ホーム 旅行&おでかけ > 旅行業務取扱管理者ってどんな資格?独学でも受かる?

旅行業務取扱管理者ってどんな資格?独学でも受かる?

2022-07-07

旅行に関する国家資格の中で、最も有名な「旅行業務取扱管理者」。旅行業界に就職・転職を考えている方だけでなく、旅行が好きな方も取得のために勉強することで、旅行業務の中身を知ることができるおすすめの資格です。
今回は一番難易度の高い「総合旅行業務取扱管理者」を中心に、試験の内容や勉強法、おすすめテキストなどをわかりやすくご紹介します。地理や観光情報、時刻表の見方などにも詳しくなれますよ。

旅行業務取扱管理者は総合・国内・地域限定の3種類!

旅行業法という法律により、旅行業者等は各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を選任することが義務付けられています。その「旅行業務取扱管理者」は、以下の3種類に分かれます。
・総合旅行業務取扱管理者
・国内旅行業務取扱管理者
・地域限定旅行業務取扱管理者
ざっくり説明すると、取り扱う旅行商品の行き先によって必要な資格が異なります。
海外旅行:総合旅行業務取扱管理者
国内旅行:総合/国内旅行業務取扱管理者
国内の限定された地域の旅行:総合/国内/地域限定旅行業務取扱管理者

旅行業務取扱管理者の仕事は、旅行契約などの管理・監督業務。取引条件の説明や、企画旅行の広告管理、旅行に関する苦情の処理などを行います。また旅行業務取扱管理者の資格を持っていると、自分で旅行会社を開くこともできます。
資格がないと旅行業界で働けないというわけではありませんが、就職・転職を考える人にとって、旅行業務取扱管理者は取っておくと有利な資格と言えるでしょう。

旅行業務取扱管理者の試験内容は?免除とは?

旅行業務取扱管理者試験の科目は以下の通りです。
■総合旅行業務取扱管理者
1.旅行業法及びこれに基づく命令
2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
3.国内旅行実務
4.海外旅行実務
■国内旅行業務取扱管理者
1.旅行業法及びこれに基づく命令
2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
3.国内旅行実務
■地域限定旅行業務取扱管理者
1.旅行業法及びこれに基づく命令
2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款
3.国内旅行実務
各資格で出題内容は異なりますが、おおむね科目の分類に違いはありません。

旅行業務取扱管理者試験には“免除”という制度があります。先述したとおり科目の重複があるため、もし国内旅行業務取扱管理者に合格すれば、翌年の総合旅行業務取扱管理者では「1.旅行業法及びこれに基づく命令」と「3.国内旅行実務」の試験が免除されます。
また、試験に不合格となっても一部の科目だけ合格基準点に達していた場合、翌年はその科目の受験が免除されます。ただし「1.旅行業法及びこれに基づく命令」「2.旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」は科目合格しても一部免除の対象にはなりません。
(研修受講による試験科目の免除について、本記事では割愛します)

旅行業務取扱管理者の試験は年1回だけ!

合格率は年によって異なり、2021年度の総合旅行業取扱管理者の全科目受験者の合格率は6.2%。業法、約款、海外旅行実務の3科目受験者は11.1%です。まずは国内旅行業取扱管理者の資格を取り、翌年に一部免除を利用して3科目で挑戦する方が取り組みやすいかもしれませんね。

旅行業務取扱管理者試験の勉強はいつから始める? 独学でも受かる?

総合旅行業務取扱管理者試験は市販のテキストが充実していて、出入国の法令や観光スポットなどは旅行好きな方になじみのある分野なので、独学でも勉強しやすい試験であると言えるでしょう。
年によって若干違いはあるものの、おおむね出題の傾向はあるため、市販のテキストを繰り返し学習することで合格圏内まで正解率を上げることはできます。
ただし、効率よく勉強してなるべく早く合格したい、一人で勉強するのが不安という方は、専門学校や通信教育の「総合旅行業務取扱管理者試験対策コース」を受講するのも一案です。出題のポイントを的確に教えてもらうことができ、困ったときにはアドバイスも受けられます。

おすすめのテキストはコレ!

最後に、おすすめのテキストをご紹介します。
■2022年版 ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン(ユーキャンの資格試験シリーズ)
旅行業務取扱管理者試験の入門書とも言える、定番のテキストです。過去問題をベースに細かな解説が書かれているので、理解しながら学習を進めることができます。

旅行業務取扱管理者を目指そう!

過去問題の反復学習が試験合格の重要ポイントですが、そのほかに以下のポイントもおさえましょう。
■ツアーパンフレットや旅番組など幅広くチェック
国内外で話題になっている観光地、スポットなどが出題される可能性が高いので、旅行会社のツアーパンフレットや旅行関係のニュース、旅番組、世界遺産に関する本などが参考になります。
■JR各社、航空会社、入国管理局などのHPをチェック
JR規則、国内航空券の種類、出入国の法令などは各HPに記載されています。過去に出題されていない問題や新しい制度などが出されることがあるので、必ず目を通しておきましょう。
■得意分野、不得意分野を切り分ける
科目ごとに60%を正解すればいいということは、得意な分野で確実に点を取ることが重要です。地理は範囲が広くすべてをカバーすることが難しいので、運賃計算や出入国法令など、反復学習で攻略しやすい分野に集中して取り組むなど、取捨選択して学習するのも一つの方法です。
旅行業界での実務経験がなくても、旅行が好きなら挑戦しやすい旅行業務取扱管理者試験。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
※2022年7月現在の情報です。試験内容やスケジュールは変更される場合があります。また、本記事は個人の経験を基に執筆しており、試験合格を担保するものではありません。最新情報は公式サイトなどを必ずご確認ください。

【トラベルjp・ナビゲーター】
トラベルjp 編集部

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ