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奈良・しだれ桜3選!「高見の郷」「又兵衛桜」「宝蔵寺」の桜

2023-03-20

奈良県には吉野山を筆頭に、素晴らしい桜が観られるスポットが多数あります。そのなかでも「高見の郷」「又兵衛桜」「宝蔵寺」の桜は、奈良を代表するしだれ桜の名所です。秘境感ただよう天空のしだれ桜から、全国にその名を知られる樹齢数百年のしだれ桜を訪れてみませんか?

「天空の庭 高見の郷」は山肌を埋め尽くすしだれ桜の名所

写真:モノホシ ダン

奈良県東吉野村にある「天空の庭 高見の郷」は、スギやヒノキに囲まれた標高650mの山間に、約1000本のしだれ桜が咲く天空の花園です。
この地で林業を営んでいたオーナーの島崎さん親子が「大自然の中にしだれ桜の庭園を造りたい」という想いから、しだれ桜の優良株を集めて、2004年(平成16年)に誕生した比較的新しいお花見スポットです。
しかしながら景観の素晴らしさが評判を呼び、今では、全国から花見客が訪れるという県内でも有数の桜スポットになっています。

写真:モノホシ ダン

2023年(令和5年)からは、入園時の受付場所が変更になります。徒歩で約600mの坂道を登って入園される方は、従来通りの旧受付からですが、各駐車場からの無料送迎バスを利用して入園される方は「新受付」へお越しください。
新受付で入園チケットを購入後、園内を循環している5人乗りの乗用カートに乗車し「展望台入口」で降車します。そこから急な階段を約10分登ると「千年の丘展望台」です。
展望台入口に降りてきたら、再度、乗用カートに乗車し、茶店やトイレのある「天空の庭」に向かいましょう。なお、天空の庭へは、カート道路と並行する遊歩道を歩いて行くこともできます。

写真:モノホシ ダン

園内には、ピンクのしだれ桜のほかに、黄色いレンギョウや白いユキヤナギも植えられていてとても色鮮やかです。

桜に覆われた「天空茶屋」で美味しいスイーツをいただこう

写真:モノホシ ダン

高見の郷の絶景スポットである「千年の丘展望台」からは、濃淡のピンク色に染まるしだれ桜を一望できます。晴れの日もいいですが、雲天の霞がたなびくときには、まるで天空の桜園にいるような幻想的な光景が広がります。

写真:モノホシ ダン

千年の丘展望台で絶景を満喫したら、乗用カートに乗って「天空の庭」に行ってみましょう。ここは、周囲をしだれ桜に囲まれた広場になっていて、軽食がいただける「天空茶屋」が営業しています。

写真:モノホシ ダン

天空茶屋でおすすめのスイーツが「プレミアム高見ロール」。ふわふわのスポンジに、桜クリームがたっぷりと入ったロールケーキでとても美味しい。名物の桜茶や高見の郷ブレンドのホットコーヒーなどとセットで組み合わせることもできます。
復路は、天空の庭のりばから再度、乗用カートに乗って新受付に戻り、無料シャトルバスで各駐車場へと帰りましょう。
<天空の庭 高見の郷の基本情報>
住所:奈良県吉野郡東吉野村杉谷298-1
電話番号:0744-43-7272(高見の郷事務局)
営業時間:9:00〜17:00(受付16:30まで)
オープン期間:4月1日〜4月下旬(※桜の開花状況により終了日は変動します)
入園料金:大人1000円 小人500円(小学生未満無料)
アクセス:近鉄大阪線「榛原駅」からタクシーで約40分(片道約7000円)
車利用の場合は、名阪国道「針IC」から約60分 無料駐車場利用(約600台)

戦国武将・後藤又兵衛ゆかりの「又兵衛桜」

写真:モノホシ ダン

奈良県宇陀市にある「又兵衛桜」は、スケールが大きく全国トップレベルの人気を誇るしだれ桜です。
2000年(平成12年)には、大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニング映像で使用されたことからさらに有名になりました。
樹高約13m、幹周約3mの迫力ある姿で、樹齢約300年ともいわれている古桜です。正式名称は「本郷の瀧桜」といい、文字通り下から眺めると、滝のように花が降り注いでくるかのようです。

写真:モノホシ ダン

「又兵衛桜」という名前の由来は、大坂夏の陣で活躍した戦国武将・後藤又兵衛(ごとうまたべえ)が、この地に落ち延びて一生を終えた屋敷跡に立っているという伝説によります。確かに又兵衛桜を近くで眺めると、まるで古武士のような風格が感じられるでしょう。

写真:モノホシ ダン

又兵衛桜の周りには、桃の花や白木蓮(はくもくれん)が咲き誇り、美しさを一層引き立てています。桜の周囲も石垣などでしっかりと整備されていて、観光資源としても大事にされているのが良く分かります。シーズンには数万人の観光客で賑わうのも頷けます。
<又兵衛桜(本郷の瀧桜)の基本情報>
住所:奈良県宇陀市大宇陀本郷348
電話番号:0745-83-2251(宇陀市大宇陀地域事務所)
桜維持保護協力金:100円
アクセス:近鉄大阪線「榛原駅」下車、奈良交通大宇陀行き「大宇陀高校前」バス停下車、徒歩約20分。
車利用の場合は、近隣有料駐車場利用

「宝蔵寺のしだれ桜」は県内最大のエドヒガンのしだれ桜

写真:モノホシ ダン

高見の郷と同じく奈良県東吉野村にある「宝蔵寺のしだれ桜」は、エドヒガンのしだれ桜としては県内で最大の桜で、村指定の天然記念物にもなっています。樹高約10m、幹周約3.6mで樹齢は約430年です。

写真:モノホシ ダン

宝蔵寺のしだれ桜は、主幹に大きな空洞があり、かなり傷んでいるのが分かります。そのため数本の支柱に支えられ何とか立っているような状態ですが、かえってその姿が気の遠くなるような歳月を越えてきた古木ならではの味わいを感じさせます。
ちなみに、豊臣秀吉が催した有名な花見の宴「醍醐の花見」で、各地から取り寄せた約700本の桜の一つが、DNA解析から宝蔵寺から運ばれたしだれ桜の子孫である可能性が高いことが判明しています。

写真:モノホシ ダン

宝蔵寺のしだれ桜の左隣には、エドヒガン桜の第二世があります。宝蔵寺31世の和田良一和尚が、しだれ桜の枝先を接ぎ木して植え付けたもので、樹齢は約35年です。
さすがに若いだけあって枝ぶりが良く、花の密度も親桜に比べて高いです。これからも親桜の名木とともに子桜も成長し、末長く咲き続けることが期待されています。
<宝蔵寺のしだれ桜の基本情報>
住所:奈良県吉野郡東吉野村木津58-1
電話番号:0746-44-0456
アクセス:名阪国道「針IC」から約40分、無料駐車場利用

花咲く奈良の春でしだれ桜めぐりを楽しもう!

いかかでしたか。本文ではご紹介できませんでしたが、奈良県ではほかにも有名なしだれ桜が目白押しです。
五條市の「賀名生皇居跡の枝垂桜」は、国の重要文化財の邸宅前に立つ樹齢約100年のエドヒガンの一本桜です。山添村の「大照寺跡の枝垂桜」は、樹齢約300年で大和高原随一の老桜。
女人高野・室生寺の近くにある「西光寺の城之山桜」は樹齢約300年の枝垂桜で、本堂とのロケーションが素晴らしいです。
この機会に奈良のしだれ桜めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
天空の庭 高見の郷(外部リンク)
https://shidare-sakura.jp/
なら旅ネット 又兵衛桜(外部リンク)
https://yamatoji.nara-kankou.or.jp/02nature/06forest-tree/03east_area/matabezakura-hongonotakizakura/
ええ古都なら 宝蔵寺のシダレザクラ(外部リンク)
https://www.nantokanko.jp/midokoro/1617.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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