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世界遺産の町「ザルツブルグ」の煌めくクリスマスマーケット

2023-12-21

モーツァルトが生まれた音楽の都「ザルツブルグ」は“塩の城”という意味を持つ世界遺産の町。周囲の岩塩鉱から産出される塩で繁栄し、壮麗な教会や宮殿が建ち並ぶ都市に発展。ザルツブルグ音楽祭や、近郊のザルツカンマーグートという自然美に恵まれた地域を楽しむ人々の拠点ともなる町です。
この町でもヨーロッパで盛大に行われるクリスマスマーケットが広場や宮殿各所で繰り広げられ、夜のライトアップで煌めきます。

世界遺産ザルツブルグの旧市街

写真:Hiroko Oji

ザルツブルグは“塩の城”という意味を持ち、周囲の岩塩鉱から産出される塩で繁栄してきた町で、世界遺産の町並みを見渡すホーエンザルツブルグ城塞が丘の上に聳えています。また、モーツァルトが生まれた町でもあり、世界でも指折りの夏のザルツブルグ音楽祭で有名な音楽の都でもあります。

写真:Hiroko Oji

700年頃にザンクト・ペーター教会が設立されてから大司教区に昇格して以来、およそ1000年にもおよぶ教会国家の時代には、壮麗な装飾で溢れる教会や宮殿が建ち並ぶ都市に発展しました。

写真:Hiroko Oji

このザルツブルグでも、年末になるとヨーロッパの各地で催されるクリスマスマーケットが盛大に開催されます。
旧市街の中心地となる大聖堂前広場やレジデンツ広場にモーツァルト広場はもちろんのこと、映画「サウンドオブ・ミュージック」の舞台としても有名なミラベル宮殿前のミラベルプラッツや、バスで20分ほどの所にある大司教の夏の宮殿として建てられたヘルブルン宮殿などでも、華やかに繰り広げられ、一日だけでは到底回り切れない楽しいイベントとなっています。では、順に追ってご紹介しましょう。

大聖堂前広場

写真:Hiroko Oji

先ず旧市街の中心地にあるのが壮大な大聖堂。17世紀にバロック様式で建て直された内装が荘厳で美しい教会です。その前に広がる広場でクリスマスマーケットの屋台がコの字を描くように軒を並べます。

写真:Hiroko Oji

広場の中央から放射状に電飾が張り巡らされ、店によって開店時間は多少前後しますが、朝早くから夜まで開店する屋台がズラリと並びます。

写真:Hiroko Oji

店頭には、グリューワインなどの飲み物に温かい食べ物やスイーツはもちろん、クリスマスならではのお飾りや手作りのニット製品などが並べられます。
<大聖堂の基本情報>
住所:Domplatz 1a,5020 Salzburg
電話番号:+43-662-8047-6640
開場時間:9:00(日曜日は13:00)〜18:00

レジデンツ広場とモーツァルト広場

写真:Hiroko Oji

大聖堂すぐそばには平時に大司教が居住し執務をとった宮殿レジデンツが建っています。宮殿内には目を瞠る素晴らしい部屋が数多く、ギャラリーや博物館も入っており時間をかけて見学したい所です。
その前に広がるのが中央に大きな噴水のある広大なレジデンツ広場。ここにも大きなクリスマスツリーが設置され、屋台がズラリと並びます。また北側の奥にある小さなモーツァルト広場でも屋台が並びます。

写真:Hiroko Oji

大聖堂とレジデンツの歴史ある建物を背景にし、噴水を真ん中に配置された屋台群が中心となり建物側にも並び、一つひとつ屋台を覗いていくとあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。

写真:Hiroko Oji

ザルツブルグはモーツァルトが生まれた町だけあって、モーツァルトを前面に出した「モーツァルトクーゲルン」というチョコレートが多種類店頭に並びます。
このチョコレートは、古典的なものは未だにオリジナルレシピと技術を使用して手作業で生産されているもので、中心にヌガーの層で覆われた緑のピスタチオマルチパン、次にダークチョコレート、さらにチョコレートでコーティングして冷まし固めたものです。最近は中身が多種類用意されるようになり、手作業で赤や青と金・銀色のスズホイルに包まれて、モーツァルトの顔が装飾されています。
<レジデンツの基本情報>
住所:Residenzpl.1,5020 Salzburg
電話番号:+43-662-8042-2118
開館時間:10:00〜17:00
休館日:日曜日

ミラベルプラッツ

写真:Hiroko Oji

ザルツッァハ川を挟んで旧市街の北側に広がる新市街の最大の見所がミラベル宮殿。現在は市役所や図書館として利用されているもので、見学できるのは大理石の間マルモアホールのみ。しかしこの宮殿の庭園の眺めが素晴らしく花壇や噴水、ギリシア神話の彫像など見所がぎっしり詰まっています。
この宮殿前の道路に沿った遊歩道でもクリスマスマーケットが開催されるのです。道路沿いにはザルツカンマーグートをはじめ各方面に向かうバスの停留所もたくさん並び、観光バスツァーの出発所もあり、お出かけしたついでに寄るのにもちょうど良い立地です。

写真:Hiroko Oji

遊歩道の両側にずらりと並ぶ屋台だけでなく、道路を挟んだ向かいに建つザンクト・アンドレー教会周りにはこぢんまりとしながらもクリスマスを楽しむ要素がぎっしり詰まった屋台が並びます。
グリューワインやホットドリンク、焼きソーセージや野菜煮込みなど冷え切った体を温めながら飲食できるテーブルも用意されていて、初めて会う人たちともすぐに仲良くなって談笑できるひと時が楽しめます。

写真:Hiroko Oji

飲食物のみでなく、ニットの帽子や手袋に靴下、ストール、キラキラ輝く装飾品、木彫りの小物やオーナメント、クリスマスならではの蝋燭のお飾りなど、目を楽しませてくれます。
<ミラベル庭園の基本情報>
住所:Mirabellplatz 3,5020 Salzburug
電話番号:+43-662-8072-4901

ヘルブルン宮殿

写真:Hiroko Oji

駅前やミラベルプラッツから25番のバスに乗ること20分ほどのロケーションにあるヘルブルン宮殿もクリスマスマーケットの開催地となっています。
こちらのクリスマスマーケットでは、他のマーケットとは違って、広い敷地内に入るときに入場料が必要となります。入場してから門までの通路沿いにすでに屋台が並び、門をくぐると宮殿の建物がコの字型に並ぶ広場に出ます。
この広場の中央にはクリスマスツリーがたくさん並びその間にテーブルとなるワイン樽があちらこちらに設置されているのです。建物側に軒を並べる屋台で食べ物やドリンクを手にし、テーブル席に立ち賑やかに楽しむ人々の姿でいっぱいになります。

写真:Hiroko Oji

敷地内では、宮殿の奥に水の庭園があり、夜になると紫のライトアップで滝が美しく幻想的に浮かび上がります。また広い一角ではバーべキューコーナーがあって、炭火でウィンナーやマシュマロを焼いて食べたりできます。さらに郵便局の小屋もあって、中でクリスマスカードを書いたりすることもできます。

写真:Hiroko Oji

また、子供たちが自由に入って楽しめるログハウスがたくさんのミニクリスマスツリーの間にいくつも設置されていたり、山羊や羊、ロバ、ミニブタ、とりなどが住んでいる小屋が並んでいて、夢中にえさをほおばっている可愛らしいしぐさにほっこりしたり・・・と、小さな子からお年寄りまで楽しめるように工夫されています。
ヘルブルン宮殿は冬期は閉館となりますが、アドベントの期間は敷地内に入れて、クリスマスマーケットが開催されます。土・日曜日は10:00から、平日は夕方からの開催となり、訪問曜日によって違うので注意が必要です。
<ヘルブルン宮殿の基本情報>
住所:Furstenweg 37,5020 Salzburg
電話番号:+43-662-8203720
開館時期:3月下旬〜11月上旬、アドベント期間

ザルツブルグカード利用でさらに楽しめるザルツブルグ&クリスマスマーケット

ザルツブルグの町自体が見所満載の世界遺産の町で、観光の目玉となるスポット前で楽しめるクリスマーケットは朝から夜までたくさんの人で賑わっています。昼間の眺めも素敵ですが、夜になってからのライトアップでさらに煌めく眺めにもうっとりできるザルツブルグです。
この町を存分に楽しむためには、ザルツブルグカード利用をおすすめします。見所のほとんどが無料となり、ヘルブルン宮殿まで行く際に利用するバスをはじめ、ザルツブルグ市内ならバスに乗り放題となります。また城塞へのケーブルカーやメンヒスベルクへのエレベーター、さらにはウンタースベルクまでのバスとロープウェイにも利用でき、いちいちチケット購入の手間も省けてとっても便利でお得!24時間用・48時間用・72時間用の3種類あり、鉄道駅や市内にある観光案内所および主要ホテルで購入できますので、ぜひご利用くださいね。
2023年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ザルツブルグカード(外部リンク)
https://www.salzburg.info/ja/hotels-offers/salzburg-card
オーストリア政府観光局(外部リンク)
https://www.austria.info/jp

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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