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<子宮の腫瘍が飛び出した>「ドボンッ」トイレで出産!?異常と気付いても止めるすべはなく

2023-03-09

これまでずっと生理不順や不正出血に悩まされ、中用量ピルでの治療を続けてきたひぽぽさん。しかし、時には大量に出血してしまうことも。2018年6月某日、夜から明朝にかけて大きな血の塊が次々と出て止まらなくなってしまい、貧血になり床に倒れてしまいます。その後、気づいた夫によって病院に担ぎ込まれたのですが……!?

5年ぶりの悪夢〜倒れた当日の話〜

6年前の妊娠中のある日、大量出血して流産が確定し、胎児をおなかの外に出すことになったひぽぽさん。もともと子宮内にできていた子宮筋腫が予想以上に大きくなっていて、腟からの処置ができなかったため、開腹手術を受けることになりました。その際、9cmほどの子宮筋腫を1つ、さらに、3〜6cmの子宮筋腫を6つほど摘出。

手術後は中用量ピルを服用して生理を正常化させる治療を続けていたのですが、それでも生理不順や不正出血、時には大量出血がひぽぽさんを襲います。手術から1年後の夏には、大量出血で貧血を起こし熱中症による脱水症状も重なり、救急車で搬送される事態に。

ーー同居している家族に、もう迷惑はかけたくない……!

そんな想いで、持病であるSLE(全身性エリテマトーデス:全身に炎症などの症状が現れる自己免疫疾患)やリウマチ、さらには不正出血の治療を続けるひぽぽさん。

しかし数年後、ひぽぽさんは再び自宅で大量出血を起こしてしまいーー。

※マンガ内では『中容量ピル』と表記されていますが、『中用量ピル』が正しい表記となります。

「ドボンッ」トイレで出産!?異常と気付いても止めるすべはなく #子宮の腫瘍が飛び出した 1

中用量ピルの1種「プラノバール」にはエストロゲンが多く含まれており、子宮内膜が厚くなるのを防ぐ作用があります。頻発月経や稀発月経、月経過多、不正出血、子宮内膜症の治療などに用いられる薬です。

数年前には、エストロゲンが入っていない黄体ホルモンだけのピル(ヒスロンやデュファストン)を服用していたひぽぽさんでしたが、生理時の大量出血にはあまり改善が見られなかったため、エストロゲンが含まれていて経血量の軽減効果が期待できるプラノバールを飲むことになったそうです。

「ドボンッ」トイレで出産!?異常と気付いても止めるすべはなく #子宮の腫瘍が飛び出した 1

生理になると出血があるのはもちろん、生理日以外にも不正出血が度々起こるため、1年のうち半分以上は出血に悩まされているひぽぽさん。それだけの出血があると貧血でフラフラしてしまうことも多く、病院で鉄剤を処方してもらうこともあったそうです。

ーー今は中用量ピルでどうにか耐えているけど、ゆくゆくはミレーナや子宮全摘を検討してもいいのかもしれない……。

6年前の流産を経て、妊娠出産する未来を描けなくなったひぽぽさんは、ミレーナや子宮全摘の選択肢も視野に入れます。しかし、その覚悟がなかなかできないまま、中用量ピルでの治療をしばらく続けていました。

そんなある日のことです。

「ドボンッ」トイレで出産!?異常と気付いても止めるすべはなく #子宮の腫瘍が飛び出した 1
「ドボンッ」トイレで出産!?異常と気付いても止めるすべはなく #子宮の腫瘍が飛び出した 1

ーー5年前と同じだ……こんなに出血してたらまた倒れる……

そう予感していたとおり、早朝にトイレから出るなり貧血と出血性ショックで意識がもうろうとし、一度壁に頭を打ちつけたのち、床に倒れて動けなくなってしまったひぽぽさん。

「ゴンッ!」という大きな音を聞きつけた夫が異常に気付き、

「病院やな? 近所のじゃなくて、ずっと通ってる西区の大きい病院に連絡入れるで?」

と冷静に声をかけてくれました。

ーー週はじめの月曜日で夫も忙しいのに、会社を休ませるなんて……また家族に迷惑をかけてしまった……

夫への申し訳なさでいっぱいで、ひぽぽさんは涙が溢れて止まりません。

それでも今は病院で診てもらうしかなく、2人は車に乗り込み、高速で1時間ほどかかる総合病院を目指すことになりました。

「手のひらいっぱいのカエル大の血の塊を1晩で20匹くらい産んだ」との記述どおり、このときは相当な出血量だったようです。中用量ピルで治療しているとはいえ、医師から言われているように、ひぽぽさんはもともと子宮内膜が厚い体質で、生理時も不正出血時も必然的に出血量が多くなってしまうのだとか。

しかし、これだけの出血量となると体質だけが原因ではなさそうですよね。6年前の開腹手術時に子宮筋腫をいくつか摘出したとのことですが、それが再発した可能性も考えられます。貧血の症状も出ていますし、今は一刻も早く病院で検査を受け、原因を突き止めることが大切ですね。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/助産師 松田玲子

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