2023-03-28
高校卒業後、友人の紹介で付き合い始めた彼は地元で有名な会社の後継者。正真正銘の「お坊ちゃん」でしたが、倹約家で所帯じみていて、気取ったところはありません。そんな彼に惹かれて結婚を決意。しかし、義実家へ結婚のあいさつに行くと、義母から衝撃の言葉を言われてしまったのです。
夫と付き合って1年。初めて会った義母はムスッとした顔をしていました。あいさつもそこそこに、「どんな仕事をしているの?」と面接のようなやり取り。どうやら義母は私が高卒であること、定職についていないことが気に入らないようでした。
翌年、結婚のあいさつに彼の家へ行くと、義母は「あなたはうちの嫁にふさわしくない」と言い放ったのです。あまりの言葉に、夫も私もあぜん……。
後日、夫は義両親を説得しながら「認めてくれなくても結婚する」と宣言。私も、せめて定職につこうと正社員に転職しました。絶対に彼と結婚したい! と強く思っていたことを知っていた私の両親も背中を押してくれました。義両親は、私の頑張りと夫の説得に負け、しぶしぶ結婚を了承。
気まずい関係は一生変わらないだろうと思っているところに、娘が誕生しました。「せめて孫の顔を見せてあげたい」と夫が言うので、お宮参りに義両親を招くことに。県外に住んでいる私の両親は新型コロナの感染を避けるため、お宮参りを辞退。アウェイな状況に私は緊張。しかし、娘を抱いた瞬間、義母が満面の笑みを浮かべました。辛辣な言葉を投げかける姿はなく、やさしいおばあちゃんに変わったのです。
義母は、今でも私のことを「宮野さん」と旧姓で呼びます。しかし、料理を褒めてくれたり、娘をかわいがってくれたりと、やさしい表情を見せてくれることが多くなりました。いつか義母が「あなたがお嫁に来てくれてよかった」と思ってくれるように、ママ・妻として頑張っていきたいです。
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作画/うめたま堂本舗
著者:宮野マヤ3歳・1歳の女の子ママです。韓国コスメが好きで、暇さえあればネットショッピングをしています。
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