2023-10-27
オランダの南ホラント州デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館は、17世紀半ば建造のオランダ古典様式建築の代表とされる建物に入る美術館です。
オランダ貴族マウリッツ家が住んだ館を、1822年に初代国王ウィレム1世が王立美術館として公開したことからその歴史が始まりました。オランダ黄金期の主な画家の名作を所蔵し、アムステルダム国立美術館と匹敵するほどの内容。古典絵画の修復や研究も行なわれます。
オランダ第三の都市デン・ハーグ。国会議事堂や各国の大使館が集まるオランダの政治の中心地です。
この町の真ん中にあるビネンホフはホラント伯爵の宮殿だった建物で、国会議事堂や総理府などがある由緒ある建物です。そのビネンホフの一角にあるのが今回ご紹介する「マウリッツハイス美術館」です。
毎年世界中から約数十万人が訪れるというマウリッツハイス美術館。オランダで最も美しい建物のひとつに挙げられるこのルネッサンス風の建物は、17世紀にオランダ領ブラジルの総督を務めたオラニエ家のヨハン・マウリッツ伯爵の私邸として建てられました。
18世紀初めには火災が発生し内部は焼失してしまったのですが、外装はほぼ当時のまま残されており、改装されて新しくインテリアが施されました。1822年には初代国王ウィレム1世によって王立美術館として公開され、2014年には2年間の改修工事を経て再オープンされたのが現在の美術館です。
美術館の北側に広がる池はホフファイファーの池。隣り合うビネンホフの建物と並んで池に写る美しい風景も見逃せません。
マウリッツハイス美術館には17世紀オランダ・フランドル絵画の珠玉の名作を求めて美術愛好家や観光客が訪れます。レンブラント、ルーベンス、ファン・アイク、ヤン・ステーンなどの名だたる画家たちがあげられる中でも、やはりフェルメールは国宝的絵画の超人気を誇る巨匠。
フェルメールの部屋には、「オランダのモナ・リザ」と称され、この美術館の至宝ともいえる「真珠の耳飾りの少女」をはじめ、「デルフトの眺望」や「ディアナとニンフたち」などが展示されており、人気のある作品の前にはたくさんの人が集まります。
レンブラントの部屋には「ニコラエス・テュルプ博士の解剖学レッスン」をはじめ何点かの「自画像」、「羽毛のある帽子をかぶる男」などが展示されています。
さらに続く部屋の数々でも、ブリューゲルやルーベンス、ファン・アイク、ヤン・ステーンなど名だたる画家たちの作品が並びますが、アムステルダムの国立美術館のような巨大なものではないので、落ち着いてゆったりとした鑑賞が楽しめます。
17世紀に建てられたマウリッツハイス美術館はもともと、オランダ領ブラジルの総督を務めた伯爵の邸宅だっただけあって、各部屋の内装は豪華絢爛でとても美しい!
特に美しいのがこの写真のお部屋。特に誰かの作品というものではないのですが、壁面や天井の装飾に始まりシャンデリアの豪華さにうっとりするばかりで、まるで宮殿のようです。
重厚な木彫りの手摺付き階段を上がると、そこにはたくさんの絵画を展示したお部屋があらわれます。豪華な額縁の絵画がズラリと並び、大きな天井画が見下ろす展示の仕方が工夫されているのもマウリッツハイス美術館の特徴です。
また、天井一面のフレスコ画にサークル状のライトが印象的な部屋にも、すばらしい名画がびっしり展示されています。
充実した絵画鑑賞の途中でふと窓から見える風景にも心惹かれる瞬間があります。それは、美術館北側に広がるホフファイファー池の眺め!向こう岸に建ち並ぶ建造物と並木道のコラボ風景が水面に映り、憩いのひと時です。
別の窓から見えるのは、お隣に建つビネンホフの建物。ビネンホフは「中庭」という意味を持っていますが、もとはホラント伯爵の宮殿だった建物で、オランダの政治の中心として現在も国会議事堂・総理府・外務省としての機能を持っています。
たっぷりと絵画鑑賞を楽しんだ後は、地下道で繋がるカフェ・レストラン“Brasserie Mauritshuis”へ。地上からなら美術館広場前の道路を渡るとすぐ目の前に建っているこの煉瓦造りの建物。徒歩1分もかかりません。
美術館内の地下ショップから階段を上ってくると、このすっきりしたデザインの店内に繋がっています。小規模ながら見応えのある美術館内を歩き回った後にはありがたい存在になるはず。
ここでは、新鮮な自家製の食材を使ったランチ料理や多種ドリンク、スイーツ類などが楽しめますので、一休みしてエネルギー補給!そして、デン・ハーグの町歩きへと元気に出発してくださいね。
住所:Plein 29,2511 CS Den Haag
電話番号:+31-70-302-3456
開館時間:10:00〜18:00
アクセス:デン・ハーグ中央駅から西へ徒歩約10分
2023年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
マウリッツハイス美術館(外部リンク)
https://www.mauritshuis.nl/jp/
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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