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馬の蹄を持つ龍!?金運上昇の松もある岡山市「窪八幡宮」

2023-06-05

神社仏閣にお参りすると、建造物に龍をかたどった彫刻を見かける機会も多いでしょう。中国伝来の龍は、古来、神仏の世界では尊い存在と見なされており、それゆえに龍をかたどったものが多く見られるわけです。しかし、岡山市東区の「窪八幡宮」では、その龍の彫刻に何と蹄のある馬の足がとりつけられているのです。それにはどういうわけがあるのでしょうか?今回は多くの武家の崇敬を受けた「窪八幡宮」をご紹介しましょう。

足利尊氏や宇喜多直家の崇敬を受けた窪八幡宮

写真:乾口 達司

「窪八幡宮(くぼはちまんぐう)」は岡山市東区にある神社。祭神として、品陀和気命(応神天皇)・息長帯姫命(神功皇后)・仲哀天皇・伊邪那岐命・伊那那美命・姫大神がまつられています。
社伝によると、創建は859年(貞観1)。豊前国の宇佐神宮を篤く信仰してきた当地の領主・藤原朝臣藤井左馬之進弘清が奈良・大安寺の僧・行教和尚に依頼し、宇佐神宮を当地に勧請したのが、そのはじまりであるとされています。

写真:乾口 達司

窪八幡宮は、中世以降、武運・勝運の社として多くの武家人の崇敬を受けました。
たとえば、参道脇にある井戸は、室町幕府初代将軍・足利尊氏が使ったとされる井戸。尊氏は備前国に滞陣中、窪八幡宮に参詣し、社頭の修理をおこない、さらに社領として田畑二十余町を寄進しています。

写真:乾口 達司

こちらの松並木は、戦国時代、備前国の覇者となった宇喜多直家が植樹したものの名残り。直家は社領を寄進した上、長さ一里あまりの馬場まで作りました。
江戸時代になると、岡山藩主となった池田光政も窪八幡宮に参詣しており、窪八幡宮がいかに多くの武家から崇敬されていたかがおわかりいただけるでしょう。

馬の蹄を持つ龍?謎めいた本殿の彫刻

写真:乾口 達司

写真は本殿。周囲は玉垣でかこまれており、ご覧のように、見上げるほど大きな建造物です。

写真:乾口 達司

本殿で注目していただきたいのは、こちらの龍の彫刻。
神仏の世界では、龍は神聖な生きものとして、しばしば彫刻の対象となっています。窪八幡宮の場合も同様ですが、注目したいのは、その龍に蹄のついた馬の足がつけられていること。馬の蹄をつけた龍はきわめて珍しく、おそらく窪八幡宮が乗馬の習慣のある武家の崇敬を集めてきた社であったことと深いかかわりがあると思われます。
珍しい造型ゆえ、ぜひご覧ください。

写真:乾口 達司

ちなみに、神社の背後には龍が棲むとされる龍神池も残されています。

金運向上?珍しい「三葉の松」

写真:乾口 達司

本殿にお参りしたら、向かって右側にあるこちらの松もご覧ください。全国でも珍しいとされる「三葉の松」であり、和歌山県・高野山の「三鈷の松」と同じものです。

写真:乾口 達司

三葉の松は、葉が金色になってから落葉するため、身につけておくと、金運のご利益があるとされています。
あたりの地面を見渡すと、ご覧のように、落葉した葉を拾うこともできますよ。招福必来とされる三葉の松、お見逃しなく。

本殿をかこむように配置されている七福神

写真:乾口 達司

窪八幡宮は七福神めぐりの神社としても知られており、本殿をとりかこむように、七福神をまつった7つの社が配されています。

写真:乾口 達司

それぞれの社には、まつられている神さまの石像が置かれています。写真は、毘沙門天。仏法守護の神さまです。

写真:乾口 達司

こちらは、みなさま、おなじみの大黒天(大黒さま)。頭巾をかぶり、大きな袋と打出の小槌を持っていらっしゃいます。その朗らかな表情からもおわかりになるように、日本では財運福徳、出世開運をつかさどる神さまとされています。
ほかにも、弁財天や寿老人など、おなじみの神さまがそれぞれの社にいらっしゃるので、めぐってみましょう。
窪八幡宮がさまざまな魅力を有した神社であること、おわかりいただけたでしょうか。龍の彫刻の謎を探りますか?金運向上を願いますか?あるいは七福神のご利益をいただきますか?それぞれの目的に応じて窪八幡宮にご参拝ください。

窪八幡宮の基本情報

住所:岡山県岡山市東区久保618
アクセス:JR西大寺駅より徒歩約30分
2023年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
窪八幡宮(外部リンク)
https://kubohachimangu.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
乾口 達司

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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