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守護星を見つけてお参りを!大阪府交野市「星田妙見宮」

2022-12-09

大阪に「星のまち」と呼ばれる地域があること、ご存知ですか?古代、その地には北斗七星が落ちてきたとされており、落下したところは現代にいたるまで、代々、聖地として崇められています。交野市の「星田妙見宮(ほしだみょうけんぐう)」です。星田妙見宮では北斗七星の落下にちなみ、自分の「守護星」を見つけてお参りするという珍しい習俗も伝えられています。今回は星田妙見宮の魅力をご紹介しましょう。

北斗七星が落下!?交野市の「星田妙見宮」

写真:乾口 達司

星田妙見宮は、大阪府交野市の星田地区に鎮座する神社。その創建は平安時代にさかのぼります。
社伝によると、その創建は次のとおり。平安時代前期の弘仁年間、弘法大師・空海が当地にほど近い獅子窟寺の岩屋で修業をしていました。空海が秘法をとなえると「七曜の星」(北斗七星)が天上から地上に落下。「星」は3つに分かれ、そのうちの一つが当地に落ちました。それにちなんで社が建てられ、以来、「星田妙見宮」の名で大勢の人の崇敬を集めています。
星田妙見宮は神仏習合の社として近郷近在に知られており、中世の神名帳では「小松神社」とも呼ばれていました。その由緒来歴にちなみ、近世以降は七夕信仰の聖地ともなり、現在でも夏になると、七夕にちなんだ祭礼がとりおこなわれています。

写真:乾口 達司

写真は境内にある「登竜の滝」。滝の周辺は岩肌をけずったすり鉢状の地形となっており、「七曜の星」はここに落下したといわれています。
もちろん、落下してきた「七曜の星」は、実際には北斗七星ではありません。現在では、大気圏で燃え尽きることなく、地上に落ちてきた隕石の類ではなかったかと考えられています。

御神体の「織女石」

写真:乾口 達司

境内の奥、妙見山の頂上付近には拝殿が設けられています。しかし、星田妙見宮には、本来、拝殿の奥にあるはずの本殿がありません。本殿を有していないということ。その点に星田妙見宮の特徴があります。
本殿になり代わり、拝殿の奥に鎮座しているのが「織女石(たなばたせき)」。石そのものを御神体としてをまつっていることからは、星田妙見宮が古代の磐座信仰の名残りをとどめている社であることがうかがえます。

写真:乾口 達司

その織女石は、写真のような巨石です。妙見山の山頂付近には、こういった巨石が複数存在し、信仰の対象となっています。

写真:乾口 達司

拝殿付近からは、北摂地域に対する眺望がひらけています。ということは、かつては下界からも山頂に屹立する巨大な織女石がのぞめたはず。妙見山の頂上にそびえる巨石に神が宿っているかのような錯覚をおぼるのも、無理はないでしょう。

自分の「守護星」を教えてくれる案内板

写真:乾口 達司

「七曜の星」が落ちてきたという由緒来歴にちなみ、星田妙見宮ではみずからの「守護星」にお参りするという世にも珍しい習俗が伝えられています。
しかし、守護星?そういわれても、ぴんとこない方が大半でしょう。星田妙見宮では、各人の守護星を「本命星(ほんみょうじょう)」と「元辰星(がんじんじょう)」の二つに分け、その組み合わせによって、守護星を確定しています。
本命星は寿命をつかさどる星であり、生まれた年によって決まります。一方、元辰星は性別によって決まります。境内にはご覧の案内板も設置されているため、そちらを参考にして、ご自身の守護星を見つけましょう。
たとえば、平成7年生まれの方だと、案内板にあるように、本命星は「巨門星」となります。元辰星の方は、男性の場合は「廉景星」、女性の場合は「破軍星」となります。ご自身の守護星、おわかりになりますか?

写真:乾口 達司

案内版の横には境内図も掲示されており、それぞれの守護星をまつる位置が表示されています。ご自身の守護星がわかれば、あとはそちらへおもむいてお参りするのみ。写真の案内板どおりに、該当する礼拝所に足を運びましょう。

写真:乾口 達司

なお、境内は急な石段が連続しているため、足元に注意してめぐりましょう。

境内に点在する守護星の礼拝所

写真:乾口 達司

一例として、先ほど紹介した「巨門星」の礼拝所を探してみましょう。
案内板の指示どおりに石段を登っていくと、絵馬堂と呼ぼれている建物が現れます。その絵馬堂の前面右手に注目してください。「巨門星」と記された立て札と石造りの台座、そして、その上に置かれた仏像をご覧いただけるでしょう。これが「巨門星」の礼拝所です。

写真:乾口 達司

台座には「巨門星」の真言も刻まれています。「巨門星」の真言は「オン クロダラタ ウン」。守護星により、真言の文言は異なります。お参りに際しては、こちらの真言をとなえましょう。

写真:乾口 達司

写真は「貧狼星」の礼拝所。それぞれの守護星をまつった礼拝所は同じ形態で境内各所にあるため、見落とすことはないでしょう。
もちろん、見つけられないときは、社務所にいらっしゃる神職の方に訊ねてみましょう。丁寧に教えてくださいますよ。

守護星にちなんだ授与品

写真:乾口 達司

社務所は拝殿の下にあります。授与品はこちらでいただきましょう。

写真:乾口 達司

たとえば、写真は守護星ごとに分けられた星占い。守護星めぐりの記念にお求めになってみてはいかがでしょうか。

写真:乾口 達司

ほかにも、写真のような霊符もあります。
なお、星田妙見宮ならではの霊符として名高いのは「太上神仙鎮宅七十二霊符」。一般的なものよりもかなり大きな霊符で、そのぶん、霊力が強いとされています。関心のある方はぜひお求めください。
星田妙見宮がいかに魅力的なところであるか、おわかりいただけたでしょうか。古代に「七曜の星」が落ちてきたところであるという神秘的な逸話、それにもとづく守護星めぐりなど、さまざまな魅力を有するところゆえ、この機会に星田妙見宮にぜひお参りしてください。

星田妙見宮の基本情報

住所:大阪府交野市星田9丁目60-1
電話番号:072-891-2003
アクセス:JR学研都市線「星田駅」より徒歩約20分
2022年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
星田妙見宮(外部リンク)
https://www.hoshida-myoken.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
乾口 達司

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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