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夏は「プリントTシャツ」が危険…!?現役保育士が教える「子どもの熱中症対策」やりがちNG!

2022-07-12

保育士の中田馨さんが、子どもの熱中症対策について教えてくれました。暑い日が続く毎日。親子で熱中症対策をしっかりとおこない、猛暑を乗り切りましょう! 今回は夏の子どもの服装についてお話ししてくれています。子どもの夏服を選ぶ際の参考にしてくださいね。

こんにちは!保育士の中田馨です。うだるような暑さが続いていますね。テレビでもラジオでも連日熱中症に関するニュースが取り上げられています。 今回は、暑い夏を子どもと安全に過ごすための熱中症対策や夏の子どもの服装についてお話しします。

熱中症とは?

熱中症は、高温多湿の場所で過ごしていて、体温調節機能が上手く働かなくなったり、体内の水分、塩分のバランスが崩れたりすることにより体内に熱がこもった状態のことをいいます。屋外だけでなく、室内でも発症します。その症状は軽度から重度まであり、それぞれの主な症状は以下です。

・軽度・・めまい、立ち眩み、筋肉痛、汗が止まらない

・中度・・頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感

・重度・・意識がない、けいれん、体温が高い、呼びかけに反応しない、まっすぐに歩けない

子どもの場合、「なんだか少ししんどいな(軽度)」と思ってもそれを大人に伝えられないことが多いでしょう。少しでも「様子が違う」と感じたら、涼しい場所に連れていき水分補給をし、衣類を緩めたり首やワキ、ももの付け根など動脈が集中する場所を冷やすなどしましょう。心配な場合は、受診をおすすめします。

熱中症を予防するには

熱中症を予防するには水分補給がとても大切になります。よくメディアでも言われているので、耳にしたことがあると思いますが、「のどが渇く前に、飲んでください」。

子どもは、体温調節機能が十分に発達していません。そして大人のように、「熱中症予防のために、水分をこまめに取ろう」と自分から水分を飲むわけではありませんので、周りの大人が気を付ける必要があります。

例えば、水分補給をする時間を、毎日決めてもいいでしょう。朝起きたとき、遊ぶ(活動)前、遊び(活動)終わったら、お昼寝の前・・・などなど。水分補給を毎日の習慣にすることが大切です。

また、室内では扇風機やエアコンで温度を調整し、室温はこまめに確認します。

例えば、保育所では夏の室温は26度〜28度に設定。窓にはすだれをするなど暑さ対策をしています。屋外では、帽子や日傘を使ったり、なるべく日陰で過ごす。天気の良い日、暑い時間の外出は避けるなどの対策を取るようにしましょう。

着る服はどうすればいい?

熱中症を予防するには、服装もポイントです。暑い夏で汗をかくことも多いはずです。吸湿性、速乾性のある素材や綿素材の肌着やTシャツがおすすめです。

プリントTシャツはかわいいけど夏場に着るのは実はNG!?綿のTシャツで、キャラクターが大きくプリントされているタイプのものは、とってもかわいくて子どもに着せたい衣服の一つだと思いますが、プリントされた部分の通気性が悪く暑さを感じます。夏の服のデザイン、実は「シンプル」がおすすめなんです。

暑い夏、肌着は着せなくてもいい?また、「肌着を着せた方がいいのか? 」について。肌着は汗を吸い取ってくれるので、保育園では、夏でも肌着を着て過ごしています。肌着を着ることによって、あせも予防にもなりますし、急な温度変化(暑い外からエアコンのついた部屋へ移動)からも体を守ってくれます。

先日、子どもと園庭の野菜に水やりをしてから、シャワー、室内遊び、給食と午前中の活動をして、子どもが寝たときに突然頭痛が。朝の園庭に出る前の水分補給以来、自分が水分補給をしていなかったことに気づきました。その間、子どもは水分補給していたのに。「子どもに水分補給」させるときは、大人も一緒に飲むことも、とても重要ですよ。

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提供元:ベビーカレンダー

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