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プラハ「ストラホフ修道院」見事な後期バロック装飾の図書館

2023-01-13

「世界一美しい」とうたわれる図書館は、オーストリアやポルトガル、スペインなどにも存在しますが、ここプラハにもひっそり佇んでいます。その名も「ストラホフ修道院」!プラハ城からも近く、ペトシーン公園の麓に位置しています。
敷地内に複数の教会や修道院があり、修道院の建物内にあるのが美しいフレスコ画で人気を誇る図書館!蔵書の数々だけでなく見事な室内装飾に目を奪われます。敷地内からの眺望も楽しめます。

ストラホフ修道院

写真:Hiroko Oji

フラッチャニ地区にあるプラハ観光の目玉「プラハ城」から徒歩10分ほど、ペトシーン公園の麓に位置するのが「ストラホフ修道院」です。
修道院は、修道士がキリスト教の教えを実践し、規律を守って「祈りと労働」を主とした集団生活する場所。12世紀に創建されたストラホフ修道院の敷地内には、聖ロハ教会や聖母マリア昇天教会といったいくつかの教会や修道院が集まり、敷地の端っこからはプラハ市内を一望できる展望所があります。

写真:Hiroko Oji

入り口はトラムも走るドラバチョフ通りに面した側のこの門です。入り口左手前にはストラホフ醸造所もありレストラン併設となっていて、修道院醸造の地ビールが味わえます。

写真:Hiroko Oji

入り口入って左にある聖ロハ教会の建物内でチケットを購入し、さらに奥にある聖母マリア昇天教会の右にあるこの建物へ入りましょう。ここが図書館のある修道院となります。

多方面にわたる廊下の展示

写真:Hiroko Oji

建物内の階段を上がるとこの長い廊下があります。二つの図書館「哲学の間」「神学の間」を繫いでいて、民族文学博物館として様々な展示が見られます。
廊下の一番奥のフレスコ画はだまし絵となっていて、平面なのにまるで奥まで続くかのような錯覚を与えます。

写真:Hiroko Oji

廊下に並ぶキャビネット内には古い書籍や当時としては珍しかった海洋生物の化石や剥製、帆船の模型や大砲・武具など、様々なコレクションが展示されています。古書の開かれたページにある文字は読めなくても、カラフルなイラストが描かれていて結構楽しめますよ。

写真:Hiroko Oji

豪華な装丁の分厚い本にも目が惹きつけられます。

見事な天井のフレスコ画!「哲学の間」

写真:Hiroko Oji

では手前の図書館からのぞいてみましょう。こちらが「哲学の間」です。
哲学の間にあるのは温かみのある木と縁を飾る金の装飾が施された書棚。それが天井まで届くばかりの大きなもので、主に天文学、数学、歴史、言語学などについての本の数々がビッシリ所蔵されています。
それよりも(といっては失礼かもしれませんが)まず目に飛び込んでくるのがうっとりするような天井いっぱいに描かれたフレスコ画です。

写真:Hiroko Oji

天井に描かれているのは聖書をテーマにしたもの。「人類の知的進歩」を表していて、科学と宗教の発展や相互の影響など知識の探求を描写したものです。

写真:Hiroko Oji

奥の方までズラリと書棚が並びますが、入り口から奥には入れませんので遠くから眺めるだけで我慢我慢。

素晴らしいスタッコ装飾の「神学の間」

写真:Hiroko Oji

こちらは奥の「神学の間」。少し広めの空間で、16世紀頃に整備された図書館です。
ここで注目すべき一つは右端にある聖ヨハネ像。これも「本のコレクション」の一部として存在しており、彼の手に小さな手提げかばんのように見える「本」が握られています。これは「ガードルブック」と呼ばれ、聖職者や修道士達が持ち歩いていた小さな携帯用の本なのです。
書棚の上部に施された金色の木彫り装飾は、この図書館の特徴であるバロック様式を象徴したものです。

写真:Hiroko Oji

天井の全面を埋め尽くすように飾る美しいスタッコ細工にも目が釘付け!となること間違いありません。

写真:Hiroko Oji

床には地球儀や天球儀がいくつも置かれています。

付属教会も見応えあり!

写真:Hiroko Oji

図書館を出て右にあるのが付属の聖母マリア昇天教会。こちらもお見逃しなきように!
この教会は縦身廊と2つの角柱の塔を備えた3身廊のロマネスク様式の大聖堂として建てられました。後の1258年の火災の後、ゴシック様式で再建され、平らな木製の天井は金庫室に置き換えられ、聖ヴォルシラ礼拝堂が北側の身廊に追加され、17世紀初頭にはルネッサンス様式での修理と再建が始まりました。が、1742年、フランスのプラハ爆撃で大聖堂が再び損傷を受けた後の修復により、今日の大聖堂の外観が生まれました。

写真:Hiroko Oji

現在の教会の主身廊の長さは63メートル、幅10メートル、高さ16メートル。主身廊と側面の祭壇を隔てる柱のそばにある10の祭壇はキリスト降誕に捧げられたものです。たくさんの祭壇の上に続く壁面や天井に施されたスタッコ細工の装飾やフレスコ画も見事なものです。

写真:Hiroko Oji

こちらの教会も奥まで進めず入り口から眺めるだけですが、ネポムクの聖ヨハネ、聖マグダラのマリア、聖パウロの回心、聖マーティン、聖アン、聖アウグスティヌスなどの祭壇を見ることができます。
旧市街からもカレル橋を渡って徒歩圏内にあるこの修道院図書館には、入り口の門前まで行けるトラムでもアクセス可能。プラハ城訪問したら徒歩10分ほどのロケーションですので、お時間に余裕を持たせて、ぜひ足をお運びくださいね。

ストラホフ修道院の基本情報

住所:Strahovske nadvori 132/1, 118 00 Praha 1-Hradcany,
電話番号:+420-233-107-710
営業時間:9時〜12時、13時〜17時(無休ですが12月24日・25日は休み)
アクセス:プラハ城から徒歩10分もしくはトラム22番か23番「Pohorelec」下車
2023年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ストラホフ修道院(外部リンク)
https://www.strahovskyklaster.cz/strahovska-knihovna

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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