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楽しい廃線跡!和歌山・有田川町「ポッポみち」爽快サイクリング

2023-07-02

和歌山県有田川町にある「ポッポみち」は、2002年(平成14年)に廃線となった有田鉄道線の跡地を整備した全長5.2kmの歩行者・自転車専用道路です。JR藤並駅から有田川鉄道公園までのポッポみち沿いには、地域交流センタ―で“本のあるカフェ“「ALEC」や絵本作家がペイントを施した駅舎跡などがありフォトスポットとしても人気です。藤並駅の観光案内所で自転車を借りて爽快サイクリングを楽しんでみませんか?

「ポッポみち」でアップダウンの無い快適なサイクリングを

写真:モノホシ ダン

有田鉄道線は、特産品のみかんなどの農産物運搬の目的で、1916年(大正5年)に開業した鉄道路線です。廃線後は、JR藤並駅から有田川鉄道公園までの5.2kmが、自転車道・遊歩道として整備されました。
鉄道跡を訪ねるなら、有田鉄道の起点駅だったJR藤並駅からがおすすめです。橋上駅舎の藤並駅の1階東口にある観光案内所では、ヘルメット付きの普通自転車(電動アシストなし)を無料で借りることができます。
ちなみに藤並駅から有田川鉄道公園までは、普通に走って片道約30分です。
<藤並駅観光案内所の基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町明王寺37-1
電話番号:0737-52-7345
営業時間:8:00〜17:00
レンタサイクル貸出時間:8:00〜16:30
定休日:日曜日
アクセス:JRきのくに線(紀勢本線)和歌山駅から普通列車で約40分 特急列車で約30分
車利用の場合は、阪和自動車道「有田IC」から約5分、藤並駅前有料駐車場利用

写真:モノホシ ダン

JR藤並駅から有田川鉄道公園まで続くポッポみちは、アップダウンの無い平坦な歩行者・自転車専用道路で、とても走りやすく爽快なサイクリングが楽しめます。
最初の見どころは、JR藤並駅から数百mの線路沿いにある、大阪府出身の絵本作家のミロコマチコさんの壁画です。モチーフは、絵本『オレときいろ』の主人公の青い猫で、壁画の大きさは、縦2m、横8.8mもあります。

写真:モノホシ ダン

藤並駅から約1.5kmの田殿口駅跡(たどのぐちえきあと)には、駅舎と東屋、絵本箱があります。駅舎には、大阪府出身のイラストレーターで、絵本作家の長谷川義史(はせがわよしふみ)さんがペイントを施しています。可愛い絵本箱のモデルは、長谷川さんご自身です。
<田殿口駅跡の基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町野田464-7

有田川町のランドマーク・有田川町地域交流センターALEC

写真:モノホシ ダン

有田川町には、 本と絵本を通じたまちづくりの一環として、個性豊かな4つの図書施設「有田川ライブラリー」があります。その中でも、町のランドマークになっている一番大きな図書施設が、有田川町地域交流センター「ALEC(アレック)」です。
田殿口駅跡からすぐのポッポみち沿いにあり、休憩やランチスポットとしても最適です。

写真:モノホシ ダン

ALECのコンセプトは“本のあるカフェ”です。館内のカフェでお茶やランチをしながら読書をしたり、テラス席で会話を楽しんだり、思い思いの時間を過ごすことができます。
蔵書は、一般書コーナー約4万冊、マンガコーナー約4万冊と充実していて、さらに、図書消毒機やウォークスルー型図書自動貸出システムなど、最新の設備が導入されています。
<有田川町地域交流センター ALECの基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町下津野704
電話番号:0737-52-4730
開館時間:10:00〜19:00(火曜日〜金曜日)、10:00〜17:00(土曜日・日曜日・祝日)
休館日:月曜日、年末年始
アクセス:阪和自動車道「有田IC」から約5分、専用駐車場利用

写真:モノホシ ダン

館内にある「オレンジカフェ」は、パニーニやドリンク、ランチメニューもあるお洒落なカフェです。名物の“パニーニ”とは、イタリア・ミラノの発祥とされる温かいサンドイッチのことで、1970年代に誕生したといわれています。パニーニ専用の鉄板が、波状になっていることからできる縞模様の焼き目が特徴です。
パンには“チャパタ”というイタリア語でスリッパを意味するパンを用い、パニーニがスリッパのような形をしているのはそのためです。ホットサンドとは違った、サクサクとした食感をお楽しみください。
<オレンジカフェの基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町下津野704(有田川町地域交流センター「ALEC」内)
電話番号:0737-52-8414
営業時間:10:00〜17:00(L.O.16:30)

著名な絵本作家たちによるペイントが楽しい「御霊駅跡」

写真:モノホシ ダン

ポッポみちの中間点となるのが下津野駅跡(しもつのえきあと)です。和歌山県立有田中央高等学校の北側、鳥尾川沿いに位置し、駅舎はありませんが、ホーム跡には白いベンチが置かれています。
<下津野駅跡の基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町下津野276

写真:モノホシ ダン

みかん畑の間を通って、ポッポみちをさらに進んでゆくと左手に現れるのが御霊駅跡(ごりょうえきあと)です。コンクリート造りの駅舎には、忍者やパンダに怪獣など、著名な絵本作家12人によるペイントが施され、とても華やいだ雰囲気です。

写真:モノホシ ダン

御霊駅跡では、駅舎の内部や裏にも可愛いイラストが描かれ、見ているだけでとても癒されます。当時の改札が残る駅舎内に入ると、まるで時間が止まったような感覚がするでしょう。
<御霊駅跡の基本情報>
住所:和歌山県有田郡吉備町庄

ポッポみちの終点「有田川鉄道公園」とは

写真:モノホシ ダン

ポッポみちの終点となるのが、実物車両を展示する有田川鉄道公園です。広々とした芝生のある公園で、鉄道交流館という中心施設があります。

写真:モノホシ ダン

鉄道交流館では、有田川町の風景を再現した鉄道ジオラマが楽しい。Nゲージでは、お気に入りの車両を走らせることもできます。
<Nゲージ鉄道ジオラマ利用料>
車両レンタル+レールレンタル:300円(15分)

写真:モノホシ ダン

展示品では、タブレットや国鉄の制服、2015年(平成27年)まで活躍した381系「スーパーくろしお」のパンダシートなどのレアなものもあり、一見の価値があります。
<有田川町鉄道交流館の基本情報>
住所:和歌山県有田郡有田川町徳田124-1
電話番号:0737-52-8710
営業時間:10:00〜17:00
入館料:大人(高校生以上)200円、小人(小学生以上)100円
定休日:水曜日・木曜日、年末年始
アクセス:阪和自動車道「有田IC」から約10分、専用駐車場利用

レトロな鉄道車両で乗車体験も!

写真:モノホシ ダン

また鉄道交流館では、「ハイモ180-101」「キハ580 003」「キテツ-1」が動態保存され、土・日曜、祝日には乗車体験も行われています。写真は、岐阜県の樽見鉄道から譲渡されたレールバスのハイモ180-101(1984年製)。有田鉄道の最末期の主力車両でした。

写真:モノホシ ダン

ハイモ180-101の車内は、通路を挟んで逆向きに固定シートとロングシートが並んでいます。

写真:モノホシ ダン

乗車体験は約10分間で、有田鉄道の線路の一部、約400mを往復します。終点の金屋口駅では、ホームから駅舎の外に出て見学することができます。鉄道交流館でノスタルジックな雰囲気を楽しんでください。
<乗車体験の基本情報>
実施日:土・日・祝日(指定日のみ)
体験料:大人200円、小中学生100円

有田鉄道廃線跡 ポッポみちの基本情報

住所:和歌山県有田郡有田川町明王寺〜徳田
電話番号:0737-52-7345(藤並駅観光案内所)
見学所要時間:約3時間
アクセス:JRきのくに線(紀勢本線)藤並駅下車すぐ
2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
有田川町・ポッポみち(外部リンク)
https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kanko/mokuteki/keikan_meisyo/5888.html
有田川町・有田川町地域交流センターALEC(外部リンク)
https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kakuka/10/735.html
有田川鉄道公園・有田川町鉄道交流館(外部リンク)
https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kakuka/kanaya/9/2/koen_camp/644.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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