野地方の独自の製法で生まれる「吉野本葛」

写真:万葉 りえ

マメ科の植物「葛(くず)」。これを食用にするには、厳寒の頃に山奥深く分け入り、地中深くから根を掘り起こすことからはじめます。その根を「吉野晒」という吉野地方独自の製法で作った「吉野本葛」。現在では高価なものとなったその葛粉を、現在も守り続けている老舗の一つが「天極堂」です。
ご覧の石舞台古墳などがある明日香に「飛鳥彩 瑠璃の丘 天極堂テラス」という大きな店もあるのですが、ここでは奈良市内にある店をご紹介しましょう。

写真:万葉 りえ

葛が練りこまれたうどんから、葛尽くしのコースまで。料理も味わえる天極堂の奈良本店は、東大寺の西大門跡地にあります。人気はやはり出来立ての手作り葛もちや、葛切りですが、旅から戻っても味わいたい方には吉野本葛を贅沢に使ったこちらの「ぷるるん」もおすすめ。写真はプレーンとあずきですが、黒蜜味、白桃味もあります。
<天極堂・奈良本店の基本情報>
住所:奈良県奈良市押上町1-6
電話番号:0742-27-5011
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩10分 東大寺西側すぐ(ぷるるんは近鉄奈良駅でも購入可)

現在では超・貴重!足利時代からの名物「わらび粉」

写真:万葉 りえ

わらびもちの原料となるわらび粉は、本来、山菜のわらびの根をたたき、何度も水にさらして取り出すもの。それを湯で練りもち状にして食べるわらびもちは、足利時代から奈良名物として親しまれてきました。
このわらび粉、現在は1sで数万円という高級品!しかし、奈良市押上町の千壽庵吉宗では、本わらび粉を使ったわらびもちが購入できます。
そして、ここでご紹介するのは東大寺のエリア内。お水取り(修二会)の行事で有名な二月堂の横にある龍美堂です。わらび粉が入っているわらびもちは黒緑っぽい色をしています。王道のわらびもちも好評ですが、ご覧のようなアイスの下にわらびもちや白玉が入ったパフェもお勧めです。

写真:万葉 りえ

東大寺の有名な行事、「修二会」をつかさどるのは、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11名のお坊さんたち。ハードな日々を送る練行衆が食べるのが東大寺に古くから伝わる秘伝の行法味噌です。龍美堂はその行法味噌を現在でも作り続けている店。こちらもぜひ味わっておきましょう。
<龍美堂の基本情報>
住所:奈良県奈良市雑司町 東大寺二月堂南茶所
アクセス:東大寺二月堂横

体調を整えるといわれる「茶がゆ」

写真:万葉 りえ

日本茶を炊き出し、そこに米を入れて作る茶がゆ。西日本に広く伝わっていますが、特に奈良では古くから親しまれてきました。なんと、大仏を建立した聖武天皇の時代にも似たようなものを食していたというのです。東大寺の敷地内にある「東大寺絵馬堂茶屋」や、以前は興福寺の敷地内にあった「塔の茶屋」などで茶がゆを食べることができます。
そしてこちらは奈良ホテルのメインレストラン「三笠」の茶がゆ定食です。

写真:万葉 りえ

世界のVIPも宿泊した、西日本の代表的なクラッシックホテルである奈良ホテル。朝食で提供されるメニューの一つになっており、他のホテルに宿泊していても食べに来る人も。茶がゆだけでなく自家製ゴマ豆腐など奈良の美味しいものが詰めあわされています。体調を整える作用があるといわれる茶がゆ。旅の中で食べておきましょう。
<奈良ホテルの基本情報>
住所:奈良県奈良市高畑町1096
電話番号:0742-26-3300(代)
時間:朝食7:00〜10:00(ラストオーダー9:30)

奈良といえば「奈良漬」でしょ!

写真:万葉 りえ

奈良漬(奈良漬け)という名称で売り出されたのは江戸時代でも、出土した木簡から1300年以上前の奈良時代までさかのぼれる奈良漬の歴史。米も、米から作られる酒もかなり貴重だった時代。その酒の下側に溜まる部分に漬け込んだ野菜もかなりの贅沢品でした。貴族間の贈答品にしていたようで、いわば、セレブの方々の食べ物だったのが奈良漬の先祖です。
奈良に来たなら専門店の奈良漬も味わっておきましょう。近鉄奈良駅から東向通へ。徒歩3分で着く山崎屋本店は、店構えも大きいので商店街の中でもすぐにわかるでしょう。
そしてご覧の奈良漬は、東大寺南大門前に店を構える森奈良漬店のものです。

写真:万葉 りえ

刻み奈良漬は、配り物にもちょうどいいサイズと価格です。さらに入れてくれる袋も奈良らしさがたっぷり!
この店、以前は南大門の内側に店がありました。現在の店舗も年月を経た木造で趣があります。古来からの製法で酒粕のみを使い、添加物は使っていません。
<基本情報>
住所:奈良県奈良市春日野町23
アクセス:「大仏殿春日大社前」バス停から3分

奈良グルメもたくさん楽しんで美味しい思い出を

年月を経て今も美味しい奈良の食をご案内しましたが、「大仏プリン」や関西では「三笠(みかさ)」といったほうが通じる大きなどら焼き、奈良町の地酒等も奈良らしさを楽しんでいただけるでしょう。
なお、柿の葉寿司の「平宗」では、柿の葉寿司はもちろん、三輪素麺など奈良の郷土料理も味わえます。そして天極堂の食事処で提供される奈良漬は山崎屋のものだということもお伝えしておきます。
ぜひ食でも奈良を楽しんでください。
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
奈良市観光協会公式サイト(外部リンク)
https://narashikanko.or.jp/
関西の迎賓館「奈良ホテル」でクラシックホテルの魅力を存分に
https://www.travel.co.jp/guide/article/44649/

【トラベルjp・ナビゲーター】
万葉 りえ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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