2023-06-26
結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。出産予定日を過ぎいよいよ出産も目前。いろいろな不安に襲われる中でコメダさんはおなかの子をかわいいと思えず、自分には母性がないのだと悩みます。そんなとき友人であり2児のママであるのんちゃんに偶然会い、大切なのは愛情だと励まされました。
妊娠40週目になっても生まれてこないわが子。コメダさんは亡き母に手をあわせ、安産を祈ります。その後、父に言われて自宅の空き部屋に向かうと、そこには幼少期の思い出の品とアルバムがありました。
コメダさんはアルバムを見ながら、母との日々を思い返します。
コメダさんがプレゼントしたキーホルダーを心から喜んでくれたこと、弟が寝た後、抱きしめてくれたこと、「大好き」と言い残してこの世を去ったこと……。
コメダさんはこのとき、はじめておなかの子どもに会いたいと思いました。
その日の夜、陣痛がはじまったコメダさん。
病院へ向かうもなかなか陣痛が強くならず、促進剤を使うことに。
コメダさんは車にひかれたような痛みを受け、陣痛に必死に耐えるのでした。
忘れていた母との日々の中に、たしかに愛はあったのだと思い出したコメダさん。陣痛がはじまったのは、偶然ではないのかもしれませんね。
親から子への愛情は、あって当たり前だからこそ伝えるのが難しいもの。
忙しい日々でもときどき立ち止まり、今がどれほどかけがえのないものなのか考える時間が大切なのかもしれません。
そして、子どもに愛情を伝えることを忘れないようにしたいですね。
監修/助産師 松田玲子
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