ホーム 子育て > 「もう生まれそうなんですけど!?」マイペースな兄にイライラが止まらない!?【体験談】

「もう生まれそうなんですけど!?」マイペースな兄にイライラが止まらない!?【体験談】

2023-04-08

第2子出産のため里帰りしていたときの話です。その日は、朝から軽い腹痛と胸焼けがしていて、その夜からおなかが張り始めました。おなかの張りがひどくなる前にシャワーを浴びて夕飯も食べ、入院中に離れることになる上の子が心配でギリギリまで耐えていました。「さぁいよいよ本番!」となるとき、兄から衝撃のひと言が!

月間マンガ&体験談コンテスト実施中!

この記事は、「月間マンガ&体験談コンテスト」の予選通過作品です。この体験談について「共感できた」「参考になった」と思った方は、記事のタイトル下にあるハート?を押して応援をよろしくお願いします。感想コメントもお待ちしています!

また、マンガ&体験談は随時募集中! ご自身の体験談をベビーカレンダーで記事にしてみませんか? 受賞者さまにはプレゼントもご用意していますので、ぜひ奮ってご参加ください♪

※現在連載中のイラストレーター等にも任意でご応募いただいています。プロ、アマ問わず、みなさまからのご応募お待ちしております!

?ご応募はこちら

兄は早めの帰宅。ラッキーと思いきや…

私には、現在1歳10カ月と生後3カ月の年子の息子が2人います。次男の出産時、夫ひとりでは上の子の面倒を見るのが困難なこともあり、里帰り出産を決めました。実家は私の両親、兄夫婦、その息子たち3人の7人大家族です。

妊娠39週目に入り、もういつ生まれてもおかしくない。上の子を出産した陣痛の痛みは忘れつつありますが、まだ最近のこと。それを思い出して戦々恐々としながら日々を過ごしていました。

そして、その日は来ました。朝起きると軽い胸焼けのような感覚が。ごはんもあまり入りません。「でもまだ大丈夫、おなかも痛くない」と、できるだけ上の子と一緒にいるようにしました。「どうか甥っ子たちが帰ってくる17時まではもってほしい。そうすればこの子もさびしくないはず……」。そう思いながらも、本当にさびしいのは私自身で、おなかがチクチク痛み出しても知らないフリをしていました。

そして16時になり、いつも帰りが遅い兄が帰ってきました。聞くと、たまたま仕事がキャンセルになったとのこと。なんという幸運。私は今の状況を伝えます。

兄は、「わかった」と言って息子と居間で遊んでくれることに。私はお風呂を沸かし始め、その間に入院の荷物を確認します。ところが、「ママ」と息子が背中にしがみついてきました。何かを察したのか私から離れようとしません。兄いわく、何をしても私のところへ行ってしまうとこのこと。朝から具合が悪そうな私を見ているからか、兄と話す姿に何かを察したのかわかりませんが、上の子も不安そうでした。

すべての言動にイライラがMAX!

おなかの張る間隔を確認すると、だいたい40分くらい。病院からは「2人目で年子だから、20分間隔になったら連絡するように」と言われていました。「まだ大丈夫」と、私は気合いを入れ直します。

その日は12月で、外は雪が降り始めました。甥っ子たちが帰ってきて、義理姉から聞いていたのか、みんなで私の心配をしてくれました。甥っ子は上から11歳、5歳、4歳です。頼もしい従兄弟たちに息子も少し表情が明るくなりました。

お風呂から出ると義理姉がごはんを作ってくれていました。食欲はないはずなのに、私の好きな物を作ってくれたおかげでおいしく食べられました。その間、兄は落ち着きなくあちこちを歩き回ります。外の雪は20cmほど積もり、鼻が痛くなるほど寒くなっていました。

おなかが張る間隔は20分になったので、病院に電話をかけました。私は上の子を抱きしめて「必ず帰ってくる」と言い、義理姉と甥っ子たちに預けます。外に出ると車のエンジンがかかったままでした。兄が事前に車内を暖めてくれていたのです。

その直後、「あ、やべ。ガス欠だ」という兄の声。

「はああああ!? ちょっと、もう痛みMAXなんですけど!」

「病院まですぐだし、そのあとに給油しなよ」

「いや、もうランプ点滅してるからマジでギリギリだわ」

そう言って、近くのガソリンスタンドへ。聞けば1時間前から車を暖めていたとのこと。そりゃガス欠にもなるよ!!

「あ、水分補給しておけよ。これから大量に水分失うんだから」。その通りだけどそうじゃない!! 私はイライラしながらも、痛みで話すのもおっくうです。兄への呆れと怒りで「レギュラー満タンで」という言葉にさえイライラしてしまいました。

今では笑い話だけれど…

発車するときには、痛みに耐えすぎて疲労困憊……。「雪の中で大変なのに、いい兄ちゃんだったな」と言う兄に、その通りだけどそうじゃないって!! こんな短時間で2度も同じことを思ったのは初めてです。今は私の心配をしてほしい……。

病院に着いたあとも、看護師さんの「じゃあ、旦那さんはこっちに……」「あ、旦那さんは立ち会い希望ですか?」「いえ、兄です」。そんなやり取りにさえイライラ。今でこそ笑い話ですが、あのときはいっぱいいっぱいで、怒りしかありませんでした。

出産時は、いつ来るかわからない痛みと不安で自分も余裕がなくなり、周りもソワソワしてしまうものだけに、親切が空回りすることも……。そんなときは、出産時の段取りを家族にも周知しておくと安心だと思った出来事です。

監修/助産師 松田玲子

著者:ふみゆり1歳、生後3カ月の2児の母。2人とも男子。現在は休職中。職種はトリマー。夫は普通のサラリーマン。出産は2人とも里帰り出産。実家には兄夫婦と両親、甥っ子が3人。夫両親とも仲は良好。現在は1歳の息子を保育園に通わせつつ次男の育児中。子育て初心者なので、毎日が勉強です。

関連記事

提供元:ベビーカレンダー

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ