2021-10-13
私が第1子を出産してから間もなく、夫の初めての転勤が決まり地方から関東へ引越しをしました。地元から離れた私は、関東に仲の良い友だちなんていなかったのでママ友を作ろうと思い、足繁く子育て支援センターへ通っていました。子育て支援センターでAさんと仲良くなり、Aさんの紹介でBさんと知り合ったときの驚愕のエピソードをお伝えします。
Aさんとお茶をしていると、「今度私の家で、料理の先生をしている友だちを招いて離乳食教室をするから来ない?」とお誘いを受けました。Aさんともっと仲良くなりたいなという思いから「参加したいです」と私はすぐ返事をしました。
すると、Aさんは続けて「よかった。実は、あと2人声をかけているママがいてね、どっちも娘ちゃんとも同級生の子どもがいるのよ。楽しそうじゃない?」と言いました。私は、Aさんの紹介でママ友が増えるならうれしいなと思い、離乳食教室の日を楽しみにしていました。
楽しみにしていた離乳食教室の当日。その日は暑い夏の日で、私は娘をベビーカーに乗せて自宅から徒歩10分ほどのところにあるAさんの家まで行きました。そこにはAさんが声をかけていたBさんとCさんがいました。
話を聞くと、AさんとBさんは上の子が同じ保育園に通っているという繋がりで、CさんはBさんがとても仲良くしているママ友で、Aさんとは初対面に近いという関係性。初対面で少し緊張していると、BさんやCさんはフレンドリーに話しかけてくれ、親子で楽しい時間を過ごしました。
Aさんの家から帰るとき、私が徒歩できたことを知ったBさんが「私、車できたから乗せていくよ?」と言ってくれたのです。私はBさんの車に乗せてもらうことにしました。会話をするなかで、Bさんは私が働いていないことを知ると、「子どもがいて専業主婦ってよくやっていけるね。私も働かなくていいなら働きたくないよね」と言ったのです。私は正直、なんで初対面の人にこんなふうに言われなければならないのかと思いました。
その後もずっと「私は大変なのに、あなたは苦労をしていない」という話ばかり。さらに「専業主婦って子どもの昼寝のあいだ何してるの? 暇そうだよね。家事なんてすぐ終わるでしょ?」と。私はあまりに聞いていられず、家がこの辺だからと言って途中で降りました。そのとき、Bさんは何も気にしていない様子で「またね」と言いました。
Bさんは子どもとゆっくり向き合いたいけれど向き合えない、仕事と育児の両立の大変さなどワーママなりの悩みを抱えていて、専業主婦である私にあのような発言をしたのかもしれません。
しかし、私も初めての転勤でさらに知り合いがいない状態。加えて初めての子育てのなか、初対面の人に嫌みを言われるのは驚きました。
Bさんとの出来事がトラウマになってしまい、初対面の人とは最初からフレンドリーに接することはせず、どういう人なのかを見極めてから仲良くできそうなママ友だけと親しくするようになりました。ちなみにAさんもワーママですが、今でも仲良しです。
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著者:安斎みさき1歳4カ月差の年子を育てるワンオペママ。転勤族。金融関係や大手薬局で働いた経験を生かして、子育てや金融そして美容ジャンルのライターとして活動中。
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