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干支ジャンボ花絵も!奈良「安倍文殊院」は驚異のパワースポット

2024-01-21

奈良県桜井市にある「安倍文殊院」は、大化の改新のあった645年に創建された寺院です。京都の天橋立の切戸文殊、山形の亀岡文殊と共に日本三文殊の一つに数えられています。今も知恵にあやかりたいという参詣者が絶えず、パンジー約8000株で干支を描く「干支ジャンボ花絵」は新春の風物詩になっています。入試合格祈願のほか厄除け魔除け、縁結びなどにもご利益がいただける驚異のパワースポットをお参りしてみませんか?

安倍文殊院の「干支ジャンボ花絵」とは

写真:モノホシ ダン

安倍文殊院の年末年始の風物詩である「干支ジャンボ花絵」は、安倍晴明が天文占いをしたといわれる展望台から見ることができます。
展望台へと続く石段の前には、松の木で作られた「合格門」が建っていて、「一足先に合格を待つ」ということで、受験生の聖地になっています。

写真:モノホシ ダン

恒例の干支ジャンボ花絵は、毎年11月中旬に、翌年の干支をパンジーを用いて境内の花の広場に描くものです。第29回目となる今回のテーマは、2024年(令和6年)の干支の辰にちなんだ“魔を断つ”です。
縦20m、横25mの花壇に、大空を翔る龍が、赤や白、黄色などのパンジー約8000株を使って描かれています。また花絵の龍には、騎獅文殊菩薩像が右手に持つ「降魔の利剣」を持たせています。
花絵の見頃は、毎年11月から翌年4月下旬頃までで、安倍文殊院のホームページからライブカメラで見ることもできます。このほか、葉牡丹で描かれた「合格」の2文字で、受験生を応援しています。

写真:モノホシ ダン

干支花絵を見下ろす展望台には、平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る「晴明堂」があります。安倍文殊院は、安倍一族の寺として、古来より安倍晴明信仰の聖地の一つに数えられています。
晴明堂が建つ展望台には、「天文観測の地」と書かれた石碑があり、安倍晴明がこの地から占いを試みていた場所であることがわかります。
堂内にある「如意宝珠」は、いかなる願望も意のままに成就し、悪を払い、災難を防ぐ功徳があります。この珠を撫で、魔除け方位災難除けを祈願しましょう。

5像すべてが国宝!安倍文珠院の「渡海文殊群像」

写真:モノホシ ダン

冒頭でも簡単にご紹介しましたが、安倍文殊院は、645年の大化の改新の際に、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が、安倍一族の氏寺として建立したお寺です。宗派は、奈良東大寺と同じ華厳宗で、文殊院は、華厳宗別格本山です。
写真の本堂(桜井市指定有形文化財)は、 江戸時代の1665年(寛文5年)に再建されたもので、本堂奥の大収蔵庫には、鎌倉時代の大仏師・快慶の造立による木造騎獅文殊菩薩像および脇侍像が安置されています。

写真:モノホシ ダン

御本尊の騎獅文殊菩薩像は、4人の脇侍を連れて海を渡り、お説法の旅に出かけている渡海文殊(とかいもんじゅ)というお姿で、約7mの大きさがあり日本で一番大きな文殊菩薩像です。
さらに、脇侍の善財童子像(ぜんざいどうじぞう)、須菩提像(すぼだいぞう)、優填王像(うでんのうぞう)、維摩居士像(ゆいまこじぞう)を含めた5像すべてが国宝に指定されています。
脇侍の中で、文殊菩薩に向かって右側に立つ善財童子像は、文殊菩薩に呼び止められ振り返るお姿が可愛らしくとても人気があります。迫力と愛嬌のある5体の渡海文殊群像をじっくりと拝観してください。
<本堂 国宝文殊菩薩 拝観料(参拝記念品付)>
大人(中学生以上)700円 小学生500円

“七難即滅 七福即生”金閣浮御堂の「七まいり」とは

写真:モノホシ ダン

安倍文殊院のシンボルで文殊池の中に建つ、金閣浮御堂・霊宝館(仲麻呂堂)は、1985年(昭和60年)に建立された金色の六角堂です。
堂内には、安倍仲麻呂公像、安倍晴明公像をはじめ、御本尊の開運弁才天、厄除け守護の九曜星の神々、方位災難除けの十二天御尊軸が安置されています。
また参拝者が厄災を祓うための「七まいり」をする修行場としても公開されています。

写真:モノホシ ダン

人間は一生の内に七つの思いがけない災難に遭うと言われています。七まいりでは、そうした七難に遭わないように安倍晴明の五芒星を冠した七枚の「魔除おさめ札」を1枚ずつ納めながら、浮御堂の回廊を七回まわります。
受付では、「七まいり参拝方法」と書かれた詳しいパンフレットを渡されますので、よく読んで七難を取り除き、福を得る(七難即滅 七福即生)ようにしましょう。
<金閣浮見堂 霊宝館 拝観料(お守り・七まいりおさめ札付)>
大人(中学生以上)700円 小学生500円
<本堂 浮見堂 共通拝観料>
大人(中学生以上)1200円 小学生800円

日本一美しい古墳といわれる「文殊院西古墳」

写真:モノホシ ダン

金閣浮見堂の正面には、飛鳥時代に築造された文殊院西古墳(特別史跡)があります。
古墳内部は、作られた当時のまま保存されていて、玄室の天井には約15平方メートルの一枚岩を使用するなど、築造技術の美しさは日本一とも言われています。

写真:モノホシ ダン

西古墳の被葬者は、安倍文珠院を開基した安倍倉梯麻呂という説が有力です。横穴式石室の奥には、弘法大師空海が作られたと伝わる「願掛け不動様」がお祀りされていて、ろうそく(1本50円)を灯してお祈りすることができます。

金運のお願いは「稲荷社」恋愛運のお願いなら「白山堂」へ

写真:モノホシ ダン

境内のほかのパワースポットとしては、金運のご利益がいただける稲荷社(葛の葉稲荷)が有名です。この稲荷社は、安倍文珠院が安倍晴明の生誕の地であることから、その母とされる白狐・信太森葛葉を祀っています。

写真:モノホシ ダン

縁結びの神様では、室町時代に建立された白山堂(重要文化財)がおすすめです。御祭神は、伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)の仲を取り持ったとされる菊理媛神(くくりひめかみ)です。
菊理媛の「くくり」は「括り」にも繋がり、古来より縁結びの神様として厚く信仰されています。本堂でハート型の「縁結び絵馬」を購入し、良いご縁を結んでいただけるよう祈願しましょう。

安倍文珠院の基本情報

住所:奈良県桜井市阿部645
電話番号:0744-43-0002
参拝時間:9:00〜17:00(本堂・金閣浮御堂の拝観受付)
拝観料:境内無料(本堂・金閣浮御堂を除く)
アクセス:桜井駅(近鉄・JR西日本ともに同名駅)から安倍文殊院まで徒歩約20分 車利用の場合は、専用有料駐車場利用
2024年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
安倍文殊院(外部リンク)
https://www.abemonjuin.or.jp/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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