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ダム広場の目玉観光スポット!豪華な「アムステルダム王宮」

2024-01-05

17世紀のオランダ黄金時代、ヤコブ・ファン・カンペンの設計によりアムステルダム市庁舎として建築され、ルイ・ナポレオンの王宮となり、後にオランダ王室の宮殿になったという歴史をもつアムステルダムの「王宮」。アムステルダム中心地となるダム広場の西側に堂々と聳えています。
外国の事物が彫られた破風をもつ威風堂々とした煉瓦造りの建物で、内部は見事な装飾が施された廊下で豪華な居室がいくつも繋がっていますす。

アムステルダムの町の中心地「ダム広場」に君臨する「王宮」

写真:Hiroko Oji

オランダの首都アムステルダムの旧市街の中心部にあるダム広場は、元はアムステル川をせき止める堰(ダム)のあった、アムステルダムの歴史が始まった場所。南北約100メートル、東西約200メートルの長方形をした石畳に覆われた広場です。
”アムスのおへそ””アムスの心臓”とも呼ばれるこの広場の東側に面して建つ白い尖塔は1956年に造られた戦没者慰霊塔。第二次世界大戦で犠牲となった人々の霊を慰めるための塔で、そばにはライオン像が守るように鎮座しています。また南側にはマダム・タッソー蝋人形館、北側には新教会が面し、北東にはこれも王宮かと思えるほど見事な装飾が覆う建物に入る百貨店デ・バイエンコルフがあり、賑やかな広場となっています。

写真:Hiroko Oji

このダム広場の西側に面して聳えるのが王宮。17世紀のオランダ黄金時代にヤコブ・ファン・カンペンの設計により市庁舎として建てられた古典主義様式の建物で、1808年にはルイ・ナポレオンの王宮となり、後にオランダ王室の宮殿となりました。現在は国王の公式行事や国内外の重要なイベントの舞台として使用され、一般にも公開されています。
王宮内では豪華な装飾・王宮の歴史を物語る美術品・貴重な家具などで当時を再現しており、平和の冠が飾られた正面の破風には象や蛇などが彫られ、世界中との貿易で繁栄していた当時を今に伝えています。

写真:Hiroko Oji

ロッカーにリュックやコートを預けて入場するとまず地上階の「審判の間」へ。ここは市庁舎として利用されていた時代には法廷だった所。死刑がここで宣告されたもので、法廷は重要な儀式の場として大理石の彫刻作品で精巧な装飾が施されました。

「市民の間」

写真:Hiroko Oji

次に広いスペースの「市民の間」に続きます。長さ34メートル、高さ25メートル。入り口を入った正面の上部には彫刻で「正義」が表されており、ロバの耳のミダース王という「貪欲」とヘビのメドゥーサという「嫉妬」を踏みつけている場面が表現されています。その彫刻の上ではアトラス像が、両肩に青い球体の天空をかついでいます。

写真:Hiroko Oji

また反対側には、アムステルダムの乙女の彫刻像が、入口の上に設置されています。アムステルダムの乙女は、足下の世界を見下ろし、左に獅子の皮をまとった「力」と右にミネルウァの兜を着けた「知恵」を従えています。

写真:Hiroko Oji

上ばかり見ていると見落としかねないのが床の大理石の世界地図。西半球と東半球の地図で、アムステルダムの植民地の勢力を詳しく表しています。この地図に置き換えられる前の地図は、17世紀前半のオランダ東インド会社の船によって探検された領域を示していました。

豪華な居室の数々

写真:Hiroko Oji

王宮内の各部屋やホールは、煌びやかなシャンデリア、彫刻、絵画で飾られていて、中にはロープが張られていてアクリル板越しにしか見られないお部屋もあるのですが、どの部屋に入ってもうっとり見惚れるばかりです。
赤を基調としたこちらの部屋はサロンとして使用されていたお部屋です。

写真:Hiroko Oji

煌めくシャンデリアに、天井装飾、美しい床模様、重厚な家具に囲まれた部屋は妙に落ち着いた雰囲気を味わわせてくれます。

写真:Hiroko Oji

優雅な絵画や彫刻が飾られていたり、バルコニーのある居室もあります。

サロンや寝室も

写真:Hiroko Oji

またレッド・サロンと呼ばれる部屋には肖像画がいくつも架けられ、重厚で大きなテーブルが中央に置かれています。天井の装飾にも手の込んだものが使われています。

写真:Hiroko Oji

こちらの寝室はルイ・ボナパルト王のもの。ナポレオンの弟であり、オランダ人の利益に配慮し、オランダ王としての責務を良心的に果たした人です。内政や経済復興に関心を示し、ナポレオン法典の導入やカトリック教会の復権などを実現させたりしながらも兄との意見が合わなくなり退位させられたという経緯があります。
彼の寝室だったお部屋の赤いベルベットの天蓋付きのベッドは当時のものらしく丈の短いサイズ。天井装飾にシャンデリアや暖炉など、豪華なお部屋です。

写真:Hiroko Oji

こちらの寝室のベッドは緑のベルベットの天蓋付き。立派な絵画も掲げられており、どのベッドルームもただ寝るだけではもったいない装飾が施されています。

建物自体も必見

写真:Hiroko Oji

豪華な部屋たちをつなぐ通路自体も立派な装飾の宝庫。壁や天井のスタッコ装飾や壁のフレスコ画や彫刻などには目を瞠るばかりの装飾が施されていて、次の部屋への移動も気を抜く暇がありません。

写真:Hiroko Oji

天井には木彫り彫刻や金色の装飾を使ったもの、スタッコ装飾を使ったものなどが多いのですが、フレスコ画を組み合わせた部屋もあって、天井だけでも見比べる面白さを持っています。

写真:Hiroko Oji

バルコニーや窓から見える広場の様子も素晴らしく一見の価値があります。
広々とした長方形の広場を取り囲むマダムタッソー館、戦没者慰霊塔、新教会などをはじめとした豪壮な建物に取り囲まれた広場を一望できるバルコニーからの眺めもお見逃しありませんように。

アムステルダム王宮の基本情報

住所:Nieuwezijds Voorburgwal 147, 1012 RJ Amsterdam
電話番号:+31-20-522-6161
開館時間:10:00〜18:00
アクセス:トラム2・4・12・13・14・17番でDam下車
2023年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
アムステルダム王宮(外部リンク)
https://www.paleisamsterdam.nl/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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