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世界遺産の街最大の観光スポット「プラハ城」で見逃せないのはここ!

2022-12-29

街の中心をヴルタヴァ川が悠々と流れる世界遺産の街プラハ。チェコ共和国の首都であるこの街を丘の上から堂々たる姿で見下ろしているのがプラハ城です。
ヴルタヴァ川の西側にある小高い丘フラッチャーに聳えるプラハ城は、ボヘミア王国全盛期の14世紀からその存在が認められていました。城内は広く、見所がギュッと詰まっており、いくら時間あっても足りないほど!効率よくまわれるよう見逃せないスポットをご紹介します。

プラハ城

写真:Hiroko Oji

プラハ最大の見所といっても過言ではないプラハ城は、ヴルタヴァ川の西側にあるフラッチャニーという丘の上に堂々とその姿を現しています。
歴代の王の居城となってきたプラハ城は、9世紀半ばにその土台が建築し始められ、幾多の変遷を経た後、現在の姿に落ち着いたのが14世紀のカレル4世の時代でした。堅固な城壁に囲まれた広大な敷地の中に、大聖堂や教会、旧王宮、修道院などの建物があり、博物館や美術館もあって見所満載です。

写真:Hiroko Oji

城内へは西端のフラッチャニー広場に面した門(写真)、もしくは東端の旧登城道の黒塔から出入りします。

聖ヴィート大聖堂

写真:Hiroko Oji

プラハ城内で最大の見所となるのが、この聖ヴィート大聖堂。カメラに納めきれないほどの堂々たる外観に圧倒されるばかり。あまりにも大きすぎて、観る角度によって(聖堂正面の「西ファサード」、第3中庭から見る「南ファサード」、聖イジー広場から見る「聖堂の後陣部分」のそれぞれ3か所)まるで違う建物かのようにも思えてしまいます。
この聖ヴィート大聖堂は、930年建造のロトンダからその歴史が始まり、14世紀のカレル4世の時代に改築工事が進められ今の姿に至っています。

写真:Hiroko Oji

ゴシック様式の大聖堂内は、奥行き124メートル、幅60メートル、高さ33メートルもあり、豊かな装飾の祭壇と色とりどりのステンドグラスがズラリと並ぶ様は荘厳で華麗でうっとりするばかり。ドイツ人の建築家ペーター・パーラーによって設計されたアーチ状の天井にはリブと呼ばれる網状の模様が張り巡らされ、数字以上の高さを感じさせます。
主祭壇の裏側にあるのが、優雅な天蓋の下に置かれた聖ヤン・ネポムツキーの墓碑。1729年に聖人に列せられた人物で、墓碑には約2トンもの純銀が使われており、繊細な彫刻で覆われています。他にも「ヴァーツラフ1世の王冠」や「キリストの聖遺物」など、国の重要な宝物も収められています。

写真:Hiroko Oji

数々のステンドグラスはまるで万華鏡の様なバラ窓をはじめ、どれをとってみても目を奪われるほどの美しいもの。中でも左側の入口から見て3番目に飾られているムハの作品「聖キリルと聖メトディウス」(写真)は人気の的。チェコ芸術の最高傑作と言われており、中央の聖ヴァーツラフはムハの息子がモデルになっています。

旧王宮

写真:Hiroko Oji

次に入りたいのが聖ヴィート大聖堂斜め向かいにある旧王宮です。
旧王宮は9世紀〜10世紀にかけて建築され、そのほとんどが木材を材料にして建てられた建物です。12世紀にソビェスラフ王によって初めて王宮として使用され、14世紀の半ばにはカール4世によって拡張され、その後16世紀まで歴代王宮として使用されてきました。

写真:Hiroko Oji

長さ62メートル、幅16メートル、高さ13メートルの大きさをほこる旧王宮最大の部屋がヴラディスラフホール。完成した16世紀当時はヨーロッパで最大の部屋だったといいます。このホールには柱が1本もなく、幾何学状に連なるアーチの天井が大きな空間を支えており、16世紀初頭の建築技術としてはかなり優れたものでした。
このホールでは馬に乗った騎士たちが室内競技を行ったり、戴冠式など国家的行事、さらには1934年からは大統領選挙も行われています。

写真:Hiroko Oji

ホールの他にも、玉座を中心に貴族の席が並ぶ王室の国会議場や土地台帳などを保管した新国事録の間も見学できます。
レプリカですが、かつて戴冠式で使われてきた王冠とその左右には王笏と宝珠の展示も見られますので、お見逃しないように。

聖イジー教会

写真:Hiroko Oji

旧王宮を出てくると、聖ヴィート大聖堂の背後にある聖イジー広場が目の前。城内ほぼ中央に位置するこの広場に面しているのが、聖イジー教会です。プラハで2番目に古い教会で、920年に木造建築で建てられ、973年に拡張と改修が行われ、ベネディクト会系の「聖イジー修道院」が追加されました。が、1142年の大規模火災によって大きな被害を受けた後石造りで再建され、現在のロマネスク様式の建物に改修されました。
聖イジー教会はチェコの中で「最も美しいロマネスク建築」のひとつに数えられています。

写真:Hiroko Oji

教会の内部には、後陣に描かれたフレスコ画や手前のバロック調のカーブを描いた階段、1722年に造られた聖ヤン・ネポムツキ―の礼拝堂など多くの見どころがあります。
階段の手前右側に置かれているのは、ヴラジスラフ1世の肖像画が描かれた棺です。ヴラジスラフ1世は「聖ルドミラ」の遺骸を納めるために、この聖イジー教会を建造させたのですが、自らの遺骸も納める結果になっています。

写真:Hiroko Oji

右横にある聖ルドミラ礼拝堂も見逃せません。ここにはヴァーツラフ1世の祖母でありチェコ最初の殉教者であるルドミラの生涯を描いたフレスコ画が壁面に描かれています。
階段下の地下クリプトには礼拝室があり、プシェミスル家歴代王や聖イジー教会の隣に修道院を建てた女性ムラダが埋葬されています。

黄金小路

写真:Hiroko Oji

聖イジー教会のさらに奥に進むと、色とりどりの可愛らしいお家の並ぶ通りがあります。ここが「黄金小路」。かつて一角に錬金術師たちが住んでいたことからこう呼ばれるようになりました。多くの家には土産物屋が入り、カフカ(※)の住んだ家もそのうちのひとつ。
No.22という水色のお家がそうで、1916年〜1917年にかけてこの場所で執筆活動を行っていました。中ではカフカの写真の入ったグッズや書籍、お土産物が並んでいます。
※1883年プラハのユダヤ人家庭に生まれ、法律を学んだのち保険局に勤めながら作品を執筆したドイツ語作家。20世紀の文学を代表する作家と評価されています。

写真:Hiroko Oji

当時の生活を再現して見られるようにしている家も何軒もあり、2階への階段を上ると、長い廊下になっており、鎧兜や槍などの武器がズラリと並ぶ拷問器具博物館になっています。

写真:Hiroko Oji

黄金小路を抜けて石段を下りて外へ出ると、中世の牢獄として使われていたダリポルカがあります。地下への階段を下りると当時の拷問部屋が残り、拷問具の数々が展示されています。
ここでご紹介した他にも、厩舎を改装した王宮美術館、軍事資料を公開している火薬塔、ヨーロッパの名画が並ぶロブコヴィツ宮殿、ルネッサンス様式のロジュンベルク宮殿、緑に囲まれたカレル庭園など見どころはどっさり!丸一日いても飽きることなく過ごせます。ぜひ、余裕のあるスケジュールを組んで訪れてくださいね。

プラハ城の基本情報

住所:Prazsky Hrad, Prague
電話番号:+420-224-373-368
営業時間:6:00〜22:00
有料施設見学:4月〜10月 9:00〜17:00、11月〜3月 9:00〜16:00
アクセス:地下鉄A線もしくはトラム2・20・22番などのMALOSTRANSKA駅から徒歩10分
2022年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
プラハ城公式サイト(外部リンク)
https://web.archive.org/web/20150210105516/http://www.hrad.cz/en/prazsky_hrad/navsteva_hradu.shtml
チェコ政府観光局(外部リンク)
https://www.visitczechrepublic.com/ja-JP?_ga=2.12862129.700372842.1657320903-259827784.1657320902
プラハ城(外部リンク)
https://www.hrad.cz/en/prague-castle-for-visitors

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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