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大人の癒し自然スポット!奈良「吉城園」で紅葉を楽しもう

2023-10-01

吉城園(よしきえん)は奈良公園のそばに位置する日本庭園です。「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」という趣の異なる3つの庭と奈良県の有形文化財に指定されている建築物は十分な見ごたえがあります。さらに紅葉の季節は落ち着いた雰囲気でモミジを楽しめる無料のスポットになっているので、ぜひ足を運んでみてください。

紅葉の穴場スポット

写真:島塚 渓

吉城園は大正8年(1919年)に造営された日本庭園です。もともと興福寺の塔頭寺院があった場所に造られた吉城園は、昭和の終わりに奈良県の所有となり、平成元年から一般公開されています。約8900平方メートルという広大な敷地を自由に散策できる回遊式の庭園で、「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」という3つの庭から構成されています。

写真:島塚 渓

年間を通して美しい景色を楽しめる吉城園で、特に人気が高いのが紅葉を満喫できる秋です。例年、11月上旬から12月上旬にかけて園内の紅葉は見頃を迎え、奈良市の中心部にありながら豊かな自然に触れることができるスポットなっています。近くの奈良公園には多くの観光客がいるのに対して、吉城園では比較的落ち着いた雰囲気でモミジ狩りを楽しめます。

自然の地形を取り入れた池の庭

写真:島塚 渓

吉城園に入るとまず目に飛び込んでいるのが、江戸時代から続く景観を活かして造られた池の庭です。園内には万葉集にも詠まれた「吉城川(よしきがわ)」の水を取り込んでおり、池を中心に植物や建築物を楽しむことができます。池の東側に位置する若草山や春日山も借景に取り入れており、昔からの地形を十分に活用した造りになっています。

写真:島塚 渓

小高い築山の上に建てられた東屋から園内を見渡すと、庭と建物が一体となって構成されていることが分かります。この建物は「旧正法院家住宅(きゅうしょうほういんけじゅうたく)」と呼ばれ、大正8年に建てられた近代和風住宅です。この建物は住居ながら寺社建築の意匠が取り入れられた非常に贅沢な造りとなっており、平成22年に奈良県の有形文化財に指定されています。

苔の庭と茶花の庭も見逃せない

写真:島塚 渓

池の庭の東側には、全面が杉苔に覆われた苔の庭が配置されています。苔の庭の地下には水脈が流れており、一年を通して青々とした状態の苔が生い茂っています。また、紅葉の時期には舞い落ちた葉と苔とのコントラストを見ることができ、吉城園ならでは美しい光景となっています。

写真:島塚 渓

苔の庭には「羅浮山(らふざん)」と名付けられた茅葺屋根の離れ茶室が建っています。重厚な印象を与える木造の平屋で、池の庭の旧正法院家住宅と同じく大正8年に建築されたと考えられています。
茶室内部は一般公開されていませんが、外観だけでも十分に趣を感じさせます。苔の庭越しに見る茶室は吉城園を代表する景観なので、ぜひ足を止めてしっかりと目に焼き付けてください。

写真:島塚 渓

吉城園の最も奥に位置している茶花の庭では、季節ごとに異なった植物を鑑賞できます。この庭は茶会に使用する草花を栽培するための庭で、家庭菜園のような雰囲気があります。秋には紅葉だけではなく、ツバキやサザンカも楽しむことができます。

吉城園の基本情報

住所:奈良市登大路町60-1
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩10分
開園時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
入園料:無料
2023年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
奈良県公式ホームページ(吉城園ページ)(外部リンク)
https://www.pref.nara.jp/39910.htm
公益社団法人奈良市観光協会公式ホームページ(吉城園ページ)(外部リンク)
https://narashikanko.or.jp/spot/park/yoshikien/

【トラベルjp・ナビゲーター】
島塚 渓

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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