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散策以外も魅力がいっぱい!はじめての「鳥取砂丘」を満喫する

2022-10-29

10万年以上の年月を重ねて形成され続け、現在は東西16q南北2qにも広がる「鳥取砂丘」。しかし「一面の砂山の景色は確かにすごそうだけど、それだけじゃないの…」なんて思っている方がいらっしゃるかもしれません。いいえ、「オアシス」や「砂の壁」など砂丘の中にも変化する景色があるし、近隣には「砂の美術館」や「展望台」等おすすめ施設もあるのです。駐車場など役立つ情報もいれて鳥取砂丘の見所をご案内します。

想像もつかない時間が造りだした砂の丘

写真:万葉 りえ

鳥取砂丘の始まりは14〜15万年前までさかのぼるといわれています。現在「千代川」と名前を付けられた川が、中国山地にある花崗岩を砕きながら海へと運んでいきました。そして粒のような大きさになったものが、波と風の力で今度は陸へと運ばれていったのです。
その繰り返しで、想像もつかない時間の積み重ねが造りだした美しい砂の丘。ここは、一度は目にしておくべき風景の一つでしょう。

「鳥取砂丘ビジターセンター」は砂丘散策の初めにおすすめ

写真:万葉 りえ

到着すれば海からの風も心地よく、すぐに砂丘へと進みたくなると思います。が、その前におすすめしたいのが「鳥取砂丘ビジターセンター」です。砂丘に近い場所に建てられたこの建物は、砂丘観光に便利な地図が用意されているのはもちろん、散策についての相談などもできるようになっています。
ここはただの砂の山ではありません。広大なエリアの中には、美しい風紋が見られる場所や、5万5千年以上前の大山の火山灰が見られる場所等、歴史とロマンもたっぷり。だからこそ、こちらに寄っておくと、どのくらいの距離にどんな見所があるかを確認してまわることができます。

写真:万葉 りえ

砂丘の観光情報だけではありません。砂だけしかないと思われがちな砂丘にすむ昆虫や植物について展示や、世界に一つしかない実験装置を使って風紋ができる様子を見ることもできます。
そして写真に写っている「すなくら」は、実際に砂がつくっていた造形に囲まれたドームシアター。一年を通して撮影された迫力ある砂丘の映像が楽しめます。
<鳥取砂丘ビジターセンターの基本情報>
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
電話番号:0857-22-0021

がんばって登っておきたい「馬の背」

写真:万葉 りえ

砂丘への階段を上がると、はるかむこうに砂の壁が見えてきます。この砂の丘は通称「馬の背」と言われている第二砂列丘。こちらへの往復だと約30〜40分前後です。高さは47メートルほどあるのですが、頑張って上がれば丘の向こうの日本海が広がる風景も楽しめます。また、風がある日は観光客が付けた足跡が新しい風紋になっていく様も見られるでしょう。
ちなみに、第一砂列丘は1キロほど遠くの海側、第三砂列丘は砂丘入口の階段より南西方向に連なっています。

写真:万葉 りえ

もう少し時間をかけて周れる方は、まず風紋がよくできる東側ポイントに向かい、馬の背や火山灰の露出地を見るなどして、時計と逆回りのコースがおすすめです。約60分前後みておきましょう。
春から秋はハマヒルガオやハマベノギクなどの花が見られるし、冬は湧き水がたまってオアシスが形成される…など季節による違いも楽しめます。また、気候が良い時なら、海岸まで降りて砂丘を眺めてみるのはどうでしょう。

堪能しておきたい 砂と水だけでうみだされる唯一無二のアート

写真:万葉 りえ

「月の砂漠をはるばると〜」という歌を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。砂丘→砂漠→らくだ、ということで、鳥取砂丘ではらくだ遊覧も楽しめます(有料)。
他にも自然公園法の範囲内でパラグライダーなどを実施している事業所もあるので、興味がある方は事前にチェックしておきましょう。

写真:万葉 りえ

そして、砂丘を楽しんだら、次にぜひとも訪れてほしいのが「砂の美術館」です。ここは世界で唯一、砂で造られた彫刻を展示する施設。「砂で世界旅行」というコンセプトで、これまでも様々な国や地域を紹介してきました。
制作するのは、世界中から集まった20名近いトップクラスの砂像彫刻家たち。しかも材料は、鳥取砂丘の砂と水だけ!
ですから、会期が終わった後の像は自然にもどっていくのです。

写真:万葉 りえ

儚さもありながら、力強く表現されるその国の文化や歴史。きっと、展示室に入った途端に迫力に圧倒されたり、砂と水だけなんて信じられなかったりするでしょう。ぜひ細部にわたってじっくり見ていただき、砂と水の絶妙なバランスで生み出された芸術を楽しんでください。しかも写真撮影は「可」です。
そして展示の見学が終わったら、3階のミュージアムショップにも寄っておきましょう。紹介しているのは展示している国のグッズ。現地のビールなどなかなか見ない物も輸入されています。その国にちょっと出かけた気分になれるので、どうぞ忘れずに。
美術館のメインゲートは砂丘に近い道路側ですが、それ以外に後ほど紹介する「砂丘センター見晴らしの丘」側にも出入口があります。
<砂の美術館の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
電話番号:0857-20-2231

美味しい鳥取も満喫しよう!

写真:万葉 りえ

鳥取砂丘へは車で行く方が多いと思います。その場合、多くの方が鳥取市の中心部から県道湯山・鳥取線を利用します。「鳥取砂丘入口」という信号から北側に進めば、すぐに道路の右手に観光関係の店が並びだします。
買い物や飲食をする場合は、「砂丘商店街」とも呼ばれているこちらの店々の駐車場を利用してもよいでしょう。ただし観光バスの駐車スペースもあるので注意してください。
それらの店と道路を挟んで反対側にあるのが、ご覧の「鳥取砂丘パークサービスセンター」です。300台近く駐車でき、鳥取砂丘に一番近い駐車場になります。

写真:万葉 りえ

それでも駐車スペースが見つからない。もしくは観光シーズンで混雑が予想されるときなら、レストランやお土産品が揃う「砂丘センター 見晴らしの丘」の駐車場もおすすめです。
こちらは先に紹介した「鳥取砂丘入口」の信号を直進し、すぐに見えてくる坂を上がります。砂丘から遠くなるのでは…と思われるかもしれませんが、砂丘センター見晴らしの丘にはリフト乗り場があり、上からの眺めを楽しみながら砂丘へ行くことができます。
リフトに乗ったり砂の美術館に行くのを考えて、初めからここを目指すのもアリ。展望台もあります。
<砂丘センターの基本情報>
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2083
電話番号:0857-22-2111
駐車場:乗用車200台

写真:万葉 りえ

最後に、美味しい鳥取も紹介しておきましょう。鳥取市内は蕎麦の名店が多いことで知られています。写真は「砂丘会館」のお食事処の蕎麦になります。この土地ならではの魚介が乗っている海鮮丼もおすすめです。
また砂丘センターも、食事、お土産品とも充実した施設です。藩主が民の健康を心配して考えたという「とうふちくわ」。こちらも、鳥取ならではの品としてお土産に加えてみませんか。
<砂丘会館の基本情報>
住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164
電話番号:0857-22-6835
駐車場:乗用車150台

海も、山も、自然豊かな鳥取を楽しもう

さらに、鳥取といえば「梨」! ソフトクリームやケーキなど梨を使ったものはもちろん、季節になれば梨狩りができる農園が砂丘から近い場所にもあります。
また賀露(かろ)港にある「鳥取港海鮮市場かろいち」では、前浜の獲れたてが並ぶだけでなく、市場内の食事処で地魚料理を味わえます。
エリアを少し広げれば、人気の高い大山や、温泉などもおすすめの鳥取県。ぜひ時間をたっぷりとって、雄大な自然につつまれに訪れてください。
※GWなどさらに駐車場の混雑が予想される期間は、仮駐車場から砂丘近くまでバスでピストン輸送を行う場合もあります。
2023年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
砂丘の魅力まるわかり!「鳥取砂丘ビジターセンター」は見学の一番に
https://www.travel.co.jp/guide/article/46207/
砂の美術館(外部リンク)
http://www.sand-museum.jp/

【トラベルjp・ナビゲーター】
万葉 りえ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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