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秋田県・由利高原鉄道「レストラン列車」でいただく地産地消イタリアン

2023-03-28

秋田県由利本荘市の羽後本荘駅と矢島駅を結ぶ由利高原鉄道の鳥海山ろく線。鳥海山を背景にのどかな田園地帯を走る列車の姿には、心が和まされます。
2023年5月よりこの路線で、レストラン列車が定期運行されることになりました。地元由利本荘市周辺や秋田県産の食材を使ったイタリア料理を味わう列車旅に出かけてみませんか。使用する車両「鳥海おもちゃ列車 なかよしこよし」は木のぬくもりにあふれ、居心地も抜群です。

由利高原鉄道とは

写真:由利高原鉄道株式会社

由利高原鉄道は昭和60年に旧国鉄から移管された地方鉄道で、秋田県由利本荘市の羽後本荘駅と矢島駅を結ぶ全長23.0キロの路線です。秋田県と山形県の境にそびえる鳥海山を望み、子吉川に沿って走ります。路線名は「鳥海山ろく線」です。
車社会や人口減少の影響を受けつつも、地域の足として通学や通勤などに利用される他、由利高原鉄道に乗車するために鉄道好きな方や県内外の観光客が訪れています。

「鳥海おもちゃ列車 なかよしこよし」とは

写真:佐藤 らなこ

レストラン列車として使用するのは、2018年に「鳥海おもちゃ列車 なかよしこよし」としてデビューした車両です。料理の提供やお食事がしやすくなるよう2022年12月から数ヶ月の改修期間を経て、このたびリニューアルしました。車両は1両編成です。

写真:佐藤 らなこ

「おもちゃ列車」と聞くと、子どもの乗り物のように感じるかもしれませんが、中はこの通り。秋田杉など地元の木材や加工技術をふんだんに取り入れ、ゆったりくつろげる上質な空間となっています。乗車の際にはインテリアの細部をぜひご覧になってください。

写真:佐藤 らなこ

「おもちゃ列車」はレストラン列車として使用される以外に1日2往復、通常の列車としても運行します。名前の通りでやっぱりお子様に大人気!車内の一角には木のボールプールや木のおもちゃ、子どもサイズの椅子や机があるキッズスペースがあります。
※なお、レストラン列車へのお子様のご参加はできません。

大人の空間「レストラン列車」とは

写真:佐藤 らなこ

12:40に矢島駅に集合した後、「おもちゃ列車」に乗車します。出発は13:00です。中に入ると列車であることを忘れてしまいそうです。そこはもうレストラン!期待に胸が膨らみます。
写真は窓に向かって座るパノラマ席です。この他にボックス席もありますが、あいにくお座席の指定はできません。
また、車両にはお手洗いがありますので、安心してお食事してくださいね。

写真:佐藤 らなこ

このレストラン列車で食事を提供するのは、秋田県由利本荘市のイタリアンレストラン「affeto akita」のオーナーシェフ村上茂さん。実際に列車に乗車し、料理をふるまいます。
提供されるのは地元の旬な食材を使ったイタリアンのコース料理。メニュー表は席にありますが、一品一品シェフが説明してくださいます。

写真:佐藤 らなこ

片道約40分、折り返しの時間も含めるとトータル約1時間半の旅。ついお食事に夢中になってしまうと思われますが、車窓からの景色もどうぞお楽しみください。のどかな田園風景が広がり、とっても癒やされます。天気がいい日には鳥海山も望めますよ。
全12の駅にもご注目を。ほとんどが無人駅で、それぞれの佇まいも特徴的です。

地元の食材を使ったおしゃれなイタリアンランチ

写真:佐藤 らなこ

それではお食事の一部をご紹介いたします。メニューは全6品。(※乗車される季節やその時の仕入れ状況でメニューは異なります)
秋田県の伝統工芸品"曲げわっぱ"を模した器に入っていたのは、「本鱒の低温コンフィと地元野菜の菜園風 菜花とアンチョビソース ボッタルガ添え」です。
味はもちろんのこと、盛り付けも鮮やかで美しく、目にも楽しいお料理です。

写真:佐藤 らなこ

こちらは「花立牧場ジャージー牛 ロースト マルサラソース」です。
由利本荘市矢島にある花立牧場の搾乳できなくなったジャージー牛を美味しく味わえないかと考えられたメニューです。食用としては適さないと言われているようですが、そんなことは全く感じられない美味しさです。

写真:佐藤 らなこ

こちらはドルチェ「天寿酒造酒粕のティラミス」です。
天寿酒造とは、由利本荘市矢島にある創業193年の老舗の酒造会社。鳥海山の伏流水や地元産のお米を使って造られる日本酒の酒粕を使ったスイーツは、大人の味。酒粕の香りがぽわ〜っと鼻から抜けていきます。
なお、飲み物はフリーフロー(飲み放題)で、スパークリングワイン(赤・白)、 ワイン(赤・白)、ノンアルコールワイン(赤・白)の6品が準備されています。

「レストラン列車」の集合場所&発着は矢島駅

写真:由利高原鉄道株式会社

「レストラン列車」の集合場所および発着は矢島駅です。マイカーやレンタカーで矢島駅にお越しの方は、矢島駅の駐車場を予約不要&無料でご利用いただけます。
中には待合スペースや観光案内所、カフェやお土産を購入できるところもあるので、矢島駅の中もなかなか楽しいですよ。レストラン列車にご乗車の後にでもぜひのぞいてみてください。
<矢島駅の基本情報>
住所:秋田県由利本荘市矢島町七日町字羽板21-2
電話番号:0184-56-2036
営業時間:5:00〜22:00
アクセス:羽後本荘駅から由利高原鉄道で約40分

由利高原鉄道「レストラン列車」の乗車の申込先

「affetto treno おもちゃ列車で愉しむレストラン列車」の申込み先は、由利高原鉄道です。出発日は年6回のみ、1回の募集人員も14名と少ないので、気になる方はお早めにどうぞ。お申込み開始日は2023年4月3日(月)です。詳しくは由利高原鉄道へお尋ねください。
<由利高原鉄道株式会社>
住所:秋田県由利本荘市矢島町七日町字羽板21-2
電話番号:0184-56-2736(平日9:00〜17:00)
取材協力:由利高原鉄道株式会社、由利本荘市観光文化スポーツ部観光振興課
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
由利高原鉄道株式会社(外部リンク)
https://www.obako5.com/
由利本荘市観光協会(外部リンク)
https://yurihonjo-kanko.jp/
affetto akita(外部リンク)
https://affetto-akita.jp/
乗って遊んで見て楽しい!秋田・由利高原鉄道「おもちゃ列車」
https://www.travel.co.jp/guide/article/34983/

【トラベルjp・ナビゲーター】
佐藤 らなこ

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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