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世界遺産マテーラから1時間!小さな丘の町「フェッランディーナ」

2021.09.22

南イタリアで人気を集める洞窟住居の世界遺産マテーラ。そこから1時間の場所に「フェッランディーナ」があります。
丘の上の小さな町ですが、古代ギリシャ時代に起源をもち、バジリカータ州の有名なオリーブの産地です。伝統の“焼き釜のオリーブ”は名産品としてスローフード協会も認定。
定番の観光地巡りの後、人々の生活が垣間見える小さな町を訪れる旅はいかがですか?普段とは違った新鮮な発見があるかもしれません。

小さな丘の町「フェッランディーナ」

写真:Comune di Ferrandina

フェッランディーナは、南イタリア・バジリカータ州にある人口8,700人の小さな町です。同州の内陸地方によく見られる丘の上に広がる旧市街をもち、その標高は約500メートル。
歴史は古代ギリシャ時代(紀元前千年頃)から始まり、その後、ランゴバルド人、ノルマン人と支配者が代わりました。町の名前は、15世紀にこの地を支配したアラゴン家のフェデリーコ王子が父の“フェッランテ王”にちなんで名付けたものです。

写真:Comune di Ferrandina

丘の頂から段々畑のように環状線に並ぶ住宅。これを横から見ると、色とりどりの箱がきれいに整頓されて並んでいるかのよう。
イタリアの旅行雑誌にも度々取り上げられるフェッランディーナですが、この風景が町を象徴する画として有名です。

写真:ケイコ ソリーノ

そして、小さな町を訪れる楽しみは、ずばり!まち歩き。丘の上にあるため町は階段や坂道のオンパレード。必ず歩きやすい靴で訪れましょう。
階段の先にある“ご褒美”は見晴らし台。澄んだ空気を吸って、目の前に広がる自然を見れば、心も体も一瞬で癒されます。大都会では味わえない、田舎だからこその旅の楽しみ方です。

信仰の中心である聖母教会

写真:Comune di Ferrandina

ここからは、町の見どころをご紹介。
最初は、守護聖人のひとり“十字架のマリア様”を奉る「サンタ・マリア・デッラ・クローチェ教会」。町で一番歴史のある教会です。
1490年に建立され、正面ファザードは3つのバラ窓が特徴的なプーリア・ロマネスク様式。正面右奥には見張り塔を利用した立派な鐘楼も。屋根には計11個のクーポラ(丸天井)があり、中央に最も大きなクーポラが鎮座し、その両側にはそれぞれ5つ並びます。

写真:ケイコ ソリーノ

18世紀後半に改装された教会内部はラテン十字の形で三廊式。十字架の中心には最大のクーポラがあり、内部には四大教会博士(1785年製)が描かれています。
色大理石で飾られた見事な主祭壇はパスクワーレ・セバスティアーノの作品(1777年製)。上部にあるアラゴン家のフェデリーコ王子とその妻イザベッラの木製の像(1550年頃製)にも注目です。

写真:ケイコ ソリーノ

そして、町の守り神である二人の守護聖人像は教会の真ん中に。左には黄金の羽衣をまとった「十字架のマリア様」(1530年製)が神々しく輝き、右には「聖ロッコ」。後者は毎年8月16日に守護聖人祭りで担がれ、町中を練り歩きます。
また、この教会には聖地エルサレムから持ち帰られた“キリストの十字架”の木片が保管されています。
<聖母教会の基本情報>
住所:Piazza Plebiscito,75013,Ferrandina
電話番号:+39-0835-55-4017
営業時間:10時〜13時/17時〜20時
定休日:なし
料金:無料

歴史博物館と教会群

写真:ケイコ ソリーノ

次は、聖母教会から徒歩3分の場所にある「歴史博物館」。ここは、反ファシズムのユダヤ人作家カルロ・レーヴィが流刑された修道院の建物。その1階にある搾油所を市営博物館として公開しています。
内部には中世に羊毛業で栄えた歴史を語る当時の道具や、今もなお、町の主産業であるオリーブ栽培についての資料や農具を展示。来館は予約の上、ガイドツアーでのみ見学が可能です。
<歴史博物館の基本情報>
住所:Largo Palestro,75013,Ferrandina
電話番号:+39-0835-55-6108
営業時間:来館者の希望に準ずる(要予約)
定休日:なし
料金:無料

写真:ケイコ ソリーノ

3つ目は、歴史博物館から徒歩1分の「聖キアラ教会」(17世紀末建立)です。レッチェ石の彫刻が囲む小さな入口扉をもち、頭上のニッチには可憐な聖キアラの像を見ることができます。
教会内部は正面にアンドレア・ミニリオーニコ作の「聖キアラの勝利」(17世紀末)が飾られたバロック調の主祭壇があり、天井には青と白の花模様が続きます。尚、隣には19世紀後半まで使われていた修道院が併設されています。
<聖キアラ教会の基本情報>
住所:Via Vittorio Veneto,75013,Ferrandina
電話番号:+39-0835-55-4017
営業時間:10時〜13時/17時〜20時
定休日:なし
料金:無料

写真:ケイコ ソリーノ

最後は、マヨリカ焼きのクーポラが印象的な「聖ドメニコ修道院」です。貴族の邸宅を再利用して16世紀に修道院へ。その後、18世紀後半にバロック様式に改修しました。現在は市営図書館や高校として利用されています。
内部にはナポリ派の画家の作品が数多く保存され、17世紀のパイプオルガンも健在。フレスコ画が壁一面に広がる地下墓所もきれいに保存され、中庭はイベント会場として利用されます。
<聖ドメニコ修道院の基本情報>
住所:Corso Vittorio Emanuele II,75013,Ferrandina
電話番号:+39-0835-55-6108
営業時間:10時〜13時/16時〜19時
定休日:土日
料金:無料

まち歩きを楽しもう!

写真:ケイコ ソリーノ

小さな町を訪れる楽しみは、そこに住む人々の生活を垣間見ること。
まち歩きのスタート地点は、聖母教会がある「プレビシート広場」がおすすめです。四つ角から路地が広がり、どの道を選んでも坂道が続きます。夏はルミナリエが飾られ、夜のライトアップがきれいです。

写真:ケイコ ソリーノ

散策の途中で眺める景色は遠くにオリーブ畑、手前には落ち着いた色の家々。急な坂道で顔を出すのは小さな個人商店ばかり。空を見上げると、洗濯物が風になびく“日常のイタリア”を見ることができます。

写真:ケイコ ソリーノ

旧市街を歩くと、家の手入れが行き届いていることに気がつきます。軒先には草花が飾られ、壁には落書きひとつありません。前を通ると住人のおしゃべりが聞こえてくるのどかな町。ここで生まれ育った人々が大切に暮らしている様子が伝わってきます。

オリーブの名産地

写真:ケイコ ソリーノ

フェッランディーナはバジリカータ州を代表するオリーブ産地のひとつ。丘に広がるオリーブ畑は耕作面積の80パーセントを占め、オリーブ栽培は昔から続く重要な産業です。町の高台ならどこからでも、シンボルであるオリーブ畑を眺めることができます。

写真:Comune di Ferrandina

ここで採れるオリーブ品種は「マヤティカ(Majatica)」。11月〜2月に収穫され、大ぶりの黒い実と小さな種が特徴です。オリーブオイルはもちろんのこと、食用にも適しています。
特に名産品として知られるのが、スローフード協会認定の「焼き釜のオリーブ」。300年以上前から続く製法でオリーブを焼くことにより甘みが増し、甘草の風味になります。地元産のサラミや羊乳チーズと一緒に食される伝統的な一品です。

写真:Comune di Ferrandina

収穫されるオリーブの大半は食用ですが、オリーブオイルもつくられます。黄金色が特徴の自然の恵みは光が当たると透き通った緑色に。
アーティチョークやアーモンドの香りで、味わいはデリケート。苦味と辛味も適度にあり、香草やスパスの味がします。お土産として購入するなら、郊外のオリーブオイル搾油所「オロヴェルデ・ルカーノ」へ。
<オロヴェルデ・ルカーノの基本情報>
住所:Bivio S.S. 407 Basentana,75013,Ferrandina
電話番号:+39-0835-75-4806
営業時間:8時30分〜12時30分/14時〜18時
定休日:土日・祝日

フェッランディーナへの行き方

フェッランディーナへは、マテーラからアップロ・ルカーネ社のバスを利用するのが便利です。マテーラ中央駅近くのバス停から所要時間約1時間、料金は2.3ユーロ。
「関連MEMO」にバスの時刻表検索ページを掲載するので参考にしてください。世界遺産「マテーラ」とセットで訪れるのがオススメです。
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
オロヴェルデ・ルカーノの公式ホームページ(外部リンク)
http://www.oroverdelucano.it/
アップロ・ルカーネ社のバス時刻表検索ページ(外部リンク)
https://ferrovieappulolucane.it/
2019年の欧州文化首都!「マテーラ」南イタリアの洞窟住居
https://www.travel.co.jp/guide/article/39166/
南イタリアの世界遺産「マテーラ」おすすめグルメスポット5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/42989/
映画「007」の舞台!南伊・世界遺産マテーラ絶景スポット5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/43173/

【トラベルjp・ナビゲーター】
ケイコ ソリーノ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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