2023-10-28
3児のママとして奮闘するオニハハ。さんの長男・イチくんは小学生。親として何よりも驚いたのが、自分が子どものころより圧倒的に多い宿題量。親がつきっきりでないとイチくんの集中力は続かず、かといって、下の子2人の世話も、夕食の準備も放棄できない……。しかも、夫は帰宅が遅く、頼ることもできません。大量の宿題を前にやる気をなくすイチくんに、オニハハ。さんは宿題をすることが大学進学の後押しになると力説しますが、宿題を終えられないイチくんは「俺、ダメな大人になるよね……」と今にも泣き出しそう。それが「イチが好きなことは?」と聞くとパッと表情が明るくなり、率先して宿題を再開します。そんなイチくんを見たオニハハ。さんは「頑張っているのに私から注意され、自信をなくしている感じがする」と自分を責めてしまいます。そのことを夫に話すと「宿題に必死なお前のことも心配だ。先生に相談してみたら?」と提案され……。オニハハ。さんは先生にすがるような気持ちで、連絡帳に「宿題、終わりませんでした」と書き込んだのです。
オニハハ。さんはいつもは何も書かずに提出している連絡帳のメッセージ覧に「宿題、終わりませんでした」と書き込みます。
そして、イチくんが学校から帰宅すると……。
ピンポーン
「お世話になっております。イチくんの担任の佐藤です」
「!?」
先生が突然の来訪、イチくんが忘れた宿題のノートを持ってきてくれたのです。
「せんせー、どしたのー?」
イチくんはうれしそうに顔を出しますが、宿題について聞かれると……
「い……今、やってるぅ〜」
ばつが悪そうに、奥の部屋に逃げてしまいます。
「すみません。最近、全部できてなくて。あの……」
「連絡帳に書いてくれましたよね。そのことで少しお話もしたくて」
先生がわざわざ忘れ物を届けに来てくれたのは、オニハハ。さんが連絡帳に書いた「宿題、終わりませんでした」という一言を気にしてのことだったのです。
「最近も、イチくんはやりたがりませんか……?」
先生はイチくんのことを責めることなく、穏やかな表情で尋ねます。
「イヤイヤですが……でも、毎日頑張ってやっているんです。けど……」
オニハハ。さんはイチくんが頑張っていることも、母親である自分が必死に試行錯誤していることも伝えます。
「もうイチに任せて、ムリにやらせなくてもいいかなって……。毎日頑張って楽しく学校に行ってくれている。私はそれだけで、イチはすごいなと思うんです……」
静かに耳を傾ける先生に、オニハハ。さんは自分の気持ちを一気に伝えたのでした。
急な訪問には驚きますが、オニハハ。さんが自分の気持ちを伝えられたのも、先生が自宅に来てくれたからですよね。
最近は“先生の忙しさ”が話題になることも多く、相談しづらさを感じている人もいるかもしれません。そんなときはオニハハ。さんのように、連絡帳を活用するのも一つの方法。
ちなみに最近は、連絡帳をデジタル化する動きも進んでいるようです。手書きはどうしても時間がかかるため、連絡帳のデジタル化は保護者の負担軽減にもなりますよね。
その一方、デジタルでは「お互いのやり取りが機械的になり、伝えたいことが伝わらないのでは?」という懸念もあるとか。皆さんは連絡帳のデジタル化、どのように受け止めますか?
オニハハ。さんの連載は、以下のサイトからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。
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