2023-05-19
第2子の妊娠が判明し、男の子だとわかったときのお話です。義母は「跡取りが生まれる!」と言い、大変な喜びようでした。しかし、妊娠後期に入ったころから、義母は「赤ちゃんの名前はどうするのか」と、しつこく聞いてくるようになって……。
義母は赤ちゃんの名前について、「どうするのか早くしたほうがいいわよ!」と言うのですが、私は義母がなぜ早く赤ちゃんの名前を決めたがるのか、そして何度も聞いてくるのかがわからず、いつも首をかしげていました。
しかし、私が臨月を迎えたころに、義母の意図がようやく判明!ある日、義母が私たち夫婦にこんなことを言ってきたのです。
「私は遠慮してあなたたちの様子を見ていたけれど、わが家の跡取りの名前を自分たちでつけるのか、私(義母)がつけるのか、早く決めてほしいわ!」
「もう名前の候補は用意してあるの。長男のあなた(私の夫)が生まれたときは、義祖母が名前をつけてくれたの。跡取りの名前は、夫の両親がつけるべきなのよ?」
夫は長男で、跡取りになります。義母は夫の名づけを義祖母にしてもらったので、私たち夫婦も赤ちゃんの名づけを義母に任せると思っているようでした。
私たち夫婦は自分たちで命名したいと考え、義母の要望をやんわりと断りしました。すると、名づけを断ったためか、義母は私が話しかけても無視をするように。
「あなたたちに跡取りにふさわしい名づけができるのかしら?」「跡取りの名づけはプレッシャーがかかるものよ。耐えられるの?」と夫に話していましたが、夫はうまくかわしていたようです。
しかし、赤ちゃんが誕生すると、義母は赤ちゃんのかわいさにメロメロになり、私に対して無視をすることはなくなりました。ただ、赤ちゃんの顔を見て「跡取りの名づけができると楽しみにしていたのに……」と呟いた義母にドキッと困惑し、とっさに聞こえなかったふりをした私。この件について義母と話すと、トラブルになると思ったからです。
私の実家にも男兄弟はいますが、母が名づけをしたという話は聞いたことがありません。育った環境や各家庭によって考え方や風習は異なるのだと身に染みました。今後は義母の考えも受け入れつつ、自分の意見は伝え、お互いにストレスにならないような関係を築いていきたいです。
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作画/ぐら子
著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
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