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「ドームクオーター・ザルツブルグ」は大司教の宮殿や博物館も入る豪華な内装

2024-01-28

モーツァルト生誕地のザルツブルグは“塩の城”の意味を持つ世界遺産の町。岩塩鉱から産出される塩で繁栄し、壮麗な教会や宮殿が建ち並ぶ都市に発展しました。
中心地にある「ドームクオーター」は平時に大司教が居住し執務にあたった宮殿レジデンツやドーム博物館、ギャラリー、美術館が入り、内部の通路やギャラリーで繋がっています。うっかりすると迷子になりそうなほど広い建物内は豪華な内装や展示品で溢れています。

ザルツブルグ旧市街の中心地広場に面した「レジデンツ」

写真:Hiroko Oji

世界遺産の町ザルツブルグ。モーツァルトの生誕地であり、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台でもあり、石畳の細い路地や広場と歴史的建造物が建ち並ぶ旧市街が世界遺産に登録されている町でもあります。
この旧市街の中心地にはドーム広場とモーツァルト広場があり、そのちょうど真ん中に広がるのが、中央に大きな噴水のあるレジデンツ広場。大司教の居城であったレジデンツと大聖堂、ザルツブルク博物館になっている新レジデンツに囲まれており、年末になるとクリスマスマーケットの屋台が軒を並べる賑やかな広場です。

写真:Hiroko Oji

レジデンツ広場に面しているのが「ドームクオーター」と呼ばれる建物です。
ドームクオーター内にはレジデンツ、レジデンツギャラリー、ドーム博物館、聖ピーター美術館が入っていて通路やパノラマ・テラス、ギャラリーで繋がっています。ドームクオーターチケットという1枚のチケットで、もしくは無料となるザルツブルグカードがあれば、全て見学が可能。

写真:Hiroko Oji

中庭のさらに奥にあるこちらの入り口ではドラゴンを退治するヘラクレス像が出迎えてくれ、ドームクオーターの建物内に入れます。

豪華な居室の数々

写真:Hiroko Oji

先ずはレジデンツの居室ステートルームからの見学です。
レジデンツは、12世紀以来、歴代の大司教が暮らした邸宅で、1595年、大司教のヴォルフ・ディートリヒの時代に現在の姿の宮殿となりました。戦争や動乱に備えた山上の城塞に対し、平時に大司教が居住し執務を行った宮殿で、180もの部屋があるといわれています。
こちらの部屋は「玉座の間」で、元々宴会場やコンサートホールとして使われていた部屋。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がザルツブルグを訪問した際には謁見の間として使用し、皇帝の肖像画の前には天蓋付きの玉座が置かれていたことから、「玉座の間」と呼ばれるようになりました。

写真:Hiroko Oji

こちらは謁見の間。公式な来賓と大司教が会見をするための部屋で、ルイ16世様式のソファと椅子のセットが豪華です。
白い漆喰と金箔で装飾された天井には大きなフレスコ画が描かれ、壁にはこれも重厚で大きなタペストリーが、床には寄木細工の装飾が施されています。また室内には、時刻以外にも季節や月齢、1745年〜2017年までの272年分の暦が表示される天文振子時計が置かれていますので、お見逃しのないようにしてくださいね。

写真:Hiroko Oji

また6歳のモーツァルトが初めて大司教の前で演奏を披露したという騎士の間リッターザールも、豪華な装飾が施された空間。
壁のゴブラン織りのタペストリーはフランドル地方(ベルギー西部〜オランダ南部〜フランス北部に広がる地方)のもので、重厚感が漂います。1710年に天井画が、1714年には天井の漆喰装飾が完成した部屋で、現在は小規模なパーティや室内演奏会などに利用されています。

レジデンツギャラリー

写真:Hiroko Oji

レジデンツギャラリーは設立当初、美術品はゼロの状態。第2次世界大戦の影響で展示室は徐々に収蔵品で埋められ、1954年にはオーストリアの古い貴族コレクション「ツェルニン」の絵画70点が収められました。
今日、オランダやイタリア、フランス、オーストリアなど、国際的に高い評価を得ているヨーロッパの美術コレクションが11室にわたって展示されています。

写真:Hiroko Oji

レンブラント、ルーベンス、ブリューゲルなどが代表とされる17世紀のオランダ絵画をはじめ、17世紀と18世紀のイタリア、フランス、オーストリアの絵画、ヴァルトミュラー、アマーリング、マカルト、エンダーたちの19世紀のオーストリアの傑作が並びます。
特に、ルーベンスの“皇帝カール5世の寓意”やヴァルトミュラーの“窓辺の子供たち”、アルトモンテの“クロノスに敬意を表する四季”などは見応えがあります。

写真:Hiroko Oji

肖像画や静物画、風景画といった絵画だけでなく、金色のカップにフレスコ画が施された美術品なども目を惹きます。
また作品を展示する部屋自体の天井の漆喰装飾や金色をあしらった上品な陶器製ストーブなども素敵なものばかりです。

大聖堂とドーム博物館

写真:Hiroko Oji

ドーム博物館は、大聖堂内の側廊の上にあり、ザルツブルク大司教区の8世紀〜18世紀の美術品を展示しています。1974年に設立され、2014年からドームクォーターの一部となっています。
774年創建の大聖堂は、12世紀に後期ロマネスク様式で改築され、17世紀にはバロック様式で改築されました。西側に設置された回廊がオルガンバルコニーとなっていて、長さ101メートルもある身廊と奥の主祭壇までが一望でき、側廊の上部がドーム博物館になっているのです。

写真:Hiroko Oji

オルガンバルコニーにはレジデンツからドーム広場やレジデンツ広場を見渡せるパノラマテラスを通って大聖堂側に入ってくると入れます。
このバルコニーの頭上にはヨーロッパ最大ともいわれる美しい装飾のパイプオルガンが設置されていて、この足元には立派な演奏席が置かれています。

写真:Hiroko Oji

ドーム博物館では、いくつもの部屋が一列にズラリと並び、主に大司教区とその周辺地域の8世紀〜18世紀にかけての金細工、ステンドグラス、絵画、彫刻、聖具・聖衣などといった宝物・芸術品が所蔵されています。

聖ピーター美術館

写真:Hiroko Oji

建物内で繋がっている聖ピーター美術館は、696年にルパート司教によって設立・改築されて以来、ドイツ語圏で現存する最古の修道院に入っています。
修道院での生活様式と聖なる祝典には特定の道具と祭服が必要で、それらは聖具室に保管され、後には宝物庫に保管されました。教会の宝物庫に加えて、絵画のコレクション、コイン、手工芸品、鉱物、楽器などが展示されています。

写真:Hiroko Oji

館内のロングギャラリーは長さ70メートル、ドイツ語圏で最も古い修道院の歴史が見られるギャラリーです。素晴らしい天井漆喰で装飾されており、アルプス以北で最も初期のギャラリー建築のひとつとなります。
1657年〜1661年にかけて建てられ、1819年に聖ピーター修道院に移管された旧大司教の絵画廊で、主に宗教的儀式のために使用され、豊富なコレクションからの大判の宗教画を見ることができます。

写真:Hiroko Oji

館内の「聖ペテロと音楽」のコーナーでは、ハイドンやモーツァルトとのつながりを取り上げています。また、大司教が所有していた芸術的な美しい木彫り彫刻が施されたオルガン楽器“クラヴィオルガヌム”が、ハープやチェロなどと共に見ることができます。

ドームクオーター・ザルツブルグの基本情報

住所:Residentz Platz 1, Domplatz 1a,5020 Salzburg
電話番号:+43-662-80422109
開館時間:10:00〜17:00
休館日:火曜日
2024年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ドームクオーター(外部リンク)
https://www.domquartier.at/
ザルツブルグ「ガストハウス・イム・プリースターゼミナール」簡素だけど快適
https://www.travel.co.jp/guide/article/48201/
ザルツブルグ「ホテル ホーエンシュタウフェン」駅近&良質のサービス
https://www.travel.co.jp/guide/article/48143/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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