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ブタの頭!?古都・慶州の台所「城東市場」でお買い物

2022-10-29

韓国・慶尚北道に位置する「慶州(キョンジュ)」といえば、古代朝鮮に君臨した新羅の首都であった街。そんな古都・慶州にはいまなお在来市場が残っており、慶州っ子の日々の暮らしを支えています。市場には韓国の伝統文化、食文化を象徴するものがたくさん並べられており、何とブタの頭まで売られています!今回は慶州を代表する「城東市場」をとりあげ、日本ではもはや珍しい存在となった在来市場の魅力をご紹介しましょう。

慶州を代表する「城東市場」

写真:乾口 達司

スーパーマーケットの進出によって姿を消していった日本の在来市場に比べて、韓国ではどの街にも在来市場があり、いまなお地元民に大いに利用されています。慶州の「城東市場(ソンドンシジャン)」もそんな在来市場の一つ。旧市街地の中心地に位置する「中央市場」と並び、慶州を代表する在来市場です。
城東市場は、その名のとおり、慶州の旧市街地の東方に位置しており、慶州駅の目の前に広がっています。路線バスの通り道でもあり、アクセスはきわめて快適です。

写真:乾口 達司

市場に面した路上にもたくさんのお店が並んでいます。
写真は手袋屋さん。手袋があり得ないほど山盛りになっています。手袋をお求めの際は、その山をかき分けて探さないといけませんね。

写真:乾口 達司

市場のなかはアーケードになっており、雨の日も傘をささずに歩くことができます。そのなかを狭い路地が縦横無尽に張りめぐらされており、両脇には小さな店舗が数珠つなぎに並んでいます。
お店を覗きながら散策するだけでも充分楽しいですよ。

びっくり仰天!ブタの頭や野菜類

写真:乾口 達司

とりわけ、城東市場では、食材が豊富に取り揃えられている点に特色があります。
たとえば、こちらのお店は照明の色がなんとも妖しげですが、れっきとしたお肉屋さん。吊り下げられた大きなお肉の塊が何とも食欲をそそるではないですか!

写真:乾口 達司

別のお店に目をやると、そこにはブタの頭!茹であがったばかりのようで、頭から湯気を発しています。
日本人にとっては驚くべき光景でしょうが、韓国にはお祓い事やお祝い事の際にブタの頭を飾る習慣があり、市場ではしばしばブタの頭が売られています。ブタの頭を見て、韓国にやってきた!ということを実感するのではないでしょうか。

写真:乾口 達司

もちろん、野菜類も山積み!
たとえば、こちらはかぼちゃの山。好きなだけ持っていけ!といわんばかりの光景ですが、この無造作に置かれている様子が何とも素朴で、微笑ましいですね。

内陸部なのになぜ!?意外と豊富な海産物

写真:乾口 達司

城東市場は、海産物も豊富。こちらのお店では天井からタコが吊りさげられていますが、こんな陳列方法、日本では滅多にお目にかかれません。

写真:乾口 達司

カレイの左側に並べられているのは、韓国で「カルチ」と呼ばれているタチウオ。韓国では昔からよく食べられている人気のお魚です。

写真:乾口 達司

生け簀のなかでは、ドジョウの大群が暴れまわっています。もちろん、売り物です。地元のみなさんは新鮮なドジョウを生きたまま持ち帰り、お家で調理をするのでしょう。羨ましいですね。
地図をご覧になるとおわかりのように、慶州は決して海に面した街ではありません。三方を山で囲まれた内陸部に位置しています。そんな地理的条件を念頭に置いて市場をめぐると、海産物が思いのほか豊かであることに驚きますよ。

ビュッフェスタイルが嬉しい!食堂コーナー

写真:乾口 達司

城東市場のもう一つの魅力は、市場のなかで食事もいただけること。
写真は市場の一角にある食堂を撮影したものですが、市場をめぐってお腹をすかせた身には、嬉しい限りです。

写真:乾口 達司

しかも、ビュッフェスタイルで食事がいただけます。
食堂内にはカウンターや簡易のテーブル、椅子を設置しただけの小さなお店がいくつかあり、いずれもカウンターには「バンチャン」と呼ばれるおかずが並べられています。席につくと、ご飯とスープと取り皿が出されます。後は目の前に並んだバンチャンをお皿にとるだけ。ビュッフェスタイルなので、食べ放題!いくら食べてもお値段は変わりません。これで日本円にして600円から700円程度なのですから、お得です!
バンチャンの種類は、定番であるキムチ類から海産物、野菜類まで実にさまざま。お店によっては、沢ガニを甘辛く味付けした「ケジャン」のような珍しいものもあり、ついついお代わりをしてしまいがちです。
もちろん、食べ残しはご法度。お皿にとったぶんは責任をもっていただきましょう。

写真:乾口 達司

食堂で食べなくても、市場のなかにはさまざまなものが売られています。こちらのお店のように、トッポッキを辛く煮込んだものやチャプチェ、キンパプなどを売るお店もたくさんあるので、買い求めてみてはいかがでしょうか。
城東市場がいかに慶州の台所であるか、おわかりいただけたでしょうか。もちろん、日本へのお土産に適した食材も、スーパーや空港のショッピングコーナーよりも安く手に入るので、慶州を訪れたときはぜひ、城東市場に足を運んでみてください。

城東市場の基本情報

住所:大韓民国慶尚北道慶州市城東洞
アクセス:新慶州駅より車で約15分
2022年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
城東市場-プサンナビ(外部リンク)
https://www.pusannavi.com/shop/2139/

【トラベルjp・ナビゲーター】
乾口 達司

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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